二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第40話「一之瀬!最大の危機!!」 ( No.56 )
日時: 2013/02/25 17:46
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

理事長は、校長と共に地下室でモニターに映っている地図を見ながら電話している。


雷門「次の行き先の事なんだが、我々は、エイリア学園の何らかの拠点が大阪にあると見ている。」


モニター上のカーソルが大阪に当てられる。


零「…大阪、ですか…」


『特訓に打ち込んでいるところ悪いんだが…調べてみる価値もある。行ってくれるか?______……』


零は目を細める。


零「………監督には、僕から伝えておきます。では。」


ピッ


.


円堂「………着いたは、いいけど…」


目の前に広がるのは極々普通の遊園地。人もたくさん居て、遊具だってちゃんとある。
変わった様子は見当たらなかった。


円堂「此処が奴らのアジトォ!?」


.


(OP)


.

木暮「ジェットコースター!空飛ぶ絨毯!フリードロップも!すっごいなー…」

春奈「…」

秋「こんな所にアジトなんかあるのかしら…」

零「…はい。…間違いありませんよ。」


電話を終えて秋に返答する零。


零「確認して貰いましたけど、奴等のアジトはやっぱりこの“ナニワランド”の何処かにあります。」

「「「!」」」

土門「つってもなァ…」

栗松「どう見ても、ただの遊園地にしか見えないでヤンス…」


再び目の前の光景を確認する。


夏未「兎に角手分けして探すわよ!此処でじっとしてても仕方ないわ。」

円堂「ああ!…ん、あれ、吹雪は?」


辺りを見渡す円堂達。


女1「怪しいアジトですよねェ…」

女2「だったら、あっちだと思います!」

吹雪「うん。……」


吹雪は女の子2人に連れて行かれた。


「「「……」」」

円堂「あ、ははは…」


.

(円堂と女子・鬼道、一之瀬・栗松、壁山・木暮と春奈、女の子と吹雪、風丸と土門・目金 抜かします)

.


零「…っ、ふぁぁあ…」


欠伸をしてパラソル付の席で休んでいる零。
だが、テーブルの上にはパソコンが置いてあった。


.

(観覧車とリカのくだり)

.


円堂達は園内を捜し尽くし、集合していた。


円堂「そっちも無かったか。」

鬼道「ああ。」


春奈「ったく!だから遊びに来たんじゃないって言ってるでしょ?」

木暮「ちぇ。」


秋「………あれ、一之瀬君は?」


秋は辺りを見渡す。


風丸「…そう言えば、まだだな。」

零「サボってんじゃないスか?僕と同じで。」

風/栗「…/それ堂々と言うんでヤンスか?」


風丸と栗松は笑みを崩さずに言う零を呆れて見る。


吹雪「一之瀬なら外みたいだよ。」

「「「?」」」

吹雪「この子達が、出て行くのを見たんだって。」

女3・4「こんにちわー!」

「「「……」」」

秋「ぁ、はは…」


.


円堂「…ここだな、あの子達が言ってたのは。」


円堂達は、さっき一之瀬が入っていったお好み焼き屋の前に屯していた。


円堂「…よし。」


ガララララ


リカ「エイリア学園て…またけったいな名前やなァ。ぁいらっしゃーい!」

一之瀬「ぁ、円堂!」


中の席では、リカと一之瀬が向かい合って話していた。


円堂「何やってるんだ?こんな所で…」

壁山「…ぁ、お好み焼き!ズルいッスよ先輩だけ…」

一之瀬「ちょっと、色々あってさ…」

リカ「此奴等か?さっき言うてた仲間っちゅーんは。」

一之瀬「うん。…じゃあ、そういう訳だから。お好み焼き、どうもありがと。ホントスッゴい美味しかったよ。」

リカ「そうは行かへんで!」

一之瀬「…?」


席を立つ一之瀬を引き止めるリカ。


リカ「アンタ、ウチの特製ラブラブ焼き食ったやろ…アレ食べたら結婚せなアカン決まりやねんで。」

一之瀬「っけ…」

「「「結婚!!?」」」

一之瀬「でも、そんな話一言も…」

リカ「当たり前やん!そんなん言うたら食べへんかったやろ?ま、そういう事やから、エイリア学園か何か知らんけどォ、其奴らはアンタ等だけで倒してなー。ダーリンはウチとここで幸せな家庭築くやってなァ♪」

