二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 第45話「激震!最強のジェネシス!!」 ( No.73 )
- 日時: 2013/02/25 20:27
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
円堂「ヒロト、お前…宇宙人だったのか…?」
基山「さぁ、円堂君…サッカーやろうよ。」
円堂「っ…」
動揺する円堂もお構いなしに話を続けるヒロト。
土門「どういう事なんだ?何で円堂の友達が、エイリア学園に…」
立向居「円堂さん…」
円堂「……」
吹雪「……」
目金「まんまと騙されたみたいですね…」
春奈「騙された…?」
春奈の問いに目金は頷く。
目金「奴等の目的は、友達になった“フリ”をして円堂君を同様させる事…」
立向居「っそういう事だったんですね!」
目金「宇宙人の考えそうな事ですよ。(基山「それは違うよ。」
目・立・春・木「!」
ヒロトはおどけたように微笑む。
基山「俺は、ただ君達とサッカーがしたいだけ。」
円堂「…」
基山「君達のサッカーを見せてよ。」
ハウザー「いいのかよ、許可もなしにこんな奴等と試合して…」
ゲイル「“グラン”がやるって言うんだ。仕方ないだろ。」
円堂「グラン!?…それが本当の名前なのか。」
瞳子「…」
零「、…」
円堂は拳を握り締める。
円堂「お前とは、もっと楽しいサッカーが出来ると思っていた…。けど、エイリア学園と分かった以上、容赦はしないぜ!!」
グラン「勿論だよ…!」
.
(OP)
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(作戦会議まで抜かし)
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ベンチの近くで、相変わらず笑みを浮かべたまま携帯を弄っている零。
零「……(風丸「零。」…」
風丸は零に歩み寄る。零は風丸の声を聞くと、携帯画面から目を離さず笑ったまま口を開く。
零「…何。活入れて欲しいんですか?蹴り飛ばしてやりますよ。」
風丸「いや、活じゃなくて……。1つ聞いてもいいか?」
零は風丸に視線を遣る。
風丸「…お前は、何者なんだ?」
零「…」
懇願するように問う風丸と全く表情を変えない零。
何も言わない零に苛立ったのか、風丸は沈黙を破った。
風丸「っなァ(零「風丸さん。」!」
急に口を開いた零に驚く風丸。
零は冷たい笑みで、言った。
零「実は僕、宇宙人なんです。」
風丸「!?」
零の発言に驚愕する風丸。暫くの沈黙が流れる。
零は風丸の反応を見るとフッと笑い、風丸に向けていた顔を正面に戻した。
零「なーんて言ったら、信じますか?」
風丸「ぇ…」
零「冗談ですよ。下らねェ質問しないで下さい。」
風丸「……」
零が答えを出したにも拘らず風丸はまだ微妙な表情をしている。
零「…疑ってんですか? ま、どーでもいいけど。」
零は嘲笑を浮かべたまま風丸の前を通り過ぎ、ベンチに座った。
.
円堂「行くぞーっ、皆ァ!!」
「「「おう!!」」」
(↑風丸は言ってない方向で)
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(抜かし)
.
[一方的な試合だ!ジェネシス、またまた追加点!既にスコアは10−0!!]
円堂「おわァっ!!」
ピーーーッ!!
円堂はゴールネットに叩きつけられた。
風丸「何とかしないと、このままじゃ円堂が…!;」
目の前から迫ってくるコーマとクィールを止めようとするが、途中でベンチの零に目がいく。
その隙にあっさりと抜かれた。
風丸「!!」
吹雪「……」
『何やってんだ!早くボール取りに行って俺に渡せ!』
吹雪「っ…
(出てくるな…!)」
風丸「そんな事があるはずない!!俺達が追いつけないなんて!!」
コーマとクィールを追う風丸。
風丸「っ…駄目だ、追いつけない……」
グランにボールが渡る。
風丸「円堂!」
グラン「…」
風丸「っ…!」
グランが風丸をひと睨みすると、風丸は怯んで一歩後ずさった。
グラン「…ふっ!」
円堂「今度こそ…!」
円堂は構える。
円堂「マジン・ザ・ハンド!!たァっ!!」
円堂のマジンはボールに触れた瞬間崩れてしまった。
円堂「っ…」
円堂は膝から崩れ落ちた。
[決まったーーっ!!ジェネシスこれで15点目だァっ!!]
