二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第39話「最後のワイバーンブリザード!」 ( No.50 )
日時: 2013/02/24 20:36
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

河川敷のグラウンドでサッカーをしている2人。


???「っ…、……」


白髪の少年がドリブルであがっている。


杉森「来い!“シャドウ”!」


ゴールで構えているのは御影専濃の杉森。
シャドウと呼ばれる少年はシュート体制に入る。


シャドウ「っ…ダークトルネード!!」

杉森「シュートポケット!!…ごわっ!!」


シャドウのシュートは見事ゴールした。


シャドウ「……」

杉森「…いいパワーだ、シャドウ!」

シャドウ「まだまだだ…まだ完成とは言えない…。…もう一度撃つ!」

杉森「よし!」


杉森はシャドウにボールを渡す。
シャドウはまたドリブルを始めた。


シャドウ「………」


.


(OP)


.



(ちょっと抜かし)



吹雪「……! …」

染岡「……」


吹雪は染岡が足を押さえているのを見た。


染岡「…… ! …っヘヘ。こんな怪我、2、3日で治る。試合前には余裕で復活だぜ!」

吹雪「……」


吹雪は居た堪れないような顔をする。


瞳子「……」

零「……」


瞳子と零は、静かに窓の外を眺めていた。


.



(ちょっと抜かし)



一之瀬「…あの2人は?」

鬼道「キーパーの方は、御影専濃のキャプテン、杉森猛。フットボールフロンティアの地区予選で雷門と対戦したんだ。」


杉森はキャラバンの方に手を振っている。


木暮「ウッシッシ、変な頭…」

塔子「隣の…人相が悪い方は?」


木暮達の居る席の後ろでは、零がアイマスクを付けすやすやと眠っていた。


杉森「此奴の名前は、闇野カゲト。皆、“シャドウ”って呼んでいる。」



(シャドウの紹介→理事長の話→円堂の特訓→木暮と春奈の話→円堂と秋の話→皆の特訓→木暮と春奈の話、抜かします)


.


理事長室では、理事長と夏未が話していた。


雷門「どうしたんだ。折り入って話があるなんて…」

夏未「…零君の事なの。」

雷門「………」


真剣な眼差しで言う夏未に、理事長も顔付きが変わった。


夏未「ねぇパパ。どうして、零君をキャラバンに参加させたの?」

雷門「ほう…零君はそんなに役に立たなかったのかい?」

夏未「そうじゃなくて…! ……零君、よく分からないの。」


目を伏せながら言う夏未。


夏未「いつもヘラヘラしてて、ふざけてるのかと思えば真面目だったり…何を考えているのか分からない。だから、みんなと上手くやれていないんじゃないかって…。」

雷門「夏未…」


理事長は、哀しそうに話す夏未の頭を撫でた。


雷門「大丈夫、零君は私の見込んだ人だ。確かに考えている事は分かりにくいとは思うが、いつかきっと、分かり合える日が来る筈だ。」

夏未「けど…」

雷門「それに、今更降りるなんて、負けず嫌いの彼女が了承する筈無い。」


夏未「………え?」

雷門「ん?」


理事長の台詞の中の“ある単語”に気付いた夏未。


雷門「どうかしたかい?」

夏未「今…何て?」

雷門「? 負けず嫌いの彼女が…(夏未「彼女って事は…」


不思議そうに答える理事長。
夏未は、たらりと汗を流した。



.


(CM)


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続き ( No.51 )
日時: 2013/03/10 15:26
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

