二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 第53話「凍てつく闇・ダイヤモンドダスト!」 ( No.97 )
- 日時: 2012/10/10 19:16
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
(零いません)
青黒く光るボールがイプシロン目掛けて飛んでいく。
ボールが当たる瞬間青白い強い光が辺りを包み込んで円堂達の視界を奪った。
円堂「…… !」
光が消えるとイプシロンが消えていた。
円堂「…そんな… っ!」
円堂はガゼルのいた場所を睨むが、ガゼルもイプシロンと共に消えていた。
だがその場に声が聞こえ出した。
『円堂守。君と戦える日を、楽しみにしている…』
その場は沈黙した。
鬼道「…ダイヤモンドダストのガゼル……一体あとどれくらいエイリア学園にはチームがあるんだ…!」
ボールが、鬼道達の間をすり抜けた。
「「「!」」」
雷門イレブンはボールを投げた人物——円堂を見る。
円堂は落ち込んではいなかった。
円堂「…豪炎寺!」
皆豪炎寺を見る。
豪炎寺は円堂の投げたボールを持って険しい顔付きになっていた。
豪炎寺「……円堂…」
円堂「…分かってるって。」
豪炎寺「…! …フッ。」
豪炎寺は目を伏せて微笑み、バウンドさせてボールを円堂に返した。
マネージャー達の顔も明るくなる。
円堂はボールをキャッチした。
円堂「おかえり、豪炎寺!」
皆笑顔で豪炎寺を迎える。
壁山に関してはもう泣いていた。
豪炎寺「!! ………皆…」
壁山「エヘヘヘ…」
土門「待たせやがって!」
壁山「ホントっすよ!」
一・鬼「((コクッ」
それぞれに喜びを感じている雷門。
豪炎寺「……ありがとう。…」
豪炎寺は瞳子を見た。
豪炎寺「…監督、」
秋「! …((チラ」
瞳子はゆっくりと目を開いた。
皆瞳子を見る。
瞳子「お帰りなさい、豪炎寺君。」
「「「…!」」」
一同は歓喜した。
豪炎寺「…ありがとうございました!」
「「「!?」」」
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(OP)
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豪炎寺「あの時、監督が行かせてくれなかったら…俺はアイツ等の仲間に引き込まれていたかもしれません。」
秋・春「!;」
瞳子「…さあ。何のことかしら。」
適当に惚ける瞳子を見て、円堂達は瞳子の行為は豪炎寺のためなんだと気付いた。
円堂「! ……監督…」
鬼道「((ニコ」
一之瀬「…アイツ等って?「ソイツは俺が説明しよう。」
円・鬼・一「!」
鬼瓦と土方が歩いてきた。
円堂「刑事さん…」
鬼瓦「豪炎寺が姿を消したのには、ワケがある。妹さんが、人質状態になっていた。」
円堂「え! …夕香ちゃんが…?」
円堂・鬼道・壁山は豪炎寺を見る。
鬼瓦「エイリア学園に賛同する者と自称する奴等が、妹さんを利用して、仲間になるように脅してきたんだ。」
円堂「そうだったのか…。……でも、ひとこと言ってくれれば(鬼瓦「言えなかったんだよ。」
鬼瓦「口止めされてたんだ。…もし話したら、妹さんがどうなるか…ってな。」
豪炎寺は俯いた。
鬼瓦「だから我々は、チャンスを待つことにした。時が来るまで、豪炎寺を、ソイツに預けてな。」
土方に目配せする。
円堂「土方…」
土方「零の奴酷いんだぜ? 急に連絡してきて…。おやっさんも『人を隠すなら人の中』、とか言ってさ。まあ家は家族の1人や2人増えたって、どーってことないけどな!」
円堂「! 零…そういえば、零は?」
円堂は鬼瓦を見る。
鬼瓦「アイツなら、他の依頼が入ったとかで今はいない。…まあ、照れ臭くて逃げてるだけとは思うがな。」
円堂「そうですか。……」
まだ俯いている豪炎寺を見る円堂。
鬼瓦「我々はまず、妹さんの身辺を探った。敵の実態は分からんし、人質のことがあったんで、慎重にな。調査にはかなり時間がかかってしまったが、漸く、妹さんの安全を確保出来たんだ。」
円堂は鬼瓦に駆け寄った。
勢いが良すぎて鬼瓦は若干後ろのめりになる。
円堂「ありがとうございます、刑事さん。」
鬼瓦「…礼なら、土方に言ってくれ。」
土方「ぇ゛ーっ!!」
赤面する土方。
土方「やめてくれよ!! おやっさんや零とは古い付き合いだ! これくらいどーってことないさ。」
円堂「…、…((ニコ」
豪炎寺「…いや、お前がいなかったら、俺は……」
『腹減ってないんだろ? 昨日も夕飯食べてなかったし。』
『……』
『腹を減らすには、体を動かすのが1番だ!』
『…、……』
豪炎寺は土方とのサッカーを思い出す。
豪炎寺「お前がいたから、爆熱ストームを完成することが出来た…。…ありがとう、土方。」
土方「…//、ヘッ。」
秋「…豪炎寺君、」
豪炎寺は秋に振り返る。
秋「どうだった? 久しぶりの雷門は。」
豪炎寺「……ああ…最高だ!!」
皆微笑んだ。
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(抜かし・CM)
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- 続き ( No.98 )
- 日時: 2013/02/26 18:38
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
(零いないので抜かし)
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円堂と豪炎寺はキャラバンの屋根で寝転がって空を見ている。
円堂「こうやって、またお前と話せるなんて、すっごく嬉しいよ。」
豪炎寺「…俺もだ。」
豪炎寺は目を伏せ、微笑んで答えた。
円堂は起き上がる。
円堂「何か…お前が居なかったなんて…嘘みたいだよな。」
豪炎寺「鬼瓦さんから、聞いたよ。」
豪炎寺も続いて起き上がる。
豪炎寺「…お前も、色々あったんだってな。」
円堂「…大した事ないよ!」
ニッと笑う。
豪炎寺「でも、その経験がキャプテンとしてのお前を大きくしたことは事実だ。」
円堂「…、豪炎寺…」
豪炎寺「他の連中だってそうさ。…それに、新しく加わったメンバーもな。」
円堂「…地上最強にならなきゃ、宇宙人には勝てないからな。」
豪炎寺「…そうだな。」
円堂「…でも、」
円堂は笑顔を崩す。
円堂「強さと引き換えに…失ってしまったものもあるのかもしれない。」
豪炎寺「……失ってしまったもの…」
円堂「……」
円堂は空を仰いだ。
.
