二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第47話「南海の大決闘!」 ( No.80 )
日時: 2013/02/25 20:58
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

海上を進む船。


円堂「………」


円堂は先日のことを思い出していた。


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瞳子「待ちなさい!それが豪炎寺君だという確証はないのよ?」

円堂「絶対に豪炎寺です!彼奴がいるなら、たとえ地球の裏側だって行きます!」


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円堂「……豪炎寺。」

立向居「監督が先に行って、捜しているんですよね。」

夏未「そのはずだけど、まだ連絡はないわ。」

立向居「豪炎寺さんに会ったら、ファイアトルネード、受けてみたいです!」

円堂「そうか!でも彼奴のシュートは、そう簡単には止められないぜ?」


秋「…ホントに豪炎寺君なのかなァ…」

土門「俺は信じたいね。奴との再会を。」


リカ「うーん、輝く太陽青い海、まるでウチ等の愛を祝福してるようやねェダーリン…」

一之瀬「……;」


木暮が走ってきて春奈の後ろに隠れた。


春奈「…木暮君?」

木暮「ウッシシ♪」

春奈「何、どうしたの?」

塔子「見ろ!」


塔子がずんずんと歩いてきた。


塔子「ベンチでうとうとしてたらこれだ!!」


塔子の顔には落書きが施されている。


木暮「ウシシ♪」

春奈「木暮君!?」

木暮「!;……へへ!」

塔子「待て!コラ、木暮ェ!!」


逃げる木暮を追う塔子。


春奈「…もう。」


船内にアナウンスが流れる。


《本船は、次の停泊地、阿夏遠島に到着します。ご乗船、お疲れ様でした。》


阿夏遠島の岸近くに大きな波が現れた。
サーフィンをしている男。


???「行くぜ、ツナミブースト…!ヒーィヤッフーゥ!!俺様に乗れねェ波は、無ェ!!」


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(OP)


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(???の出番ちょっと)


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壁山「ふー、暑いっすねねェ…」

吹雪「…;」


首からタオルをかけている壁山とマフラーで顔を扇いでいる吹雪。


目金「うぁああ…!珊瑚ですよ珊瑚!あんなにたくさん…」


海中を見るために体を前に倒している目金。
ポケットに手を突っ込んでいる零は吹雪達の前に来て笑みながら目金を見ている。


零「元気だなァ…」

壁山「目金さん、そんなに乗り出したら危ないっすよ?」

目金「ぅ、あ…あーーーっ!!」

壁・吹・零「!」


さっきまで目金のいた場所に目金はいない。


壁山「目金さん!」


壁山と吹雪が立ち上がると、バシャンっと飛沫の挙がる音がした。


壁山「先パーイッ!!」

吹・零「っ!」


3人は手すりの方まで駆け寄る。
案の定目金は溺れていた。


???「……!」


???は溺れている目金に気付いた。


目金「ぷはっ…だ、誰か……」

「「「……;」」」

円堂「…っ ……!」


円堂は飛び込もうとしたが、円堂が着水するより早く水飛沫があがった。

海に飛び込んだ???は海中をすいすいと泳ぎ、あっと言う間に目金を引き上げ岸へ向かっていった。


壁山「よかったっす!!」

塔子「凄い!誰だアイツ!!」


???は黙って目金を引いて泳いでいた。


.


無事引き上げられた目金は皆と男に囲まれていた。


円堂「全く…」

目金「いやァ、あまりに珊瑚が美しいんで…」

零「気ィ付けて下さいよ。何かあったら謝るの、アンタ等の保護者の僕なんですから。」


迷惑そうに笑いながら言う零。
日射し対策のためか、紺色の傘を差している。


目金「…すみません。」


円堂は???に振り返る。


円堂「ありがとう!君は目金の命の恩人だ!」

???「よせよ。礼を言われるほどじゃねェって。」



(ちょっと抜かし)


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塔子「次の船は明日ァ!?」


塔子は大声でリアクションする。


一之瀬「まさか一日一便とはなァ…」

リカ「アンタのせいやで!?」

目金「そんなァ、僕も被害者ですよ!?」

リカ「アンタは自業自得やろ?」


夏未「…今日はこの島に泊まるしかないわね。」

零「監督に許可貰いましたよー。」


夏未に振り返って笑いながら言う零。


円堂「よし、練習するぞ!」

夏/零「え?/!」

土門「練習って…」

塔子「どこで?」


円堂は砂浜を親指で指す。


.