「「「女ーーっ!?」」」


雷門イレブンの叫びは河川敷に響いた。


壁山「信じられないッス…零さんが……」

風丸「女…?(零「呼びました?」うわっ!」


急に満面の笑みで隣に現れた零に、数歩仰け反る風丸。


零「………」

「「「………」」」


零はポケットに手を突っ込み、相変わらず怪しくニコニコとして皆を見る。


土門「えっと…いつから居た?」

零「一部始終皆聞いてましたよ。昨日風呂で壁山が石鹸踏んで、滑って転んで浴槽にダイブしたところから。」

風丸「そんな話してないから。」

壁山「何で知ってるんスかァ!?」

一之瀬「まァまァ。…にしても、何で言わなかったの?」


早くも脱線しそうになる皆に収集をつけ、一之瀬は零に話を振った。
零はベンチに座ってパソコンを起動させる。


零「別に隠してたわけじゃありませんよ。聞かれなかったんで。…女で、何か問題でも?」

染岡「何ィ!?」


首を傾げてニコッと笑う零。


零「あーはいはい言わなくてすみませんでしたー」


零は頭を掻きながら染岡の顔も見ずに棒読みで謝る。


染岡「お前な……」

円堂「あれー?皆休憩中か?」


円堂と秋がやってきた。


パン、パン!


手を叩いて自分の方に視線を向けさせる零。


零「練習再開。イプシロン戦は近いんだ、さっさと始めなー」

円堂「よーっし!やるぞ皆!………ん?」

「「「お、おー…」」」

円・秋「?」


.


染岡「ぅおおお…いけぇええ!ワイバーン…」

吹雪「ぅおおお…ブリザード!!」


シュートが決まった。


円堂「おお!レベルアップしてるじゃないか!」

吹雪「見てろよ円堂!…染岡!もう一度だ!!」

染岡「ハァ、ハァ、ハァ……あぁ!俺達もう完璧だぜ!」

円堂「…」

吹雪「ああ…完璧だ!もういっちょ行くぜ!!」

染岡「………っ!」


染岡は一歩踏み出した途端に顔を歪めた。


染岡「……」

零「……」


零は笑んだまま染岡の様子を静かに見ていた。


.


(練習抜かし)


.


「「「………」」」


染岡はベンチに座り、皆はそれを囲んでいる。


円堂「染岡、お前…」

染岡「何だよ、皆大袈裟なんだよ!……っ…」


染岡は立ち上がって見せようとしたが駄目だった。


円堂「無理すんなって!」

染岡「無理なんかしてねェよ。………な、大丈夫だろ?」


ゆっくりと慎重に立ち上がる染岡だが、汗だくで、こめかみがピクピクとしている。


古株「馬鹿もん!」

染岡「! …古株さん」


古株は染岡の怪我した方の脚に触れる。


古株「こんなに腫れてるじゃないか…真・帝国戦の後、ちゃんとケアしなかったな?」

染岡「ホントに、大丈夫ですから…」

零「なーに言ってんですか。ほれ」

染岡「———っ!!」


零は染岡の脚の腫れている部分を枝でつんと突く。


零「…強がっても得なんてありませんぜ?染岡さん」

染岡「……」


鬼道「イプシロン戦は一週間後なんです。それまでに染岡は……」

古株「1週間やそこらで治るもんかィ」

鬼道「っ…」

染岡「治す!!こんな怪我、1週間で治してみせる!!治んなくても、次のイプシロン戦、前半だけでもやらせてくれよ!…折角完璧になったワイバーンブリザードはどうなんだよ!!なァ、吹雪!」

吹雪「ゴメンね、気付けなかった、僕のせいだ…」


吹雪は申し訳無さそうに言った。


風丸「……(瞳子「染岡君」!」


瞳子がやって来た。


瞳子「貴方にはチームを外れて貰います」

円堂「ぇ…監督?そんな、染岡は(風丸「本人がやると言ってるんです!やらせてやってもいいじゃないですか!」…」


風丸は円堂を遮って瞳子に反論する。


風丸「今の俺達に必要なのは、自分の体がどうなろうが勝つという気迫です!」

円堂「風丸…」

風丸「円堂、お前だって分かるだろ…?染岡は、最初から雷門サッカー部を支えてきた、仲間なんだ!(零「仲間だからこそですよ」!」


瞳子に加勢した零を睨む。


零「…傷ってーのは、酷いもんじゃ一生残る。今この時の、たった1戦のために、人生を棒に振る気ですか?」

風丸「っ…」


零は笑顔のまま今までに無いほど風丸を強く睨み、左拳を握り締めながら言う。


零「それにもし試合に出したとしても、染岡さんは無理をする。そうすればチーム全体のリズムが崩れて、勝てる相手にも勝てなくなります。…平たく言えば、染岡さんのせいで」

染岡「!」

零「そして染岡さんは責任を感じ、怪我も悪化。身も心もボロボロってわけです」

風丸「っ、お前! …!」


風丸は零の胸倉を掴もうと手を伸ばす。
が、ハッとし、バツの悪そうな顔をして手を引っ込めた。


ダンッッ!!


