二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第48話「炎のストライカー!」 ( No.83 )
日時: 2013/02/26 17:44
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

ギーー…ガシャンッ!


船の扉が開き、キャラバンが顔を出す。
古株はエンジンをかけキャラバンを発進させた。


古株「雷門イレブン、いよいよ、沖縄上陸だァ!」

「「「おう!!」」」


一部を除いたメンバーは拳を天井に突き上げ喜んでいる。
新メンバー立向居の席は、風丸のいた所。


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キャラバンは海の見える道路を進んでいる。
皆は窓から海を見ていた。


円堂「………(立向居「円堂さん。」! ん?」


真剣な表情で外を見ていた円堂は、立向居に話しかけられ笑顔に戻す。


立向居「炎のストライカーの噂は、きっと豪炎寺さんだって、俺信じてます!」

円堂「……ありがとう、立向居。」

零「……」


零は笑みながら肘を突いて窓に凭れかかっていた。


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(OP)


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(円堂・立向居の会話)


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土門「響木さんの情報じゃあ、この辺りに居るんだろ?炎のストライカーは。」

円堂「だから、ここでキャンプを張って、徹底的に捜すぞ!皆で聞き込みだ!」

壁山「ぇ…聞き込みって、刑事さんみたいッスね…!」


目金と壁山は妄想に浸る。


目金「手掛かりは、炎のストライカー。この辺りの浜辺で、宛ら(さながら)炎を纏ったような凄まじいシュートが何度も目撃されたとのこと。」

壁山「とはいえ、これだけの情報では難しい。他に手掛かりはないんですかねェ…」

目・壁「((キラン」

「「「……」」」

夏未「…無いわ。今のところ…」

零「何言ってんだ。1つ2つの情報からホシ引っ張り出すんが、刑事デカってもんでしょ?」

春奈「零君まで…;」


ケラケラとふざけながら言う傘を差した零に、春奈は苦笑する。


鬼道「瞳子監督は。」

零「後で合流します。監督も目ぼしい情報は得られていません。」

鬼道「そうか…」


暗い雰囲気に沈黙する雷門イレブン。
秋は盛り上げようと明るく声を張る。


秋「皆!気合入れていこうよ!皆で捜せば、きっと手掛かりが見つかるわよ!」

円堂「秋の言う通りだ。頑張ろうぜ!勿論、特訓も忘れないようにな!」

「「「おう!」」」

塔子「あたし達も、バタフライドリームのパワーアップ頑張らないとな!」

リカ「ダーリン、ちょっとだけ泳がへん?ウチダーリンに、み・ず・ぎ、見せたいわァ…」

一之瀬「…;」


塔子はリカを見ると、腕を絡ませて一之瀬を口説いているリカ。


塔子「そんな暇ないっての!」

リカ「…せっかく沖縄に来たのに。ぶー…」

塔・リカ「ん?」


空からボールが降ってくる。


一之瀬「サッカーボール?」


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(土方登場・瞳子と夏未の会話)


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海。


リカ「イェーイ!」
一之瀬「…;」


トウモロコシを持って一之瀬を連れまわすリカ。


目金「他には…//」
壁山「…//」
「……;」


水着の女性に聞き込みをする目金と壁山。


リカ「〜♪〜♪」
一之瀬「っ…;」


今度はソフトクリームを咥えて一之瀬を引っ張っている。


春奈「すみません…」
木暮「…」


真面目に聞き込みをしている春奈と興味無さそうな木暮。


リカ「あはははは!♪」
一之瀬「!;」


次はホットドッグを携えて。


塔子「あの…ぅ゛。」
秋「…;」


男の子達に聞き込もうとするとナンパされた秋と塔子。


塔子「ザ・タワー!!」
「「「わーっ!!;」」」
秋「駄目ーっ!;」


男の子達目掛けて必殺技を撃つ塔子と止めようとする秋。


リカ「でへへへへ…」
一之瀬「…」


もう涙目になっている一之瀬。


零「どいつもこいつも浮かれちゃって…」


紺色の傘を首と肩に挟め、緑色のシロップがかかったカキ氷を食べながら浜辺を歩いている零。
いつもの笑みはなく無表情で、周りを見ながらストローを咥えている。


零「最近のガキは海をナンパ会場だと思ってやがる、どこもかしこも人だらけだなぁ。あっつー。」


首に掛けていたタオルで額の汗を拭い、「はあ、」と溜息をついた。


零「…捜さなくたっていいのに。」


さらっと、困ったような表情で呟いた。


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(南雲登場・土方の紹介)



円堂「じゃあさ、練習、一緒にやろうぜ!」

土方「おう!掃除が終わったらな!」

円堂「分かった!」

夏・瞳/零「……(吹雪「おーい!」!/…」

土門「炎のストライカー、見つけたぜー!」

円堂「え!?」


吹雪と土門が階段を上がってきた。



(南雲の紹介)



吹雪「でも、もうその必要はなくなったよ。炎のストライカーはこの南雲だ。」

円/鬼・零「!/((ピク」

南雲「っつーわけだ。俺は南雲晴矢。キャプテンの円堂だろ?宜しくな。」

円堂「! ああ…、宜しく!」


明らかにがっかりしている円堂。


土門「コイツ、俺達があちこち捜しているのを聞きつけて、自分から売り込んできたんだぜ?」

塔子「この辺に住んでるの?」

南雲「まァね。(土方「ホントかァ?」ぃ゛っ…;」


土方は南雲に顔を近付ける。


土方「…見ねェ顔だなァ。」

南雲「俺もアンタを見たことねェなァ…」


睨み合う2人。


木暮「…」

春奈「? どうしたの?」

木暮「臭う。…な感じの奴って臭い。」

春奈「…?」


土門「見せてやれよ、さっきの。」

吹雪「強力なシュートだったよね。」

零「…」


零は南雲を笑みながらだが、探るように見ている。


南雲「ただ見せるたけじゃつまんねェなァ。」

鬼道「というと?」



(南雲からテストの提案)


