二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第41話「デザームの罠!」 ( No.60 )
日時: 2013/02/25 19:00
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

円堂達はエレベーターでどんどん地下へ降りている。


円堂「ナニワランドの地下に、こんな所が…!」

リカ「驚くんはこれからやで。」

零「……」


零は笑みを崩さず、じっと地下の様子を見ていた。


.


到着し、扉が開く。


「「「!」」」

リカ「じゃじゃーん!」


ウィィィン


リカ「どうやー?」


ウィィィン


リカ「可愛いやろー?」


ウィィィン


円堂「すっげーカラフル…」


円堂達が見せられたのはシールで装飾された機械だった。


リカ「ウチ等がデコってん。ダーリンの顔も書いとこかァ?」

一之瀬「あっははは…」


リカにくっつかれて苦笑する一之瀬。


瞳子「……」

零「…((カシャ」


考え込む瞳子。零はカメラで辺りの写真を撮っていた。


.


皆は機械を見て回っている。


目金「トレーニングマシンみたいですねェ…」

リカ「タヌキに見えるかァ?」

目金「タヌッ…」

一之瀬「これで練習して、強くなったんだね。」

リカ「せや、ダーリン。これがウチ等CCCが、メッチャ強い雷門中と、ええ勝負出来た秘密や♪」

円堂「へェ…!(目金「どこにでもある普通のマシンに見えますねェ…」!」

目金「トレーニング効果が大してあるとは思えません。」


感心する円堂とは違い、目金は文句を言う。


リカ「そりゃやる奴に依るわなァ。」

目金「…」

リカ「まァアンタには無理やろォけどな♪」

目金「!」


目金は一瞬固まる。


目金「やってやろうじゃ…ないですかァ!」


目金はトレーニングマシンに乗った。


リカ「止めといた方がええんちゃうか?怪我しても知らんでェ?」

目金「馬鹿にして貰っちゃあ困ります!」

零「目金さん無理すんな。アンタにゃ無理だー。」


マシンにいる目金を見上げながら、口元に手を当てて笑いながら言う零。


目金「やる気が萎えるので黙ってて下さい!貴方それでも指導者ですか!?」

零「おうよ。本気ってんなら止めませんが。」

目金「僕は本気です!さァ!」

リカ「((ニヤ」


零「これっすか?」


零がスイッチを入れた。


『Lv.1』


マシンが動き出す。


目金「わっ…」

リカ「まずはレベル1や!」


目金は少し走ると声を上げる。


目金「ちょ、ちょっとォ……これで1ですかァ!?…もう無理ですゥ!」

一・円「…」


呆れる2人。


零「浦部さん、レベル上げろとかほざいてますよあの人。」

リカ「あーそっかァ…じゃ、あげてやろかァ♪」

目金「えっ…」


『Lv.2』


零はレバーを回した。
更にスピードがあがる。


目金「っ…………っ、限界ですゥ!止めて下さいィ!」

零「あーすいません。初めてなんで操作が全く分かりません。」


等と言いながら楽しそうに機械を弄る零。


目金「さっきまで動かしてたじゃないですかァ!!」

リカ「ほらほら余所見しとったらこけるでェ。」


目金に指示するリカ。


リカ「そろそろ行こか…これからが本番や♪」


.


(OP)


.


目金「ひっ…ふぐ、ぇぐ…」

甲子「………」


目金は泣きながら障害物を越えていく。
その様子をじっと見ている甲子。


『LV.3 AUTO』


リカ「坂になったり凸凹になったり…めっちゃハードやァ!」


目金のマシンもリカの言うように変化する。


目金「うァァアアア!」

リカ「言うの忘れとったけど。」

一・円「…」

リカ「クス、これ、ただ走るだけのマシンやないでェ♪」

一・円「ぇ?」


リカは怪しく笑う。


零「あー、何だろこれ。」


棒読み&笑顔でボタンを押す零。
目金の足元に足の形をした物が跳んで来る。


「「「!」」」

目金「うわっ!」


目金はそれに弾かれ、クッションに落ちた。


リカ「ウチ等もよう吹っ飛ばされたなァ……。見かけでナメたらアカンでェ!」


リカが目金に活を入れた。


円堂「……」


さっき跳んで来た障害物を拾い上げ、見つめる円堂。ニコリと笑う。


続き ( No.61 )
日時: 2013/02/25 19:04
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

目金「……」


落ち込む目金の傍には土門・壁山・栗松・甲子が居た。

そんな目金達を他所に、一之瀬・風丸・鬼道・零はリカと話していた。


鬼道「かなり高性能だな。」

リカ「うん。レベル上げるともっと激しなるでェ。最高レベルはウチ等もクリアでけへん!」

円堂「おんもしろい!!」

一・風・鬼/零「!/…」


急に起き上がった円堂に振り向く。


円堂「俺、ここで滅茶苦茶特訓したい!」

風丸「イプシロンとの戦いまで、残り3日…ここなら今まで以上に特訓が出来る…!強くなれる筈だ。」

零「風丸さんの指導は僕がしてやりますよ。」

風丸「…結構だ。」


風丸は一筋汗を垂らして、満面の笑みで言う零をすぐに断った。
円堂達はリカを見る。


円堂「使わせて貰って、いいか?」

リカ「…えー…」


心底嫌そうな顔をするリカ。


一之瀬「ぇ…駄目なの?」

リカ「勿論ええよォ♪」

「「「「…」」」」


一之瀬が言った瞬間、リカはコロッと態度を変えた。


零・鬼・風・円・一「…」


.