風丸「……;」
グラン「もう終わりなの円堂君。君の実力は、こんなもんじゃないはずだよ。」
秋「円堂君…」
零「…」
グラン「……」
グランは踵を返した。
円堂「まだ、試合は、終わっちゃいない…」
グラン「!」
その場で止まるグラン。
円堂「諦めなきゃ、必ず反撃のチャンスは来る…だからそれまで…この、ゴールは……」
円堂は立ち上がる。
円堂「俺が守る!!」
グラン「…フッ。」
壁山「キャプテン!」
鬼道「よーし、まずは1点!何としても奴等から奪うんだ!!」
「「「おう!!」」」
風丸「……」
.
- 続き ( No.74 )
- 日時: 2012/07/24 19:41
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
コーマがドリブルであがる。
コーマ「…アーク!」
鬼道「っ!」
ウルビダ「!」
鬼道はパスをカットする。
[鬼道がカットォ!雷門、遂にボールを奪ったぞ!反撃開始かァ!?]
アーク・ウルビダが鬼道を追う。
鬼道「吹雪ィ!」
吹雪「…」
『来た!』
吹雪「(出るなっ!)」
吹雪はパスを受ける。
吹雪「僕が決めるんだ…」
円堂「いけ!吹雪ィ!」
栗松「吹雪さァん!」
土門「よし、1点だ!」
吹雪「っ…;」
何とかゴール前まで行くが、ネロに圧倒される。
吹雪「……;」
その隙を突かれてゾーハンにスライディングされボールを奪われた。
「「「!!」」」
[惜しい!!これはジェネシスのディフェンスに阻まれました!]
吹雪「っ……」
『だから俺に任せろって言ったのによォ。』
吹雪「(煩い!お前は引っ込んでろ!シュートは僕が決めるんだ…!)」
『いいのか?そんな事言って…。…見ろよ、彼奴等のがっかりした顔…』
吹雪「ぇ…」
吹雪は振り返る。
後ろには顔を下げて落ち込んでいる雷門イレブン。
吹雪「……;」
『ま、折角のチャンスが無駄になったんだから、無理も無いけどな…』
吹雪「……」
『でもこれで分かっただろ?奴等が期待しているのはお前じゃない。この俺だって事が。』
吹雪「…そんな事はない…シュートを決めれば僕だって……皆が必要としてくれるんだ…!!」
零「……」
零は葛藤している吹雪を見ていた。
.
[鬼道!攻めあがっていく!]
鬼道「…吹雪ィ!」
吹雪「っ!!」
零「…」
吹雪「よーし、今度こそ俺が!!」
雰囲気が変わる。
吹雪「止めろォォオ!!」
今度は荒々しくなり、また戻る。
吹雪「(シュートは僕が決めるんだ!!)」
大人しい吹雪のままシュート体勢に入る。
吹雪「エターナルブリザード…!うぉぉおおおっ!!」
ネロ「……」
後ずさりはしたものの、ネロはあっさりと吹雪のシュートを受け止めた。
雷門イレブン「!!」
マネージャー「!!」
陽花戸「!!」
零「…」
[何と吹雪のエターナルブリザードが簡単に止められたァ!!これは失敗かァ!?]
吹雪は膝を突く。
吹雪「ハァッ、ハァッ、ハァッ…;」
『余計な事しやがって。』
吹雪「!」
瞳子「……」
鬼道「!……」
瞳子を見る鬼道。
零「……ふぅ。」
零は溜息を吐いた。
一之瀬「大丈夫か?吹雪…」
一之瀬は吹雪に歩み寄る。
吹雪「ゴメンね…ちょっとタイミングが合わなくて…」
円堂「気にするなー吹雪ー!次は決めていこうぜ!」
吹雪「…」
吹雪は力なく微笑んだ。
.