染岡はベンチを殴った。

続き ( No.52 )
日時: 2012/07/24 20:54
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

染岡「……もういい、風丸…。悔しいが、監督達の言う通りだ。仕方ねぇよ…」


目を瞑り、何かを決心した様子を見せる。


染岡「吹雪!雷門のストライカー、任せたぜ!」

吹雪「…! ……ああ。」

「「「…………」」」


皆辛気臭い顔をする。


染岡「何だよ皆!そんな顔すんな!一時撤退って奴だ!……また、すぐに戻って来る…!」


円堂は染岡に歩み寄って言った。


円堂「…必ず、戻って来いよ…!」


春奈はこの状況で、いい報告を言おうか迷っていた。だがすぐに決める。
手を1回叩き、沈黙を終わらせる。


春奈「そうだ!皆さんに報告があるんです!」

秋「報告?」

春奈「木暮君、出来ちゃったんです。」

円堂「出来ちゃったって…何が?」

鬼道「イプシロン戦で見せた、ディフェンス技か。」

春奈「そうなんです!」

木暮「ウッシッシッシ♪」

染岡「凄いじゃないか木暮!見せてくれよ。」


少し身を乗り出して言う染岡。


木暮「見せてやってもいいよ。」

壁山「何スかァ?その自信…」


.


(旋風陣抜かし)


.

.

.


それから、木暮は必殺技の強化、他の者達も練習に励んだ。
染岡はベンチで、皆の応援をしていた。


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.

.


夜。
零は、どこかの木の枝に座って、空を眺めていた。


ヴーッ、ヴーッ、ヴーッ ピッ


零は電話に出る。


零「…もしもし。」


『私だ。』


電話の相手は理事長だった。

理事長は、校長と共に地下室でモニターに映っている地図を見ながら電話している。


雷門「次の行き先の事なんだが、我々は、エイリア学園の何らかの拠点が大阪にあると見ている。」



モニター上のカーソルが大阪に当てられる。


零「…大阪、ですか…」


『特訓に打ち込んでいるところ悪いんだが…調べてみる価値もある。行ってくれるか?______……』


零は目を細める。


零「………監督には、僕から伝えておきます。では。」


ピッ



(瞳子と理事長の話は無いと思って下さい)



.

.

.


翌朝。
皆はキャラバン前で屯している。


一之瀬「今度は大阪かァ…」

土門「敵のアジトがあるらしいぜ!」

壁山「凄いッスねェ!!乗り込んでこっちから攻撃するッスね!」


雷門「気をつけてくれたまえ!拮抗を待っているぞ!」

「「「はい!行ってきます!!」」」


円堂はキャラバンに乗ろうとした。


瞳子「円堂君。」

円堂「はい。」

瞳子「河川敷での貴方の言葉…、何故か頭に残っているわ。“サッカーは楽しいもの”…」

円堂「ぇ?」


瞳子は空を見上げた。


瞳子「………あの人にも、それに気付いて欲しい…」

零「……」


キャラバンの裏で話を聞いていた零は無表情だった。


吹雪「また、楽しいサッカー出来る日を…」

染岡「おう!待ってろよ。」


吹雪と染岡は手を取り合った。

キャラバンが出発。染岡はキャラバンをじっと見ている。


染岡「頑張れ…皆…」


染岡は片手をスッと挙げた。


.


(ED)


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次回予告 ( No.53 )
日時: 2012/05/15 18:02
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)


関西最強女子チーム、大阪ギャルズcccのキャプテンが、一之瀬に結婚を申し込んできた!

一之瀬の将来を賭けた史上最大のゲームが、今、幕を開ける!



次回イナズマイレブン、

「一之瀬!最大の危機!!」

これが超次元サッカーだ!!



キャプテン、今日の格言!

「仲間の元気は俺の元気!!」

以上!!