秋「ダーリン!?」


頬を染めながら秋が言う。

雷門イレブンは店から追い出された。


リカ「はいはーい、お好み焼き食わへんのやったら出て行ってやァ。商売の邪魔やからァ♪」

円堂「ぉ、おい、ちょっと待てよ!」

リカ「ほな、さいなら!」


バタンッ


『閉店』と書かれたプレートが扉の前に提げられた。


続き ( No.57 )
日時: 2013/02/25 18:00
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

ガッシャーン!!


リカ「ダーリン、そんな逃げんでもええやーん♪」

一之瀬「だからダーリンじゃないって!」

リカ「またまたァ、照れてもうてからァ♪」

一之瀬「ぅわぁ…円堂ーー!!」


「「「…」」」


多種の破壊音の合間に聞こえてくる2人の会話に、一同は呆れた。


円堂「一之瀬…」

壁山「一之瀬先輩、このままお好み焼き屋さんになっちゃうッスかァ?」

円堂「…」


『はい、豚玉1枚ね!』


「「「……」」」

零「…存外、悪くもないんじゃないですか?」

円堂「そんな事、あるわけないだろ!」


至極楽しげに言う零に円堂がツッコミを入れる。


円堂「何が結婚だ!(?1「ちょォ、退いてんかァ?」!」


扉に手を掛けようとした円堂を突然現れた女の子が突き飛ばした。


風丸「何するんだ!(?2「何って」!」

?2「リカ呼びに来たに決まってるやろォ?」


小柄な女の子の後ろには、女の子の集団が。


道子「キュート」
玲華「シック」
万里「クール」

恋「ウチ等浪花のサッカー娘。」

甲子「…」

道子「キュートで、シックで、クールな大阪ギャルズ。CCC(トリプルシー)!」


女の子達は自分達の紹介に拍手する。

円堂を突き飛ばした女の子が扉を開ける。


香津世「何やっとんのやリカ!練習時間とっくに過ぎてんでェ!? …! り、リカ…」

リカ「香津世…」


店内では丁度一之瀬がリカに抱き付か(捕獲さ)れている最中。


香津世「っ!? へ…?嘘ォ…」


使用済みのラブラブ焼きの皿。


香津世「皆、リカが結婚相手見つけたでェ!」

「「「結婚相手ェ!?」」」


店に群がるCCC。
甲子は集団に跳ね返され続けている。


栗松「何か、大変な事になってきたでヤンスねェ…」

壁山「やっぱり一之瀬先輩、このまま此処に残っちゃうんスかァ?」

風丸「どうすんだよ円堂…」

円堂「どうするって言われても…」

零「もうスッパリ諦めましょうぜ面倒ですしー。監督だって、戦う意欲を亡くした選手は引き止めないでいいって言ってたし…一之瀬さんだって、自分を好いてくれる女の子と一緒なら幸せになれますよ、きっと。」

一之瀬「見放さないで何とかしてよ!君それでも副監督!?」


集団の方から一之瀬の必死の叫び。


零「そんな頼まれ方じゃなァ。これでも僕は副監督です。」

一之瀬「えェ…副監督さんお願いしますー!」


一之瀬はCCC達の隙間から零に懇願する。


零「…しょーがないなぁ。」


零は満足気に笑った。


.