(皆の特訓・塔子とリカの新技結成(?))



零「…調子のいい奴。」

春奈「あの2人で上手くいきますかねェ…」

秋「意外に会うかもね;」

夏未「ええ…;」



(特訓・グラン達の会話・綱海への勧誘ちょっと)



???「冗談はよせよ。俺はサーファーだぜ?」

円堂「でもさァ、ちょっとぐらい…」

???「悪ィな、興味ねェんだ。」

円堂「…そっか。」

零「……」


零は無言、薄笑いで円堂と???の様子を見ていたが、口を開いた。


零「やんなくて正解ですよ。ド素人がウチのレベルについていけるとは思えません。」

???「…何?」

零「身体能力だけで成り立つほど甘くないんですよ、サッカーは。まァサッカーに限らずスポーツ全般ですが。アンタがいきなり入ったって足を引っ張るだけだし、怪我でもさせたら大事おおごとです。」

???「ヘッ!さっきの見ただろ!ちゃんと蹴り返したじゃねェか!」

零「1回、だけですよね。」

???「っ…」


???はたじろぐ。


吹雪「れ、零…」

零「……」

鬼道「……」


焦る吹雪に零は振り返った。吹雪は零の目をじっと見て、呆れたように微笑む。
鬼道はその様子をチラリと見ていた。


???「よし、決めた!」


円堂に向く???。


???「サッカーやってやるぜ!」

円堂「本当か!?」

零「…」


零はフッと笑う。


???「ああ!この俺様に二言はねェ!」

円堂「そうか、歓迎するぜ!…えーっと、名前は?」


???は口角をあげる。


???「俺は綱海。綱海条介だ!」


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(CM)


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続き ( No.81 )
日時: 2013/02/25 21:03
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

(綱海が練習に参加)


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鬼道は綱海にパスを出す。だがまた一之瀬がカット。
今度は、ボールは渡るも塔子にスライディングで奪われる。
次はリカにカットされた。


綱海「まだ…諦めねェぜ!」


立向居「(何故綱海さんにシュートさせようとするんだろう…)」


鬼道の背中を見つめる立向居。


立向居「(何を考えてるんです、鬼道さん…(鬼道「立向居!」? っ!! しまった!」


何とかボールを弾いた。だがボールは塔子達の方へ向かっている。


綱海「っ…ええい!ドリブルなんてメンド臭ェ!!ゴールに入れるなら、どっから蹴ったって同じだ! …!」


蹴り上げられたボールの動きを波と照らし合わせる綱海。


綱海「((ニッ ぅおりゃあああっ!!」


綱海はジャンプし、ボールに飛び乗った。
途端に激しい荒波が現れる。綱海はボールをサーフボードのように乗りこなし、シュートする。


綱海「ツナミブースト!!」

「「「!!」」」
塔子「まさか!」
零「((ニヤ」

鬼道「これだァ!止めろ円堂!!」

立向居「そうか!鬼道さんはこのために!」


ボールは真っ直ぐ円堂に向かっていく。


円堂「“パッと開かず、グッと握って、ダン!”」


円堂は何かに気付いたように目を開いた。


円堂「! “ギューン!”だぁああっ!!」


手の塊のようなものはいつもよりも長い間ボールを止められることが出来た。
だがやはり簡単に崩れ、ゴールしてしまった。


円堂「うわっ!!」

マネージャー「! …」


円堂「っはー…」


砂煙が収まると、壊れたゴールと円堂の姿が見えた。
円堂は掌を見つめる。


「「「………」」」


唖然とする雷門イレブンの中、鬼道だけが不敵に笑んでいる。


綱海「…へへ、何だ簡単に出来ちまったなー。やっぱ俺って天才だわ。」

円堂「凄ェ!ホント凄ェよ!綱海!」


自画自賛する綱海と、純粋に褒める円堂。
綱海は更に得意気になる。


綱海「ヘッ、見たか。これが俺の、“ツナミブースト”だ!」


.