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(CM)


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続き ( No.84 )
日時: 2013/02/26 17:51
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

(テスト内容1)



目金「とと、跳びましたよ!?」

土門「こんなのさっきは見せなかったぜ!?」


マネージャー・瞳「…」
零「…」

土方「凄ェなァ。」

立向居「空中戦が得意なんでしょうか…」


呆気に取られるマネージャー・瞳子に対し知っていたかのように落ち着いている零。
正直な感想を述べる土方と、陽花戸でのクセか、冷静に南雲を分析する立向居。



(テスト終了)



立向居「……まさに炎のパワー…!」

土方「…炎のシュートか…」

夏未「監督!」

秋「豪炎寺君じゃなかったけど、彼なら強力な戦力になりますね!」

瞳子「……」

零「…」


零は楽しげに笑い瞳子を見ていた。

円堂は南雲に歩み寄る。


南雲「テストは合格か?」

円堂「勿論!ウチのチームで、一緒に戦おうぜ!宜しくな、南雲。」


円堂が手を差し出すと、南雲は円堂の手を一瞥し、手を握り返した。


南雲「…マジン・ザ・ハンド…悪くねェな…」

円堂「ん?;」

リカ「じゃあ、これからは、ウチとツートップゥ?」

南雲「FWは俺1人で充分だ。」

リカ「…感じ悪ゥ。」

一之瀬「…;」


不満気なリカに一之瀬は苦笑した。


円堂「監督!南雲をチームに入れます。いいですよね?」

瞳子「…大きな戦力になることは認めましょう。…ただその前に、いくつか質問があるわ。」

南雲「いいぜ。」


瞳子は南雲に歩み寄りながら話す。


瞳子「これから一緒に戦っていく以上、私には貴方の身柄を預かっていく責任があります。」


南雲の前で止まった。


瞳子「まず、貴方はどこの学校の生徒なの? …!」

南雲「………」


南雲は瞳子の方を睨んでいた。


瞳子「……」


沈黙する。


零「……!」

???「エイリア学園だよ。」


零は声がする前に何かに気付き、上の方を見上げる。
案の定そこから聞き覚えのある声がした。

塔のような場所の頂にはグランがいた。



(バーン登場)



グラン「潰すと言ったね?…それは得策じゃない。強い奴は俺達の仲間にしてもいい、違うか?」


少しずつ場所をズラして相手と正面に向かい合う。


バーン「仲間?こんな奴等をか。」

円堂「仲間だって?」

グラン「…」


グランは横目で円堂を見る。


バーン「教えてやろうか。“豪炎寺”って野郎もなァ…」

グラン「お喋りが過ぎるぞ…!」

バーン「…お前に言われたかねェなァ。…ま、詳しいことは、誰かさんも知ってるだろーがよォ。」
零「…」

鬼道「!」


零は笑みを崩さないままバーンを睨むが、面白がっているようにも見える。それに唯一鬼道だけが気付いた。
グランはボールに向かって走った。それを瞬時に察しバーンは身構える。
グランがボールを蹴った瞬間、眩い光に包まれた。皆は目を覆った。



(ちょっと抜かし・夜の特訓)


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特訓を終え、円堂と鬼道はキャラバンの屋根で話していた。


鬼道「…奴等は、豪炎寺のことを知っていたな。」

円堂「……」

鬼道「…『仲間に』と言っていた。エイリア学園の中には、人間もいるということなのかもしれん。」


鬼道の話を円堂は黙って聞いていたが、やっと口を開いた。


円堂「豪炎寺がチームを外れたのは、そのためかな…」

鬼道「敵から接触されたことで、俺達に迷惑がかかると考えたのかもな。」


円堂は溜息をつく。


円堂「俺、アイツの気持ち、分かってなかったかも…。なのに暢気に、『帰って来いよ』なんて言って……ホント、馬鹿だ。」


項垂れ、何も言わない。


鬼道「…零のことだが。」


鬼道は頃合かと思ったのか、違う話題を持ち出した。


鬼道「アイツは、エイリア学園と何か繋がりがあるんだろうか…」

円堂「…何でそう思うんだ?」

鬼道「………」


黙り込む鬼道に円堂は言った。


円堂「零は零だよ。確かに、変わったところもあるけど…でもいいとこもいっぱいあるじゃないか。それに…」

鬼道「…」

円堂「零だって、きっといつか、自分のことを話してくれるさ。」


鬼道は黙っていたが、フッと笑って顔を正面に戻した。


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(翌日・ED)


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次回予告 ( No.85 )
日時: 2012/08/03 14:43
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)


再会したサーフィン野郎・綱海は、なんと、大海原中サッカー部に入っていた!!

雷門中対大海原中、リズムを刻んでサッカーする強豪チームと、どう戦う!



次回イナズマイレブン、

「ノリノリ!リズムサッカー!!」

これが超次元サッカーだ!!



キャプテン、今日の格言!

「強さの秘密は、守りたいものがいっぱいあるからだ!」

以上!!