「「「サッカーで決める!?」」」

零「ええ。もう面倒なんで。」

風丸「さっきからそればっかりだな…」


零は風丸の言葉はスルーしてルール説明をする。


零「ま要するに、アンタ等が試合で雷門に勝てば一之瀬さんを婿に出来ます。」

一之瀬「そんな適当な…」

零「煩ェなァ。チャンスやっただけいいと思って下さいよ。本来の僕なら見捨てます。」

栗松「酷いでヤンス。」

零「ガキの色恋なんざ、首突っ込んだところでいい事なんかありゃしねェ。」

秋「零君、貴方歳幾つ?」


ニコニコと楽しそうに言う零。秋は呆れて苦笑する。


目金「確かに、相手が女の子なら此方の方が有利ですね…」


目金は眼鏡をキラリと光らせる。


リカ「それオモロいな。」

目・秋・風/零「え?/…」


一之瀬の肩に手を回しているリカ。


リカ「それで決まりや。ほな、早速始めよかー。行こ、ダーリン♪」

一之瀬「ぐわっ…ちょっとォ…」


一之瀬は半ば強引に連れて行かれる。


零「ほら行った行ったー。さっさと終わらせて来ーい。」


風丸の背中を押す零。


風丸「お前…、!」


風丸は振り向いて零を見るが、何かに気付いたようにすぐに顔を背ける。
風丸は気まずそうに赤面していた。


風丸「……//」

零「……」


零は薄ら笑いを浮かべながら、小首を傾げる。


零「何意識しちゃってんですか? 気持ち悪い。」

風丸「う、うるさい!」


風丸は笑顔で暴言を吐いた零を置いて、ずんずんと歩いて行った。
零は笑ったまま風丸の後に続く。


夏未「…やるしか無さそうね。」

円堂「! …ああ…」


.


(抜かし・CM)


.


続き ( No.58 )
日時: 2013/02/25 18:17
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

グラウンドでスタンバイしている雷門イレブンとCCC。
マネージャーと零はベンチに居るが、瞳子は居ない。


リカママ「応援は任しときィィィ!!」


大きな旗を振り回しているリカママと、ベンチに座っているその他のCCCメンバー。


[雷門ファンの皆さん、お待たせしましたァ!本日は此処、大阪から、一之瀬の運命を賭けた一戦!雷門中対、キュートでシックでクールな大阪ギャルズCCCの試合をお送り致します!雷門中は瞳子監督不在により、今回は代理の零副監督が指揮を取ります!]


零「…」


零は脚を組んで組んだ脚に左肘を突き、ベンチに座っている。


円堂「しまって行こうぜー!」

木暮「よし決めるぞー!旋風陣!」

土・栗・壁「…」


自信気に一歩前に出る木暮に呆れる3人。


目金「フン。僕達に勝とうなんて、500万年早いんですよ!」

塔子「ったく目金の奴調子に乗って…零が言ったとはいえ何でこんなチームと試合しなきゃいけないんだよ…むぅ…」


リカママ「フレッフレッギャルズーゥ!」


相変わらず嬉しそうに旗を掲げているリカママ。


リカママ「そんな東京者に負けたらアカンでェ!」

リカ「任しときーィ!ウチが必殺つうてんかくシュートぶちこんだるでーェ!」


リカママに手を振り返すリカ。


「「「つうてんかくシュート…?」」」

玲華「…そんなシュートあったっけ?」

リカ「アホやなァ、そんなん適当に言っとったらええねん。どーせ分からへんねんからァ。」


雷門イレブンはずっこけた。


秋「大丈夫かしら、このチーム…」

春・夏「…」

零「…」


呆れるマネージャーと相変わらず薄ら笑いな零。


ピーーーッ!



(抜かし)



春奈「木野先輩…」

秋「完全に相手のペースに乗せられてるわね…」

零「…」


零は試合開始時から体制を変えずに試合を見ている。



(抜かし)


