二次創作小説(映像)※倉庫ログ

続き ( No.84 )
日時: 2013/02/26 17:51
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)

(テスト内容1)



目金「とと、跳びましたよ!?」

土門「こんなのさっきは見せなかったぜ!?」


マネージャー・瞳「…」
零「…」

土方「凄ェなァ。」

立向居「空中戦が得意なんでしょうか…」


呆気に取られるマネージャー・瞳子に対し知っていたかのように落ち着いている零。
正直な感想を述べる土方と、陽花戸でのクセか、冷静に南雲を分析する立向居。



(テスト終了)



立向居「……まさに炎のパワー…!」

土方「…炎のシュートか…」

夏未「監督!」

秋「豪炎寺君じゃなかったけど、彼なら強力な戦力になりますね!」

瞳子「……」

零「…」


零は楽しげに笑い瞳子を見ていた。

円堂は南雲に歩み寄る。


南雲「テストは合格か?」

円堂「勿論!ウチのチームで、一緒に戦おうぜ!宜しくな、南雲。」


円堂が手を差し出すと、南雲は円堂の手を一瞥し、手を握り返した。


南雲「…マジン・ザ・ハンド…悪くねェな…」

円堂「ん?;」

リカ「じゃあ、これからは、ウチとツートップゥ?」

南雲「FWは俺1人で充分だ。」

リカ「…感じ悪ゥ。」

一之瀬「…;」


不満気なリカに一之瀬は苦笑した。


円堂「監督!南雲をチームに入れます。いいですよね?」

瞳子「…大きな戦力になることは認めましょう。…ただその前に、いくつか質問があるわ。」

南雲「いいぜ。」


瞳子は南雲に歩み寄りながら話す。


瞳子「これから一緒に戦っていく以上、私には貴方の身柄を預かっていく責任があります。」


南雲の前で止まった。


瞳子「まず、貴方はどこの学校の生徒なの? …!」

南雲「………」


南雲は瞳子の方を睨んでいた。


瞳子「……」


沈黙する。


零「……!」

???「エイリア学園だよ。」


零は声がする前に何かに気付き、上の方を見上げる。
案の定そこから聞き覚えのある声がした。

塔のような場所の頂にはグランがいた。



(バーン登場)



グラン「潰すと言ったね?…それは得策じゃない。強い奴は俺達の仲間にしてもいい、違うか?」


少しずつ場所をズラして相手と正面に向かい合う。


バーン「仲間?こんな奴等をか。」

円堂「仲間だって?」

グラン「…」


グランは横目で円堂を見る。


バーン「教えてやろうか。“豪炎寺”って野郎もなァ…」

グラン「お喋りが過ぎるぞ…!」

バーン「…お前に言われたかねェなァ。…ま、詳しいことは、誰かさんも知ってるだろーがよォ。」
零「…」

鬼道「!」


零は笑みを崩さないままバーンを睨むが、面白がっているようにも見える。それに唯一鬼道だけが気付いた。
グランはボールに向かって走った。それを瞬時に察しバーンは身構える。
グランがボールを蹴った瞬間、眩い光に包まれた。皆は目を覆った。



(ちょっと抜かし・夜の特訓)


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特訓を終え、円堂と鬼道はキャラバンの屋根で話していた。


鬼道「…奴等は、豪炎寺のことを知っていたな。」

円堂「……」

鬼道「…『仲間に』と言っていた。エイリア学園の中には、人間もいるということなのかもしれん。」


鬼道の話を円堂は黙って聞いていたが、やっと口を開いた。


円堂「豪炎寺がチームを外れたのは、そのためかな…」

鬼道「敵から接触されたことで、俺達に迷惑がかかると考えたのかもな。」


円堂は溜息をつく。


円堂「俺、アイツの気持ち、分かってなかったかも…。なのに暢気に、『帰って来いよ』なんて言って……ホント、馬鹿だ。」


項垂れ、何も言わない。


鬼道「…零のことだが。」


鬼道は頃合かと思ったのか、違う話題を持ち出した。


鬼道「アイツは、エイリア学園と何か繋がりがあるんだろうか…」

円堂「…何でそう思うんだ?」

鬼道「………」


黙り込む鬼道に円堂は言った。


円堂「零は零だよ。確かに、変わったところもあるけど…でもいいとこもいっぱいあるじゃないか。それに…」

鬼道「…」

円堂「零だって、きっといつか、自分のことを話してくれるさ。」


鬼道は黙っていたが、フッと笑って顔を正面に戻した。


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(翌日・ED)


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