二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 第28話「出撃!雷門イレブン!!」 ( No.6 )
- 日時: 2013/06/27 17:29
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
鬼道「……っ!」
鬼道がボールを蹴る。
そしてそのボールを、豪炎寺と円堂が蹴る。
鬼道「イナズマ…」
円・豪・鬼「ブレイク!」
シュートが放たれる。ボールの勢いは良かった。威力もある。
ゴルレオ「ふぁ〜あ…」
だが、ジェミニストームのキーパー・ゴルレオは、欠伸をしながら片手でキャッチしてしまった。
豪炎寺「!」
円堂「何っ!?」
半田「彼奴、ボールを見てなかったぞ…!;」
鬼道「…あぁ!」
壁・宍・栗「!!;」
傘美野「!!;」
マネ・ベンチ「………;」
.
(OP・抜かし)
.
レーゼは黒いボールを手に取る。
レーゼ「…ゲームセットだ。」
円堂「………」
レーゼ「………地球にはこんな言葉がある。」
お決まりの台詞を口にする。
レーゼ「……………“雉も鳴かずば打たれまい”。」
円堂「!!」
レーゼは黒いボールを蹴った。
ボールは勢い良く校舎へ向かう。傘美野の面子は涙目になっていた。
だが、何かが跳び上がりボールの勢いを止める。
先程の少年が大きくジャンプし、薄く笑んだまま難なく、左足でボールを受け止めていた。
「「「?!!」」」
少年はそのボールで軽くリフティングを繰り返し、レーゼを見て言った。
???「…これ、返すぜ。」
薄ら笑い、レーゼに向かってボールを蹴る。
ボールは凄い速さでレーゼの元まで行き、レーゼもそれを受け止めた。
レーゼ「………引き上げる。」
ディアム「で、ですがレーゼ様…」
レーゼ「構わん!」
レーゼは声を張り上げて言った。ジェミニストームは、黒いボールにより消え入った。
そしてあの少年も。
春奈「…消えましたね…」
円堂「…………((バタッ」
円堂は倒れた。
.
(抜かし)
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秋「………」
崩れた部室は、何度見ても痛々しい。
円堂は転がっているボールを拾い上げ、部室の隙間から出てきた。
カラッ———
円・秋「……」
石の転がるような音。
豪炎寺「………」
そこには、豪炎寺が立っていた。
豪炎寺は目配せする。
視線を辿る円堂達。
木の下に、鬼道と春奈が居た。
円・秋「………(「やっぱり此処に居た。」!」
振り返ると、居たのは夏未。
秋「夏未さん……」
夏未「滅茶苦茶とは分かっていても…気になるものね。」
夏未は、足元に落ちている“サッカー部”と書かれた札を拾い上げ、手で埃を掃った。
秋と春奈は、夏未に駆け寄る。
夏未「………」
札を見て、顔を顰める夏未。
円堂「俺は…エイリア学園を許さない!」
夏未「!」
何時の間にか、円堂を囲むようにして集まった豪炎寺と鬼道。
円堂「サッカーは何かを壊したり、人を傷付けるためにやるんじゃない!…宇宙人に本当のサッカーが何か……教えてやる!!」
豪炎寺「俺もだ。やろう円堂。」
鬼道「俺もそのつもりで此処に来た。もう一度奴等と戦おう。…そして勝つんだ…!」
円堂「…よし!やろうぜ!」
マネージャー「……」
秋は夏未についた埃をとり、春奈は札を預かっている。
染岡「俺達もやるぜー!」
マネージャー「!」
3人が振り返ると、そこには入院せずに済んだメンバー。
円堂「皆!」
染岡「全くお前は…相手は宇宙人だぞ。いつもの調子で“やろうぜ”は無ぇだろうよ。」
円堂「にひひっ!」
風丸「どんな相手でも一歩も引かない…それが円堂だな。……引かないぜ、俺も。」
一之瀬「雷門イレブンの新しい挑戦だね!」
土門「入院しちまった、半田やマックス達のためにもな!」
栗松「うー…俺達ホントに、宇宙人と戦うでヤンスね…!」
壁山「………;」
震える壁山。それを見上げる栗松と目金。
他の者達も壁山を見る。
土門「何だ?またトイレか?(笑)」
壁山「これは武者震いッス!;お、俺だって、雷門イレブンス。やるッス!;」
目金「フフン。宇宙人に勝利するとなると、これは歴史に残りますね…僕も力をお貸ししましょう。」
目金の眼鏡がキラリと光る。
夏未「待って。時間が無いわ。怪我してる皆の回復を待てる?戦うメンバーが足りないのよ。」
円堂「!;」
風丸「確かに…。…せめて、昨日の奴がもう一度来てくれたら……」