少し経って。
円堂はキャラバンに入ったのか、屋根には豪炎寺しかいない。
豪炎寺「……… !」
何かに気付き振り返る。
何時の間にか、キャラバンに零が寄り掛かっていた。
豪炎寺「…零。」
零「どーも、お昼ぶり。」
零は軽く微笑み、キャラバンの屋根に登って豪炎寺と並ぶ。
零「寝ないんすか? 明日も練習あんのに、身体に響きますよ。…ま、僕が来るのが遅かったからでしょうけど。」
豪炎寺「……聞きたいことがある。」
零は全て見通しているように楽しそうに微笑んでいる。
だが豪炎寺は真剣な表情。
豪炎寺「…何故奴等がエイリア学園の者だと知っていた? 警察はお前から聞いたと言っていた。俺を離脱に促したのも、夕香を保護したのも、お前の意図だったんじゃないのか?」
零「どーでもいいじゃないですかそんなこと。妹は無事で、自分もチームに戻れたんだから、経緯なんて知らなくてもいいですよ。」
豪炎寺「そのことには感謝している。礼も言えなかったが…(零「僕はアンタのためにやったわけじゃないですよ?」!」
俯きがちになっていた豪炎寺は顔をあげ、零を見た。
零「アンタの可愛いお姫様の仰せだ、アンタに礼言われる筋合いはないね。」
豪炎寺「だが…(零「早く降りてくれませんか? 疲れてるんですよ。」…」
零は豪炎寺に背を向けて寝転んだ。
豪炎寺は何か考えるように零を見ていた。
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(抜かし)
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円堂「スゥッ……」
円堂は深く息を吸い、ニッと笑った。
円堂「戻ってきたぞーっ!!」
河川敷中に円堂の声が響いた。
円堂は皆に振り返る。
円堂「よし、1度家に帰ろう!」
壁山「家かァ…」
鬼道「永いこと留守にしていたからな。」
秋「お母さん達も心配してるだろうなァ…」
夏未「家庭でのリフレッシュも、大事だわ。」
円堂「いいですよね、監督!」
瞳子「いいわ、1日ぐらい休みましょう。」
「「「やったー!!」」」
マネージャー「…」
皆それぞれに喜んだ。
綱海「オイオイ、俺達はどーするんだよ!」
円堂「皆家に来いよ。母ちゃんの肉じゃが、最高に美味いんだぜ?」
立向居「俺肉じゃが大好きです!」
木暮「俺は嫌ーい。」
吹雪「…!」
吹雪は空を見上げて何かに気付いた。
土門「どうした、吹雪。」
吹雪「…」
零「…」
零も空を見上げる。笑顔だが、目は笑っていない。
(零は瞳子の右側に居ます)
円堂「! ……え?」
円堂も異変に気付く。
——ドゴォオッ!!
「「「!!」」」
黒いボールが地面に降ってきて、青白い光でその場全体を包み込んだ。
円堂「…; !! あれは…」
黒に青白い模様——ダイヤモンドダストのボールだった。
ボールからは冷気のようなものが漂っている。
ボールから声がした。
『雷門イレブンの諸君、我々ダイヤモンドダストは、フットボールフロンティアスタジアムで待っている。…来なければ、黒いボールを無作為にこの東京に撃ち込む。』
円堂「何だって!?」
鬼道「無作為にだと…!?」
壁山「ムサクイって?」
零「デタラメ、ってことだ。」
目金「もしそんなことされたら…っ東京が、滅茶苦茶に…!!」
壁山「えぇーっ!? 大変っすー!!」
ボールは役目を終え、灰と化した。
瞳子「…仕方ないわ。直ちにスタジアムに向かいます。」
「「「はい!!」」」
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(抜かし・ED)
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- 次回予告 ( No.99 )
- 日時: 2012/10/10 19:23
- 名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)
ダイヤモンドダストの猛攻の中、現れた光の翼!
お前は、世宇子中のアフロディ!!
今、神の力が、宇宙人に挑む!
次回イナズマイレブン、
「最強の助っ人アフロディ!」
これが超次元サッカーだ!!
キャプテン、今日の格言!
「ボールはいつもおれたちの前にある!」
以上!!