二次創作小説(映像)※倉庫ログ

続き ( No.81 )
日時: 2013/02/25 21:03
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

(綱海が練習に参加)


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鬼道は綱海にパスを出す。だがまた一之瀬がカット。
今度は、ボールは渡るも塔子にスライディングで奪われる。
次はリカにカットされた。


綱海「まだ…諦めねェぜ!」


立向居「(何故綱海さんにシュートさせようとするんだろう…)」


鬼道の背中を見つめる立向居。


立向居「(何を考えてるんです、鬼道さん…(鬼道「立向居!」? っ!! しまった!」


何とかボールを弾いた。だがボールは塔子達の方へ向かっている。


綱海「っ…ええい!ドリブルなんてメンド臭ェ!!ゴールに入れるなら、どっから蹴ったって同じだ! …!」


蹴り上げられたボールの動きを波と照らし合わせる綱海。


綱海「((ニッ ぅおりゃあああっ!!」


綱海はジャンプし、ボールに飛び乗った。
途端に激しい荒波が現れる。綱海はボールをサーフボードのように乗りこなし、シュートする。


綱海「ツナミブースト!!」

「「「!!」」」
塔子「まさか!」
零「((ニヤ」

鬼道「これだァ!止めろ円堂!!」

立向居「そうか!鬼道さんはこのために!」


ボールは真っ直ぐ円堂に向かっていく。


円堂「“パッと開かず、グッと握って、ダン!”」


円堂は何かに気付いたように目を開いた。


円堂「! “ギューン!”だぁああっ!!」


手の塊のようなものはいつもよりも長い間ボールを止められることが出来た。
だがやはり簡単に崩れ、ゴールしてしまった。


円堂「うわっ!!」

マネージャー「! …」


円堂「っはー…」


砂煙が収まると、壊れたゴールと円堂の姿が見えた。
円堂は掌を見つめる。


「「「………」」」


唖然とする雷門イレブンの中、鬼道だけが不敵に笑んでいる。


綱海「…へへ、何だ簡単に出来ちまったなー。やっぱ俺って天才だわ。」

円堂「凄ェ!ホント凄ェよ!綱海!」


自画自賛する綱海と、純粋に褒める円堂。
綱海は更に得意気になる。


綱海「ヘッ、見たか。これが俺の、“ツナミブースト”だ!」


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夕方になり、雷門イレブン達は宿で寛いでいた。
円堂・鬼道・一之瀬・塔子・リカ・零はババ抜きをしている。


リカ「しっかし結滞な奴やったなァ綱海って。」


リカはカードを捨てる。


塔子「でも、悪い奴じゃないと思うね。」


塔子はリカからカードを引く。


リカ「気ィ付けやァ?南国の男は火傷するでェ♪」

塔子「はァ?」

円堂「アイツ、飲み込みが早かったなァ。」


円堂は塔子からカードを引くと、不機嫌を隠さず表情に出して手札に混ぜた。


一之瀬「天性のバランス感覚と、ずば抜けた運動神経の持ち主だね。」

円堂「凄いシュートだったぜ、あのツナミブースト!」


一之瀬は円堂の話を聞きながら、表情を変化させずに手札を捨てる。


零「ま、鬼道さんが作戦に乗ってくれたんで…助かりましたけど。」


零は目を伏せて微笑みながら一之瀬からカードを引き、手札を捨てた。残りは1枚。


立向居「そう言えば、円堂さん!あの時の正義の鉄拳は、どうやったんですか?」

円堂「ん?」

立向居「何か感じが違ってました…!」

円堂「うーん、咄嗟だったからなァ…」


鬼道は零からジョーカーを引き当てた。


鬼道「何かのヒントになったんじゃないか?」


鬼道は立向居に手札を差し出した。


円堂「!」

一之瀬「((ニコ」

立向居「ババーーっ!!」


トントントン


ノックの音がし、少し荒く扉が開いた。
そこには魚で顔が見えなくなっている人物。


???「よう。」

「「「!!?」」」
円/鬼・零「?/…」


男は魚を上げ顔を見せた。


綱海「邪魔すっぜ。」

円堂「綱海!」

綱海「これ、食わせてやろうと思って、釣ってきたぜ。」


綱海は魚を見せる。


円堂「あ…ありがとう;」


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テーブルには綺麗に捌かれたさっきの大魚と貝。


円堂「すっげー!」

綱海「さァ、遠慮なく食え。」

円堂「サンキュー、綱海!」

「「「いっただっきまーす!!」」」


「うめェ!」「やっぱり獲れたては鮮度が違うわねェ。」


感嘆の声を洩らす一同。


零「……」


困ったように笑いながらテーブルを眺める零。


吹雪「はは、魚苦手だっけ。」

目金「好き嫌いしていては、大きくなれませんよ?」

零「苦手じゃない嫌いなだけだ。」

目金「ああああ痛たたたた…」


零は笑顔で目金の耳を箸で引っ張る。
目金は涙目だった。


壁山「うううっ!!ワサビィ…;」

木暮「ウッシッシッシ♪」

春奈「こら!またやったなー!?」

木暮「へへへ!」

春奈「待ちなさーい!!」


木暮を追いまわす春奈。


綱海「……; っ、はははは!お前等どっから来た?どこの学校だ?」



(綱海・円堂・塔子・リカの会話)



リカ「15歳か。勝気な塔子やったら年上がええかもなァ。…!」


固まっている塔子に気付くリカ。


リカ「…どうしたん?……皆。」


塔子だけでなくその場の殆どが驚いている。


円堂「15歳ということは…さ、3年生?;」

綱海「ん?言わなかったっけ? …?」


立ち上がる。


円堂「あ、あの…すいません……知らなかった…ものですから…年上だった、でしたとは…綱海、さんが…;」


焦って謝る円堂。


零「超片言。」


零は肘を突いて笑いながら呆れている。


綱海「いいっていいって!そんなこと海の広さに比べりゃあ、ちっぽけな話だ!タメ口で頼むぜ!」

円堂「う、うん…;」

綱海「オイオイ、ノリが悪ィなァ…堅苦しいのは抜きで宜しく!」


綱海は手を差し出し、握手を求める。


綱海「な?」

円堂「……((コクッ」


円堂は安堵したよう微笑み、手を握り返した。


円堂「改めて、宜しくな!綱海。」

綱海「…((ニッ おう!」


その日は綱海も宿に泊まり、騒がしい夜を過ごした。


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(沖縄へ出航・和室での会話)


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(ED)


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