皆は、それぞれの特訓場所を決めていった。


円堂は当然GK用の。


壁山は自分の場所を見つけたが、木暮に弾かれる。
だが木暮は春奈に連れて行かれた。


塔子と栗松は広い部屋を覗いている。


ゲームメイカーである鬼道と司令塔的存在の風丸、副監督の零は何かを話し合っている。


土門と夏未はデコレーションの派手さに呆れ、秋は少し喜び、春奈はまじまじとシールを見つめる。


吹雪は1人でFW用のトレーニング部屋に来ている。


壁山・目金・栗松・木暮・塔子はどこか暗い部屋でお化け屋敷気分。


一之瀬「……」


一之瀬は、目金が使ったマシンよりもずっと大きな、似たようなマシンの上で考え込んでいた。


一之瀬「…前後どっちにも動くん(リカ「ダーリン!」うおっ…」


一之瀬の後ろから抱きつくリカ。


リカ「満足してくれたァ?」

一之瀬「ぁ、ああ…」

リカ「そら良かった♪」

一之瀬「はは…」


リカは抱きつくのをやめ隣に移動した。


一之瀬「…それにしても凄いね、君達の練習場。」

リカ「ウチ等んやないで?」

一・円・秋・夏・春「え?」


偶然居合わせた円堂とマネージャーが一之瀬と声を揃える。


リカ「ウチ等偶然ここ見つけてェ、それから、勝手に使わしてもろてんねん。な?」

甲子「((コクッ」

一之瀬「て事は、ここの持ち主が誰か、君達も知らないって事?」

リカ「さっすがダーリンよォ分かるなァ…」

春奈「誰でも分かりますって…」

リカ「大丈夫やって。今まで誰も文句言うて来ィへんし、怒られたら謝ればええやん♪」


さも当然のように犯罪発言するリカ。


夏未「…これだけの施設…もしかしたら…」

秋「! まさかエイリア学園の…?」

円・春「!」


秋に振り向く2人。


リカ「エイリアァ?ああ、あのサッカーで地球を支配するとか言うとる連中か。あはは!そないなワケないやん。ウチ等ずーっとここ使ゥてるんやでェ?奴等のモンやったらすぐ取り返しに来るんちゃうか?」

夏未「……」


夏未は疑うような眼差しでリカを見ていた。


.


(皆の特訓・大阪名物の取り合い)


.


円堂「7、8、9、10…」
風・土・木「…?」

壁山「10、11、12…」
栗・目・一・リカ「……」

円・壁「((モグモグ…」


数を数えながら食べている円堂と壁山。


風丸「…何やってんだ?」

円堂「身体によく栄養が行き渡るように、食べ物を30回噛む事になってたろ?15、16、17…」

壁山「18、19、20…」

円堂「…あれ吹雪と零は?」

壁山「んぐっ!」


円堂が急に別の事を言い出したため、壁山は食べ物を喉に詰まらせていた。


.


バシュッ!

バシュッ!


吹雪の特訓している部屋からは、そんな騒音が漏れてきていた。


ウィィィン


扉が開き、立っている円堂と秋。


円堂「吹雪、一緒に食おうぜ!(吹雪「っ!」


バシュッ!!


円堂の声も聞こえないくらい、吹雪は夢中でボールを蹴っている。
シュートはまた弾かれた。


吹雪「っ…ハァ…ハァ、ハァ、ハァ……くっ……」


必死な吹雪を、円堂と秋は居た堪れないような顔で見ている。


円・秋「……(零「円堂さん」!」

円堂「……零…」


壁際にしゃがみ込んでいる零。


零「悪いんスけど、今は放っといてやってくれます?」


零はいつもと変わらない目で吹雪を見ている。


零「…多分、染岡さんの事とか、デザームにシュートを止められた焦りとかが、募り募ってんすよ。それを今放出してるみたいなんで…」


顔を上げ、円堂達を見上げる。


零「やらせたいようにやらせてやりましょ?」


眉を下げてニコリと笑った。


.


(イプシロンの会話・円堂と秋→皆の話)



円堂「よーし!じゃあ、今日も特訓開始だァ!」

「「「おう!」」」

零「……」


キャラバンの屋根で腕を組んで寝転がっている零は、呆れたように息を吐いた。


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(特訓・CM)


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続き ( No.62 )
日時: 2013/02/25 19:37
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

(大量抜かし)

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マシンにデザームを重ねる。


吹雪「俺はシュートを決めなきゃいけねェ…完璧こそ全て……喰らえデザーム!!」


ドシャーン!