(???がボールを蹴り返したときのシーンが流れる)
円堂「………だけど、やらなきゃ…」
響木「そうだ!やらねばならん!」
円堂「監督!」
夏未「校長先生…」
響木と校長が居た。
火来「付いて来なさい。」
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(CM)
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- 続き ( No.7 )
- 日時: 2013/02/21 21:23
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
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(抜かし)
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響木「準備が出来次第出発だ。円堂、頼んだぞ。」
円堂「え?」
風丸「頼んだぞって、監督は?」
一気に鎮まる円堂達。
響木「俺は行かん。」
「「「えぇえ!!」」」
雷門「響木監督には、私から頼んでいる事があるのだ。これもエイリア学園と戦うために必要な事でな……」
円堂「そんなぁ…じゃあ俺達、監督無しぃ?;」
染岡「理事長…;」
壁山「俺、監督居ないなんて嫌ッス!;」
栗松「俺もでヤンス…;」
涙を浮かべる2人。
響木「心配するな。」
ピー…
エレベーターの扉が開く。
中には女性が立っていた。
雷門「紹介しよう。新監督の、吉良瞳子君だ。」
「「「えぇえ!!」」」
エレベーターが閉まる。
瞳子「…ちょっとがっかりですね、理事長。」
瞳子は髪を慣らして強気に言う。
円・豪「…」
マネージャー「……」
瞳子「監督が居ないと何も出来ないお子様の集まりだったとは、思いませんでした。」
壁山「……;」
壁山は震えている。
瞳子が前にツカツカと進んでいくところを黙って見つめる雷門イレブン。
瞳子「本当にこの子達に地球の未来は託せるんですか?彼らは一度、エイリア学園に負けているんですよ?(円堂「だから勝つんです!」……」
瞳子は円堂に振り返る。
円堂「一度負けた事は、次の勝利に繋がるんです!」
真っ直ぐと瞳子を捕らえる円堂達の視線。
瞳子「…頼もしいわね。でも私のサッカーは今までとは違うわよ?………覚悟しておいて!」
振り返って言った。
「一度負けた事は次の勝利に繋がる、か…」
地下の影の方から声が聞こえる。
思わず其方を見る雷門イレブン達。
???「レーゼ風に言えば、“失敗は成功の元”…って奴ですか。でも無駄な犠牲を払ってまで失敗することもなかったんじゃないすか?」
部屋の隅、影であまり目立たない場所に、誰かが凭れて立っていた。
???は相変わらず薄く笑みを浮かべ、腕を組んでゆっくりと円堂達に向かってくる。
???「特にアンタ。」
円堂を指差す???。
???「無駄なやる気でチーム全員をボロボロにさせて、結局はこうなった。勝ち目の無い試合にあそこまで拘るなんて…もし彼奴等が負けていたって、僕が助けたのに。」
風丸「無駄なやる気って…どういう事だよ!」
???「無駄は無駄です。アンタだって、此奴を気遣ってシュート喰らってたじゃないスか。結果はそこまで変わらないのに。」
風丸「何…!」
???「どこか違ってます?」
風丸「違うとか正しいとかじゃなくて、気持ちの問題だろ!」
???「はァ?」
どこか馬鹿にしたような笑みで風丸の言葉に小首を傾げる。
雷門「落ち着け皆。…この子は、雷門イレブンの副監督として旅に同行してくれる新しいメンバーだ。」
「「「!?」」」
驚く雷門イレブン。
風丸「副監督って…歳だって俺達と変わらないじゃないですか!」
???「1個下っすよー?」
風丸「尚更だ!」
ケラケラと笑いながら風丸に対応する???。
???「ギャーギャーギャーギャー、喧しいなぁ…ガキじゃあるまいし、決まった事に文句つけねェで現実を受け入れて下さいよ。僕だって頼まれてやってるんだから。ていうか、自己紹介ぐらいさせろよなー。」
???は目を伏せ、言葉とは裏腹に笑いながら理事長の方へ歩いていく。
???「…雨城零。」
零は新監督、吉良瞳子の方を見、言葉を少し切った。
零「……宜しく。」
「「「………」」」
瞳子「…………」
零はニッコリと笑った。
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(抜かし)
.
