二次創作小説(映像)※倉庫ログ

続き ( No.74 )
日時: 2012/07/24 19:41
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)


コーマがドリブルであがる。


コーマ「…アーク!」

鬼道「っ!」

ウルビダ「!」


鬼道はパスをカットする。


[鬼道がカットォ!雷門、遂にボールを奪ったぞ!反撃開始かァ!?]


アーク・ウルビダが鬼道を追う。


鬼道「吹雪ィ!」

吹雪「…」

『来た!』

吹雪「(出るなっ!)」


吹雪はパスを受ける。


吹雪「僕が決めるんだ…」

円堂「いけ!吹雪ィ!」

栗松「吹雪さァん!」

土門「よし、1点だ!」

吹雪「っ…;」


何とかゴール前まで行くが、ネロに圧倒される。


吹雪「……;」


その隙を突かれてゾーハンにスライディングされボールを奪われた。


「「「!!」」」


[惜しい!!これはジェネシスのディフェンスに阻まれました!]


吹雪「っ……」

『だから俺に任せろって言ったのによォ。』

吹雪「(煩い!お前は引っ込んでろ!シュートは僕が決めるんだ…!)」

『いいのか?そんな事言って…。…見ろよ、彼奴等のがっかりした顔…』

吹雪「ぇ…」


吹雪は振り返る。
後ろには顔を下げて落ち込んでいる雷門イレブン。


吹雪「……;」

『ま、折角のチャンスが無駄になったんだから、無理も無いけどな…』

吹雪「……」

『でもこれで分かっただろ?奴等が期待しているのはお前じゃない。この俺だって事が。』

吹雪「…そんな事はない…シュートを決めれば僕だって……皆が必要としてくれるんだ…!!」


零「……」


零は葛藤している吹雪を見ていた。


.


[鬼道!攻めあがっていく!]


鬼道「…吹雪ィ!」

吹雪「っ!!」


零「…」


吹雪「よーし、今度こそ俺が!!」


雰囲気が変わる。


吹雪「止めろォォオ!!」


今度は荒々しくなり、また戻る。


吹雪「(シュートは僕が決めるんだ!!)」


大人しい吹雪のままシュート体勢に入る。


吹雪「エターナルブリザード…!うぉぉおおおっ!!」

ネロ「……」


後ずさりはしたものの、ネロはあっさりと吹雪のシュートを受け止めた。


雷門イレブン「!!」

マネージャー「!!」

陽花戸「!!」

零「…」


[何と吹雪のエターナルブリザードが簡単に止められたァ!!これは失敗かァ!?]


吹雪は膝を突く。


吹雪「ハァッ、ハァッ、ハァッ…;」

『余計な事しやがって。』

吹雪「!」


瞳子「……」


鬼道「!……」


瞳子を見る鬼道。


零「……ふぅ。」


零は溜息を吐いた。


一之瀬「大丈夫か?吹雪…」


一之瀬は吹雪に歩み寄る。


吹雪「ゴメンね…ちょっとタイミングが合わなくて…」

円堂「気にするなー吹雪ー!次は決めていこうぜ!」

吹雪「…」


吹雪は力なく微笑んだ。


.


[ジェネシスが更にスピードアップ!!得点差は20点!!]


一之瀬・塔子を抜くウルビダ・アーク。
風丸は諦めたように皆を傍観していた。


.


『何やってんだよ!お前が取りに行かなきゃ、誰が取りに行くんだよ!ディフェンスのお前が取って、FWの俺に渡すんだ!』

吹雪「(違う、FWは僕だ!僕は此処で皆のボールを受けなきゃいけないんだ!その為に皆は…ああやってボールを奪おうとして…)」


土門『吹雪に繋ぐんだ!』
壁山『吹雪さんに繋ぐんス!』


『違う!あれはお前にじゃない、俺に出そうとしてるんだ!』

吹雪「!」

『奴等の心をよく見てみろ!』


吹雪は顔を上げる。


一之瀬『アツヤに繋ぐんだ…!』
栗松『アツヤに繋ぐでヤンス!』


吹雪「!! ……くっ…」


[またグランへボールが渡ったー!]


鬼道「円堂!!」


グランはあっという間に鬼道を過ぎてゴール前へ。
円堂はフラフラになりながらも必死に立ってボールを受けようとする。


円堂「来い!」

グラン「好きだよ、円堂君…君のその目!流星ブレードッ!!」


風丸「!!」

吹雪「!! ……っく、ぅおおおおおおっ!!!」


吹雪はグランに向かって走り出した。


「「「!!」」」

零「!?」

円堂「吹雪!!」


.


(CM)


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