「「「……」」」


外から吹雪の様子を除き見ている皆。


春奈「イプシロンのキーパーに、エターナルブリザードを止められたのが、よっぽど悔しかったんですね…」

夏未「暫く治まっていたスタンドプレイの復活ね。…まァそれが魅力とも言えなくもないけど…」

秋「…零君の言う通り、染岡君の事が……(零「こんなこったろーと思いましたよ。」!」

「「「!」」」

風丸「零…」


頭を掻きながら、呆れたような笑顔で歩いてきた零。


零「円堂さん木野さん、放っといてやれって言いましたよね?」

円/秋「ぁ…/…」

円堂「でも(零「心配かけてる事が更に士郎へのプレッシャーになります。」……」


零の尤もな言葉に俯く円堂。


零「気分悪いのにわざわざ忠告しに来てやったんですから、ちゃんと聞いて下さいよー?じゃ。」


零はひらひらと軽く手を振りながら帰っていく。


.


(瞳子・皆の特訓)


.

.

.


円堂「………」

秋「円堂君、円堂君…」


寝袋で寝ている円堂を秋が揺らす。


円堂「んんっ、んう……秋ィ?もう朝?」

秋「違うの。今吹雪君が…」

円堂「…え?」


今の言葉で目が覚めたのか、円堂は目をパッチリと開けた。


.


バシュッ!


吹雪は昼間の練習場で特訓していた。
円堂と秋はそれを覗き見ている。


円堂「……1人で特訓か。」


『今は放っといてやってくれます?』


零の言葉が頭に響く。


円堂「……吹雪、燃えてるな。」

秋「気持ちは分かるけど、無理は良くない「そろそろ寝れば?」」

円・秋「!」


聞き覚えのある声に反応する2人。


零「もうこんな時間なんだし、眠らないと身体壊すぞ。」

円堂「零…?」


俯いている吹雪の正面に、いつもとは違う優しい笑みを浮かべた零が立っていた。


吹雪「休んでいられるか…完璧じゃなきゃ存在価値は無ェんだ…!」

零「…“アツヤ”。」


零は表情は変えないまま目を伏せる。


秋「アツヤ…?…吹雪君の事…?」


零「…このままじゃお前(円堂「吹雪!」!」

吹雪「っ!!」

円・秋「!…」


零は驚いたように顔を上げ、吹雪は尖った視線を円堂に向ける。
円堂と秋は吹雪に少し怯んだ。


吹雪「……」


瞳の色が灰色に戻った。


円堂「…だ、大丈夫か?吹雪。」

吹雪「ああ…何でも無い。…もう終わりにするよ。さ、戻ろう。」

零「…」


ニコリと困ったような笑みを浮かべ、零を見た。


円・秋「……(零「2人共。」

零「…余計な詮索は、しないで下さいね。」


少しだけ振り返り、2人に告げた。


.

.

.


(抜かし)


.


リカ「下にグラウンドもあったんやな。」

夏未「やっぱりここは、エイリア学園の……」

零「……」


零は、上の方に取り付けられているカメラを笑みながらじっと見ていた。


.


(抜かし)


.


瞳子「本人の申し出を受けて、浦部リカさんをチームに迎え入れる事にしたわ。」

円堂「宜しく頼むぜ!」

一之瀬「うぁ…(リカ「任しときィ!」

土門「…」


リカは一之瀬を腕を組んでいる。


零「FWは浦部さん。士郎はDFに入って、序盤は様子を見るんだ。」

瞳子「この1戦で全てが決まる…これを最後の戦いにするのよ…!必ず勝ちなさい!」

「「「はい!」」」

円堂「行くぞ!俺達のサッカーを見せるんだ!」

「「「おう!!」」」



(イプシロンの会話・試合ちょっと)


.


円堂「マジン・ザ・ハンド!!…はあっ!!」


シュゥゥウ…


ボールは円堂の右手に納まった。


[止めたーァ!前は3人がかりで防いだイプシロンのシュートを、円堂1人で止めたーァ!!]


円堂「((ニッ」
デザーム「…」
瞳子「!」
風丸「…!」
零「((ニヤ」

ゼル「何故だ!」

マネージャー「!」
秋「特訓の成果ね!」

デザーム「……フッ。」

円堂「行っけェ!!」


円堂はボールを投げた。



(試合ちょっと抜かし)



吹雪「いつまで守ってんだよ!!」

ファドラ「!」


吹雪はファドラからスライディングでボールを奪う。


鬼道「吹雪!こっちだ!」

吹雪「……」

鬼道「っ…」


吹雪は鬼道の指示を無視してゴールに向かう。


[吹雪!1人で攻めあがっていく!]


零「…」

円堂「吹雪!」

吹雪「完璧じゃなきゃ…俺は居る意味が無ェ!」



(抜かし・ED)


.


次回予告 ( No.63 )
日時: 2012/06/01 10:24
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)


ナニワランドでパワーアップした俺達と、イプシロンの戦いが始まった。

攻撃すればするほど熱く向かってくるデザーム。

熾烈を極める試合の行方は…



次回イナズマイレブン、

「激闘!最凶イプシロン!!」

これが超次元サッカーだ!!



キャプテン、今日の格言!

「昨日の自分を超えていけ!」

以上!!