[ジェネシスが更にスピードアップ!!得点差は20点!!]
一之瀬・塔子を抜くウルビダ・アーク。
風丸は諦めたように皆を傍観していた。
.
『何やってんだよ!お前が取りに行かなきゃ、誰が取りに行くんだよ!ディフェンスのお前が取って、FWの俺に渡すんだ!』
吹雪「(違う、FWは僕だ!僕は此処で皆のボールを受けなきゃいけないんだ!その為に皆は…ああやってボールを奪おうとして…)」
土門『吹雪に繋ぐんだ!』
壁山『吹雪さんに繋ぐんス!』
『違う!あれはお前にじゃない、俺に出そうとしてるんだ!』
吹雪「!」
『奴等の心をよく見てみろ!』
吹雪は顔を上げる。
一之瀬『アツヤに繋ぐんだ…!』
栗松『アツヤに繋ぐでヤンス!』
吹雪「!! ……くっ…」
[またグランへボールが渡ったー!]
鬼道「円堂!!」
グランはあっという間に鬼道を過ぎてゴール前へ。
円堂はフラフラになりながらも必死に立ってボールを受けようとする。
円堂「来い!」
グラン「好きだよ、円堂君…君のその目!流星ブレードッ!!」
風丸「!!」
吹雪「!! ……っく、ぅおおおおおおっ!!!」
吹雪はグランに向かって走り出した。
「「「!!」」」
零「!?」
円堂「吹雪!!」
.
(CM)
.
- 続き ( No.75 )
- 日時: 2013/02/25 20:34
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
吹雪「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…ぅおおおおっ!!」
シュートが放たれた。
瞳子「!」
円堂「吹雪!」
吹雪「〜〜っ…わああっ!!」
吹雪はボールを顔面に喰らい、シュートはゴールを反れた。
.
風丸「………勝てない。…実力が、違い過ぎるよ…」
皆が吹雪を囲んでいる中、風丸は1人離れた場所に居た。
立向居「俺、救急車呼んできます!」
立向居が吹雪を離れたのとほぼ同時に、グランが吹雪達の方へ歩み寄った。
壁山「吹雪さん!」
鬼道「吹雪!」
何度呼んでも吹雪は起きない。
グラン「……大丈夫かな。」
ハウザー「行こうぜグラン、こんな奴等とやってもウォーミングアップにもなりゃしない。」
風丸「!!」
風丸はジェネシスの去っていく後姿を見ていた。
風丸「………;」
グラン「…円堂君、………」
瞳子「……」
零「…」
言葉を切り、瞳子を見るグラン。
その様子を冷笑しながら見ている零。
グラン「……それじゃあ…」
円堂「!」
グランはジェネシス達の所へ行き、ジェネシスは紫色の煙に包まれて消えた。
零「……」
風丸「………」
.
