二次創作小説(映像)※倉庫ログ

続き ( No.58 )
日時: 2013/02/25 18:17
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

グラウンドでスタンバイしている雷門イレブンとCCC。
マネージャーと零はベンチに居るが、瞳子は居ない。


リカママ「応援は任しときィィィ!!」


大きな旗を振り回しているリカママと、ベンチに座っているその他のCCCメンバー。


[雷門ファンの皆さん、お待たせしましたァ!本日は此処、大阪から、一之瀬の運命を賭けた一戦!雷門中対、キュートでシックでクールな大阪ギャルズCCCの試合をお送り致します!雷門中は瞳子監督不在により、今回は代理の零副監督が指揮を取ります!]


零「…」


零は脚を組んで組んだ脚に左肘を突き、ベンチに座っている。


円堂「しまって行こうぜー!」

木暮「よし決めるぞー!旋風陣!」

土・栗・壁「…」


自信気に一歩前に出る木暮に呆れる3人。


目金「フン。僕達に勝とうなんて、500万年早いんですよ!」

塔子「ったく目金の奴調子に乗って…零が言ったとはいえ何でこんなチームと試合しなきゃいけないんだよ…むぅ…」


リカママ「フレッフレッギャルズーゥ!」


相変わらず嬉しそうに旗を掲げているリカママ。


リカママ「そんな東京者に負けたらアカンでェ!」

リカ「任しときーィ!ウチが必殺つうてんかくシュートぶちこんだるでーェ!」


リカママに手を振り返すリカ。


「「「つうてんかくシュート…?」」」

玲華「…そんなシュートあったっけ?」

リカ「アホやなァ、そんなん適当に言っとったらええねん。どーせ分からへんねんからァ。」


雷門イレブンはずっこけた。


秋「大丈夫かしら、このチーム…」

春・夏「…」

零「…」


呆れるマネージャーと相変わらず薄ら笑いな零。


ピーーーッ!



(抜かし)



春奈「木野先輩…」

秋「完全に相手のペースに乗せられてるわね…」

零「…」


零は試合開始時から体制を変えずに試合を見ている。



(抜かし)


土門「嘘だろ?リードされて前半終了なんて…」

風丸「いや…強いよ彼女達。」

栗松「何であんなに強いでヤンスかァ?信じられないでヤンス…」

鬼道「…後半の作戦は無いのか?」


鬼道は零を見る。


零「ありますけど、まずは前半見ての感想からいいですか?」


零はベンチから立ち上がった。


零「はいまず風丸さん。」


風丸に歩み寄る。


零「ミス多過ぎ。そんなに一之瀬さんがどうでもいいんですか?」

風丸「は、はァ?//」


顔を眼前まで近付け反応を楽しむようにコロコロと笑う零。風丸は零の期待通りに焦って照れる。
零は顔を戻し、今度は鬼道を向く。


零「で、鬼道さんは、ドリブルを長く続けると、いつもより注意力が落ちてます。」

鬼道「…」

零「木暮は…まァ皆思ったろうけど余裕ぶっこき過ぎ。」

木暮「俺だけ適当かよ!」

零「とにかく皆さん、相手を楽観視し過ぎですね。行動する前から驕ってらァ。」


ふぅ、と息を吐いてまた話を続ける。


零「もし負けたら、喧嘩売った僕が恥じかくじゃないですか。」

秋「…」


笑って言う零に秋は呆れる。


零「じゃ、後半の作戦。見たところ、CCCはMFへのマークが強いみたいです。だからまずはFW…士郎が攻める。で、その後は一之瀬さんが。」

一之瀬「ぇ…?」

土門「MFのマークが強いんなら、難しいんじゃないのか?」

零「そこを突くんですよ。一度FWが点を入れれば、相手は僕等がMFを使う事を諦めたように思う。そしたら、マークが甘くなります。」


零はCCC達の方を見る。


零「どうにも奴さん方、極端な性格してるみたいなんで…手玉に取るのは楽でしょうよ。」


雷門イレブンに振り返り、くすりと笑った。
円堂はバシッと、グローブをつけたままで手を叩く。


円堂「俺達は、俺達のサッカーをしよう!そうすれば、きっと勝てる筈さ!」


.


(円陣はありません・抜かし)

.


ピッピッピーーーッ!!


[ここで試合終了ーー!4−1で、雷門中逆転勝利ィ!]


円堂「ィよしっ!」


春奈「やった!勝ちましたねっ!」

秋「…」

夏未「うん、当然よ。」


リカママ「はぁあ…負けてもうた。あとちょっとやってんけどなァ…」


リカママは残念そうに肩を落とした。


壁山「これで一之瀬先輩、結婚しなくて済むんスねェ…!」

栗松「良かったでヤンスゥ!」


泣きながら喜ぶ2人。
一之瀬は鬼道・塔子・土門・風丸に囲まれている。


零「でもまァ…結婚するのも悪くなかったんじゃないですか?」

一之瀬「そう言わないでよ…」


一之瀬達に歩み寄って楽しげに笑う零に、一之瀬は苦笑する。


リカ「ダーリーン…」

「「「?」」」

リカ「やっぱりダーリン最高やわァ…あんな凄いサッカー出来るやなんて…」


キラキラのオーラを纏っているリカ。


リカ「もう一生離さへーん!」

一之瀬「ぇ゛…」

リカ「ダーリィン!」

一之瀬「ち、ちょっとそれじゃあ話が…」

目金「…はァ…」


状況を離れて見ていた目金は頭を掻きながら溜息を吐く。


目金「ん?」

甲子「……」


甲子は目金の服を握っていた。
CCCが雷門イレブンに歩み寄る。


博美「アンタ等、むっちゃ強いなァ…」

道子「ウチ等に勝ったん、アンタ等が初めてやん♪」

風丸「それを言うなら君達だって!」

円堂「ああ!効いたぜ、あのシュート。」

土門「それに、あのボール捌きもな。」

目金「この僕達と互角に戦えるなんて…何か、秘密があるんじゃないですか…?」

「「「え?」」」


後ろに乗っている甲子に若干怯えながら、目金はCCCに問いかける。
CCCは目金を見、一之瀬を引っ張っていたリカも目金を見た。


「「「?」」」


雷門イレブンは意外な反応に不思議そうな顔をする。


リカ「……実はな(「「「ぅわァァァァ!!」」」」


何か言おうとしたリカをCCCが取り押さえる。


花子「いやァ、今日もええ天気やなァ…あ、虎や!」

陽海「え?どこどこー…って、虎が空飛ぶかィなァ…」


2人は焦って話を反らそうとする。


「「「………」」」

零「…」


呆れる雷門イレブン。
零だけはさっきよりも真剣そうな顔付きに変わった。



(抜かし・ED)


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