夕方になり、雷門イレブン達は宿で寛いでいた。
円堂・鬼道・一之瀬・塔子・リカ・零はババ抜きをしている。


リカ「しっかし結滞な奴やったなァ綱海って。」


リカはカードを捨てる。


塔子「でも、悪い奴じゃないと思うね。」


塔子はリカからカードを引く。


リカ「気ィ付けやァ?南国の男は火傷するでェ♪」

塔子「はァ?」

円堂「アイツ、飲み込みが早かったなァ。」


円堂は塔子からカードを引くと、不機嫌を隠さず表情に出して手札に混ぜた。


一之瀬「天性のバランス感覚と、ずば抜けた運動神経の持ち主だね。」

円堂「凄いシュートだったぜ、あのツナミブースト!」


一之瀬は円堂の話を聞きながら、表情を変化させずに手札を捨てる。


零「ま、鬼道さんが作戦に乗ってくれたんで…助かりましたけど。」


零は目を伏せて微笑みながら一之瀬からカードを引き、手札を捨てた。残りは1枚。


立向居「そう言えば、円堂さん!あの時の正義の鉄拳は、どうやったんですか?」

円堂「ん?」

立向居「何か感じが違ってました…!」

円堂「うーん、咄嗟だったからなァ…」


鬼道は零からジョーカーを引き当てた。


鬼道「何かのヒントになったんじゃないか?」


鬼道は立向居に手札を差し出した。


円堂「!」

一之瀬「((ニコ」

立向居「ババーーっ!!」


トントントン


ノックの音がし、少し荒く扉が開いた。
そこには魚で顔が見えなくなっている人物。


???「よう。」

「「「!!?」」」
円/鬼・零「?/…」


男は魚を上げ顔を見せた。


綱海「邪魔すっぜ。」

円堂「綱海!」

綱海「これ、食わせてやろうと思って、釣ってきたぜ。」


綱海は魚を見せる。


円堂「あ…ありがとう;」


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テーブルには綺麗に捌かれたさっきの大魚と貝。


円堂「すっげー!」

綱海「さァ、遠慮なく食え。」

円堂「サンキュー、綱海!」

「「「いっただっきまーす!!」」」


「うめェ!」「やっぱり獲れたては鮮度が違うわねェ。」


感嘆の声を洩らす一同。


零「……」


困ったように笑いながらテーブルを眺める零。


吹雪「はは、魚苦手だっけ。」

目金「好き嫌いしていては、大きくなれませんよ?」

零「苦手じゃない嫌いなだけだ。」

目金「ああああ痛たたたた…」


零は笑顔で目金の耳を箸で引っ張る。
目金は涙目だった。


壁山「うううっ!!ワサビィ…;」

木暮「ウッシッシッシ♪」

春奈「こら!またやったなー!?」

木暮「へへへ!」

春奈「待ちなさーい!!」


木暮を追いまわす春奈。


綱海「……; っ、はははは!お前等どっから来た?どこの学校だ?」



(綱海・円堂・塔子・リカの会話)



リカ「15歳か。勝気な塔子やったら年上がええかもなァ。…!」


固まっている塔子に気付くリカ。


リカ「…どうしたん?……皆。」


塔子だけでなくその場の殆どが驚いている。


円堂「15歳ということは…さ、3年生?;」

綱海「ん?言わなかったっけ? …?」


立ち上がる。


円堂「あ、あの…すいません……知らなかった…ものですから…年上だった、でしたとは…綱海、さんが…;」


焦って謝る円堂。


零「超片言。」


零は肘を突いて笑いながら呆れている。


綱海「いいっていいって!そんなこと海の広さに比べりゃあ、ちっぽけな話だ!タメ口で頼むぜ!」

円堂「う、うん…;」

綱海「オイオイ、ノリが悪ィなァ…堅苦しいのは抜きで宜しく!」


綱海は手を差し出し、握手を求める。


綱海「な?」

円堂「……((コクッ」


円堂は安堵したよう微笑み、手を握り返した。


円堂「改めて、宜しくな!綱海。」

綱海「…((ニッ おう!」


その日は綱海も宿に泊まり、騒がしい夜を過ごした。


.

.

.


(沖縄へ出航・和室での会話)


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(ED)


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次回予告 ( No.82 )
日時: 2012/08/03 14:30
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)


やって来たぜ、沖縄に!

皆、噂の“炎のストライカー”を探して、大捜索開始だ!!

え!?そのシュート…まさか、お前が…!?



次回イナズマイレブン、

「炎のストライカー!」

これが超次元サッカーだ!!




キャプテン、今日の格言!

「やる気さえあれば、そこがフィールドだ!」

以上!!