『先程襲撃現場で、中学校連続破壊事件の際に、宇宙人が学校破壊に使ったものと同一と思われる黒いサッカーボールが発見されました。』
円堂「黒いサッカーボール…!」
モニターに映った、破壊された巨シカ像と黒いサッカーボールを見ている円堂達。
零「更にエイリア学園は、総理大臣も連れ去ったらしいです。」
一部「!!」
ウィィィィン———
丁度その時、豪炎寺がやって来た。
円堂「豪炎寺!」
豪炎寺「ああ…遅れてすまなかった。」
瞳子「………」
瞳子は豪炎寺を見た。
豪炎寺は雷門イレブンの一番端に行き、一礼した。
零「…全員揃いましたね?アンタ達の為に簡潔に説明します。」
そう言って、零は薄く笑みながらモニターの前に立った。
栗松「何か、偉そうでヤンスね…」
壁山「そうッスね…」
2人の私語に、零は反応した。
栗松と壁山は零の視線に怯んだが、零はすぐに目線を正面に戻し、話を続けた。
零「財前総理は、謎の集団に連れ去られた。その集団は、エイリア学園と何らかの関係があると見ています。」
豪炎寺「!!」
瞳子「出発よ!エイリア学園と、すぐに戦う事になるかもしれないわ。」
雷門「瞳子君、零君…円堂君達を頼む。情報は随時、“イナズマキャラバン”に転送する。」
瞳子「お願いします。」
零「……」
円堂「…“イナズマキャラバン”?」
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(抜かし)
.
一之瀬の隣に土門。
壁山は必死にシートベルトを締めようとしている。
鬼道は1人で。
零は1人で座っていたようだが、円堂と風丸が隣に来た(正確に言えば、円堂に押された風丸が何か零の隣になった)。
風丸は零を睨み、零はそれを全く気にしないかのように薄ら笑っている。
瞳子「イナズマキャラバン…発進スタンバイ!」
壁山「((カチッ……ほっ…;」
ガシャンッと、キャラバンは床ごと上がっていく。
目金「うぉ〜〜う…;」
興奮する目金。
グラウンドは切れ目が入り、道が出来る。
その様子を、モニターで理事長達は見ていた。
.
雷門「………」
火来「………」
響木「…頼むぞ、円堂……」
.
円堂「イナズマキャラバン…」
豪炎寺「…」
鬼道「…」
「「「発進!!」」」
キャラバンは、先程出来た道を通って地下から顔を出した。
そのまま雷門を出て、道路を走る。
風丸「………」
怪しむような目で零を見ている風丸。
染岡「………」
一之瀬「………」
土門「………」
何かを考えている染岡。
外を見る一之瀬。
自分の拳を見る土門
壁山「………;」
栗・目「………」
秋・夏・春「………」
円堂「………」
瞳子「………」
零「………」
切なげに空を仰ぐ瞳子。
風丸の視線を完全無視して、窓枠に肘を突いて外を見る零。
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(抜かし・ED)
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- 次回予告 ( No.8 )
- 日時: 2012/04/05 13:47
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
はるばる来たぜ!奈良シカ公園!!
…俺達が宇宙人だって!?
オイオイ待てよ、冗談じゃない!!
宇宙人かどうか、サッカーで証明してやる!!
次回イナズマイレブン、
「倒せ!黒の11人!!」
これが超次元サッカーだ!!
キャプテン、今日の格言!
「日本一の次は、宇宙一だ!!」
以上!!