二次創作小説(映像)※倉庫ログ

続き ( No.65 )
日時: 2013/02/25 19:57
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

円堂はボールと木暮を止めきれず、ゴールネットに突き刺さった。


デザーム「((ニヤ」
鬼・風「!」
吹雪「!」


ピーーーッ!


[ゴーーール!!雷門、イプシロンに先取点を奪われたァ!!]


木暮は数歩歩いて崩れ落ちた。


木暮「…どうしよう…俺のせいで……ひっ!」


木暮の肩に円堂が手を置く。


円堂「時間はまだあるぞ。気にすんな!」

木暮「! ……」

円堂「走り続ければ何とかなる!」


木暮にそう言うと、円堂は体を起こして皆に呼びかけた。


円堂「さァ、ここからだ!気持ちを切り替えていくぞ!」

「「「おう!」」」

木暮「(…キャプテン…)」


秋「そうよ…これが円堂君の強さ。」

夏未「彼は負ける事なんて考えなかった。今までの試合で、1度も。」

瞳子「……」

零「……」


瞳子は満足気に微笑み、零は相変わらずの薄笑いだった。


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(試合終了まで抜かし)

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肩にタオルをかけた風丸が座り込む。


風丸「…勝てなかった…これだけ頑張ったのに…(零「ん。」!」


零はドリンクを風丸の前にぶら下げるように持っている。
いつも通りの笑みで目を伏せている。


零「一歩前進、じゃないですか?」


風丸を見下げる零を、風丸はじっと見ている。


風丸「…(円堂「零の言う通りだ!」

円堂「引き分けなんて、凄いじゃないか!」

木暮「そうか、この前はコテンパンだったんだ…」

塔子「あたし達、強くなったんだな!」

壁山「何か、勝てそうな気がしてきたッス!」

栗松「俺もでヤンス!」

土門「オイオイ単純だな…」


やる気を出す2人に呆れる土門。


零「…いらないんすか?」

風丸「あ、ありがと…」


零から焦って苦笑しながらドリンクを受け取る風丸。


鬼道「答えはシンプルさ。互角に戦えるならば、勝利の確立は50%。相手から1%を奪い取れば勝てる。」

春奈「お兄ちゃん…何かキャプテンに似てきた!」

鬼道「…」


リカ「暇になるんはもうちょい先!ハネムーンはお預けやなァダーリン…」

一之瀬「あ、あははははは…」

甲子「((コクコク」


瞳子「今日は同点に追いつけたけど、でも気を緩めないで。試合に勝利しない限り、エイリア学園はまた現れるわ。」

円堂「よーし!次は勝つぞー!」

「「「おう!!」」」


零「ふぅ。……」


零は短く息を吐き、吹雪が去った方向を見ていた。


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(抜かし)

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円堂「…っはーーっ…。やっぱレベル最大の特訓は効くなァ…」


床に倒れる円堂に、鬼道が歩み寄る。


鬼道「少し飛ばしすぎじゃないのか?」

円堂「ヘヘッ…まだ、イプシロンとの決着はついてないからな。奴等から雷門のゴールを守るには、俺がもっともっと、強くらなきゃ!」

鬼道「……」


鬼道は黙って微笑んだ。


ガラッ


地下室の扉が開き、誰かが入ってきた。


零「…」

円堂「あ、零!どうしたんだ?地下にはあんまり来ないのに…」


零は辺りを見渡す。


零「監督、知りませんか?」

鬼道「此処には居ないが。何か用でもあったのか?」

零「次の行き先が決まったから、知らせようと思って。」

円堂「おっ、何処なんだ!?」


円堂がガバッと起き上がる。


零「福岡の陽花戸中学で、円堂大介のものだと思われるノートが見つかったらしいんスよ。」

円堂「え!じいちゃんの、ノート…?」


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(ED)


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