二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 続き ( No.68 )
- 日時: 2013/03/13 18:31
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
ボールはまっすぐとゴールに向かう。
立向居「……ゴッドハンド!!」
円堂とは違う水色のゴッドハンドを繰り出した。
立向居は一之瀬のシュートを止める。
一之瀬「!」
円堂「!」
一部「!!」
ゴッドハンドを出した事に驚く一部の雷門イレブン。
辺りは静まり返る。
立向居「………」
立向居は顔を上げ、ニコリと笑った。
一之瀬「……」
鬼・塔・戸・風・零「……」
鬼堂達は驚いたように無言になり、零は全くの無表情。
戸田は得意気に微笑んでいる。
(ちょっと抜かし)
円堂は立向居に背を向けた。
円堂「…行くぞ。」
立向居「! はい!」
立向居も円堂と背中合わせになるように向きを変える。
円・立「………ゴッドハンド!!」
鬼・塔・戸・風/零「!/…」
凄い光が空高くまで昇り、シュウウウ、と消えていった。
「「「………」」」
円・立「………」
土門「……((ゴクッ ほ、本物だ…」
砂埃が治まった。
円堂「凄いよ立向居!お前のゴッドハンドは本物だ!」
立向居「あ、ありがとうございます!俺、もっともっと強くなります!」
円堂「ああ。そのためにはもっともっと特訓だ!」
立向居「はい!(戸田「良かったな立向居。」! はい!」
戸田が歩み寄る。
戸田「どうだい?俺達と合同練習しないか?」
.
ボールが蹴り上げられる。
風丸と戸田はボールを奪い合う。
黒田は鬼道をマークする。
木暮は石山からボールを奪う。
マネ・零・瞳「……」
陽校「よかよか。青春たい。」
円堂はシュートを受け止める。
円堂「もう一丁!……
(どうやったら正義の鉄拳が出せるんだ…)」
円堂は掌を見つめる。
円堂「(“パッと開かず、グッと握って、ダン、ギュン、ドカン”て…)
(一之瀬「円堂!」ん!どぅっ!!」
円堂は顔面にボールを受けた。
.
(抜かし)
.
テーブルにコトリとカレーが置かれる。
壁山「うーあ、美味そうッス!」
「「「頂きまーす!」」」
目金「ほほーうこれはなかなか美味しそうですねェ…ぁむ」
目金は一口カレーを口に含むと一旦停止した。
目金「……ひぇぇえええっ!!辛ぁぁあああ!!」
口から火を吹いて顔を左右に強く振っている。
木暮「…ウッシッシッシ♪」
壁山「そ、それは…」
土門「お前なァ…」
木暮は片手にタバスコを持っていた。
立向居「…」
木暮「フフ…」
立向居「…ぁむ。…」
木暮「…?」
何の反応も示さない立向居。
木暮は不思議に思って立向居のカレーを一口食べる。
木暮「……ぎゃーーーっ!!」
立向居「美味しいですね!お代わりしてもいいですか?」
木暮が火を吹いているのに対し、平然としている立向居。
土門「立向居、お前…」
壁山「か、辛くないんスか?」
立向居「ああ。俺、辛いの平気なんですよ!」
立向居の背後では、木暮と目金が火を吹きながら走り回っている。
風丸「ん……あれ、零は?」
カレーを一口食べて、風丸が言った。
円堂「あ、ホントだ居ない…」
一之瀬「零なら大丈夫じゃない?よく居なくなるし…」
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(円堂・吹雪・立向居の会話)
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鈴虫やクツワムシの鳴声。
カタカタカタカタ——
それに混じったキーを押す音。
零「………」
カタカタカタカタ...
裏庭の木の下、1人でパソコンを点けて何かをしている様子の零。やはり笑顔だった。
画面には沢山の文章が映っている。
『ERROR!』
いきなり赤い文字で、“ERROR!”と点滅している文字が書かれたタブが出てきた。
零が迷わずタブを消すと、また長い文の書かれたタブが映された。
『このデータを読み込むにはパスワードを入れる必要があります。
パスワードを入力して下さい。
[____]』
零「…ふぅ。」
零は溜息をつき、また何か文字を打ち出した。
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翌日。陽花戸中のグラウンドには準備万端のサッカー部達。
瞳子「吹雪君、貴方はFWに入って。」
吹雪「…はい。」
リカ「イプシロン時みたいに頼むで!」
吹雪「………」
零「……」
吹雪は少し俯く。
そんな吹雪を零はいつもと代わらない薄笑いで見ていた。
ピーーーッ!
リカは吹雪にパス。吹雪は敵陣に攻め込む。
[さあ雷門中のキックオフから始まりましたァ!!雷門中対、陽花戸中の練習試合!吹雪があがっていきます!]
吹雪「………!」
吹雪は戸田にボールを奪われる。
[おっと吹雪らしくないぞ!?戸田にボールを奪われたァ!戸田は雷門サイドに入り込む!]
リカ「何しとんのやストライカーさん!」
夏未「どうしたのかしら…」
春奈「いつもだと吹雪さん、力押しで攻め込むのに…」
零「……」
(抜かし・ED)
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