土門「嘘だろ?リードされて前半終了なんて…」

風丸「いや…強いよ彼女達。」

栗松「何であんなに強いでヤンスかァ?信じられないでヤンス…」

鬼道「…後半の作戦は無いのか?」


鬼道は零を見る。


零「ありますけど、まずは前半見ての感想からいいですか?」


零はベンチから立ち上がった。


零「はいまず風丸さん。」


風丸に歩み寄る。


零「ミス多過ぎ。そんなに一之瀬さんがどうでもいいんですか?」

風丸「は、はァ?//」


顔を眼前まで近付け反応を楽しむようにコロコロと笑う零。風丸は零の期待通りに焦って照れる。
零は顔を戻し、今度は鬼道を向く。


零「で、鬼道さんは、ドリブルを長く続けると、いつもより注意力が落ちてます。」

鬼道「…」

零「木暮は…まァ皆思ったろうけど余裕ぶっこき過ぎ。」

木暮「俺だけ適当かよ!」

零「とにかく皆さん、相手を楽観視し過ぎですね。行動する前から驕ってらァ。」


ふぅ、と息を吐いてまた話を続ける。


零「もし負けたら、喧嘩売った僕が恥じかくじゃないですか。」

秋「…」


笑って言う零に秋は呆れる。


零「じゃ、後半の作戦。見たところ、CCCはMFへのマークが強いみたいです。だからまずはFW…士郎が攻める。で、その後は一之瀬さんが。」

一之瀬「ぇ…?」

土門「MFのマークが強いんなら、難しいんじゃないのか?」

零「そこを突くんですよ。一度FWが点を入れれば、相手は僕等がMFを使う事を諦めたように思う。そしたら、マークが甘くなります。」


零はCCC達の方を見る。


零「どうにも奴さん方、極端な性格してるみたいなんで…手玉に取るのは楽でしょうよ。」


雷門イレブンに振り返り、くすりと笑った。
円堂はバシッと、グローブをつけたままで手を叩く。


円堂「俺達は、俺達のサッカーをしよう!そうすれば、きっと勝てる筈さ!」


.


(円陣はありません・抜かし)

.


ピッピッピーーーッ!!


[ここで試合終了ーー!4−1で、雷門中逆転勝利ィ!]


円堂「ィよしっ!」


春奈「やった!勝ちましたねっ!」

秋「…」

夏未「うん、当然よ。」


リカママ「はぁあ…負けてもうた。あとちょっとやってんけどなァ…」


リカママは残念そうに肩を落とした。


壁山「これで一之瀬先輩、結婚しなくて済むんスねェ…!」

栗松「良かったでヤンスゥ!」


泣きながら喜ぶ2人。
一之瀬は鬼道・塔子・土門・風丸に囲まれている。


零「でもまァ…結婚するのも悪くなかったんじゃないですか?」

一之瀬「そう言わないでよ…」


一之瀬達に歩み寄って楽しげに笑う零に、一之瀬は苦笑する。


リカ「ダーリーン…」

「「「?」」」

リカ「やっぱりダーリン最高やわァ…あんな凄いサッカー出来るやなんて…」


キラキラのオーラを纏っているリカ。


リカ「もう一生離さへーん!」

一之瀬「ぇ゛…」

リカ「ダーリィン!」

一之瀬「ち、ちょっとそれじゃあ話が…」

目金「…はァ…」


状況を離れて見ていた目金は頭を掻きながら溜息を吐く。


目金「ん?」

甲子「……」


甲子は目金の服を握っていた。
CCCが雷門イレブンに歩み寄る。


博美「アンタ等、むっちゃ強いなァ…」

道子「ウチ等に勝ったん、アンタ等が初めてやん♪」

風丸「それを言うなら君達だって!」

円堂「ああ!効いたぜ、あのシュート。」

土門「それに、あのボール捌きもな。」

目金「この僕達と互角に戦えるなんて…何か、秘密があるんじゃないですか…?」

「「「え?」」」


後ろに乗っている甲子に若干怯えながら、目金はCCCに問いかける。
CCCは目金を見、一之瀬を引っ張っていたリカも目金を見た。


「「「?」」」


雷門イレブンは意外な反応に不思議そうな顔をする。


リカ「……実はな(「「「ぅわァァァァ!!」」」」


何か言おうとしたリカをCCCが取り押さえる。


花子「いやァ、今日もええ天気やなァ…あ、虎や!」

陽海「え?どこどこー…って、虎が空飛ぶかィなァ…」


2人は焦って話を反らそうとする。


「「「………」」」

零「…」


呆れる雷門イレブン。
零だけはさっきよりも真剣そうな顔付きに変わった。



(抜かし・ED)


.


次回予告 ( No.59 )
日時: 2012/05/24 20:50
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)


ナニワランドの地下に、謎の練習場があるなんて…

そうか!リカ達の強さの秘密は此処にあったのか!

よーし、俺達もパワーアップだ!

イプシロンを迎え撃つぜ!



次回イナズマイレブン、

「デザームの罠!」

これが超次元サッカーだ!!



キャプテン、今日の格言!

「俺達は、俺達のサッカーをしよう!」

以上!!