瞳子「ありがとうございました。」
瞳子は医師に礼を言った。
病室では、眠っている吹雪。
瞳子と零はカーテンの前に、風丸は皆と離れた所に1人で居た。
夏未「でも良かったわね。大事に至らなくて…」
秋「ええ…」
(ちょっと抜かし)
鬼道「…監督達は何か知ってるんじゃないですか?」
瞳子「!」
皆瞳子達を見る。
瞳子は目を反らした。
円堂「何か知ってるんですか?」
瞳子「…」
零「…」
焦ったような瞳子に反し、零は落ち着いている。
円堂「監督、零!」
瞳子「…っ…」
瞳子は意を決したように円堂達を見た。
瞳子「吹雪君には、弟が居たの。」
春奈「“居た”…?」
瞳子「アツヤ君と言って、ジュニアチームで、吹雪君と一緒にサッカーをやっていた…
“兄がボールを取って、弟がシュートを決める”…完璧なディフェンスフォワードコンビだった。
…でもある日、事故が起きた。」
円堂「事故?」
瞳子「サッカーの試合が終わって、車で家に帰る途中…」
『頑張れよ、2人共。』
『『うん!』』
『…?』
瞳子「雪崩が…」
『きゃあああっ!!』
「「「……」」」
瞳子「運良く車から放り出された吹雪君は助かったけど…アツヤ君と、ご両親は……」
瞳子は目を閉じた。
一之瀬「そんな事が…」
瞳子「そして、それ以来吹雪君の中には、アツヤ君の人格が生まれたの。」
木暮「アツヤの…人格…?」
瞳子「吹雪君の中に、2人の人格が存在するのよ。」
一之瀬「それじゃあもしかして、エターナルブリザードは…」
瞳子「アツヤ君の必殺技。」
「「「!!」」」
驚愕を隠せない雷門イレブン。
土門「つまり、エターナルブリザードを撃つ時の吹雪は…アツヤになってたって事か…!」
壁山「でも、本当にそんな事出来るんスか?2つの人格を使い分けるなんて…」
瞳子「難しいでしょうね…だから、吹雪君はエイリア学園との過酷な戦いで、その微妙な心のバランスが崩れてしまったのかもしれない…」
秋「ぇ……“崩れてしまった”…」
瞳子「ええ。」
秋「『ええ』って…そんな…だったら、どうして吹雪君をチームに入れたんですか!」
瞳子「っ…!」
秋の発言に驚く瞳子。
秋「監督も零君も…知ってたんですよね?吹雪君の過去に何があったのか…だったら、今日みたいな事が起こるかもしれないって事、分かってたはずじゃないですか!!」
瞳子「!!」
秋「なのにどうして吹雪君を…。…エイリア学園に勝つためですか…」
一之瀬「…」
秋「エイリア学園に勝てれば、吹雪君がどうなってもいいんですか!?」
瞳子「…」
一之瀬「秋、言い過ぎだ。」
秋「だって……」
秋は一之瀬に落ち着かせられた。
瞳子「………それが、私の使命です。」
瞳子はそう言って病室を出て行った。
秋「……監督…」
「「「………」」」
沈黙した。
零「確かに、監督や僕に責任があると思います。」
秋「!」
沈黙を破った零は目を伏せて笑んでいる。
零「監督はエイリア学園を倒す事に必死だったし、僕は士郎に気を遣う事が出来なかった。でも、全部僕等に責任押し付けるのは違うと思いますよ。」
「「「!」」」
零「士郎を頼ってパスして、『決めてくれ』ってプレッシャー掛けたの誰ですか?『決めてくれる』って期待したの、誰ですか?」
「「「…」」」
零「原因は僕等にあるけど、トドメ刺したんはアンタ等だろ。そんなアンタ等に監督を責める責任はないし、口に出さずとも中傷する権利もありゃしませんよ。責任逃れに聞こえるかもしれませんけど、事実です。」
円堂「…」
零「まァ、今はこうやって誰かに責任押し付けてる場合じゃないと思いますけどね。」
零は眉を下げて困ったように笑う。
零「チームの問題も戦い方も、ちゃんと考えてみる事が今出来る精一杯の事じゃないですか?…エイリア学園を倒すためにも。」
「「「!」」」
風丸「…」
零はそう言い残して病室を去った。
塔子「エイリア学園を、倒すために…」
円堂「鬼道。」
鬼道「うん。」
一之瀬「やろう。」
土門「ああ!」
壁山「賛成ッス!」
目金「僕も賛同します!」
リカ「ウチもや!」
風丸「……」
円堂「そうだな。吹雪のために…そして、エイリア学園に勝つために!」
リカ「そやそや!そのノリやで!」
風丸は病室を後にした。
.
(瞳子・夏未・風丸の離脱・ED)
.
- 次回予告 ( No.76 )
- 日時: 2012/07/24 19:48
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
風丸…お前まで行ってしまうのか…
俺だって、そんなに強くなんかない。
ただ皆が居るから頑張れる…!
キャプテンだから…
次回イナズマイレブン、
「キャプテンの試練!」
これが超次元サッカーだ!!
キャプテン、今日の格言!
「諦めなければ、必ずチャンスは来る!」
以上!!