二次創作小説(映像)※倉庫ログ

続き ( No.98 )
日時: 2013/02/26 18:38
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)



(零いないので抜かし)


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円堂と豪炎寺はキャラバンの屋根で寝転がって空を見ている。


円堂「こうやって、またお前と話せるなんて、すっごく嬉しいよ。」

豪炎寺「…俺もだ。」


豪炎寺は目を伏せ、微笑んで答えた。
円堂は起き上がる。


円堂「何か…お前が居なかったなんて…嘘みたいだよな。」

豪炎寺「鬼瓦さんから、聞いたよ。」


豪炎寺も続いて起き上がる。


豪炎寺「…お前も、色々あったんだってな。」

円堂「…大した事ないよ!」


ニッと笑う。


豪炎寺「でも、その経験がキャプテンとしてのお前を大きくしたことは事実だ。」

円堂「…、豪炎寺…」

豪炎寺「他の連中だってそうさ。…それに、新しく加わったメンバーもな。」

円堂「…地上最強にならなきゃ、宇宙人には勝てないからな。」

豪炎寺「…そうだな。」

円堂「…でも、」


円堂は笑顔を崩す。


円堂「強さと引き換えに…失ってしまったものもあるのかもしれない。」

豪炎寺「……失ってしまったもの…」

円堂「……」


円堂は空を仰いだ。


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少し経って。
円堂はキャラバンに入ったのか、屋根には豪炎寺しかいない。


豪炎寺「……… !」


何かに気付き振り返る。
何時の間にか、キャラバンに零が寄り掛かっていた。


豪炎寺「…零。」

零「どーも、お昼ぶり。」


零は軽く微笑み、キャラバンの屋根に登って豪炎寺と並ぶ。


零「寝ないんすか? 明日も練習あんのに、身体に響きますよ。…ま、僕が来るのが遅かったからでしょうけど。」

豪炎寺「……聞きたいことがある。」


零は全て見通しているように楽しそうに微笑んでいる。
だが豪炎寺は真剣な表情。


豪炎寺「…何故奴等がエイリア学園の者だと知っていた? 警察はお前から聞いたと言っていた。俺を離脱に促したのも、夕香を保護したのも、お前の意図だったんじゃないのか?」

零「どーでもいいじゃないですかそんなこと。妹は無事で、自分もチームに戻れたんだから、経緯なんて知らなくてもいいですよ。」

豪炎寺「そのことには感謝している。礼も言えなかったが…(零「僕はアンタのためにやったわけじゃないですよ?」!」


俯きがちになっていた豪炎寺は顔をあげ、零を見た。


零「アンタの可愛いお姫様の仰せだ、アンタに礼言われる筋合いはないね。」

豪炎寺「だが…(零「早く降りてくれませんか? 疲れてるんですよ。」…」


零は豪炎寺に背を向けて寝転んだ。
豪炎寺は何か考えるように零を見ていた。


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(抜かし)


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円堂「スゥッ……」


円堂は深く息を吸い、ニッと笑った。


円堂「戻ってきたぞーっ!!」


河川敷中に円堂の声が響いた。
円堂は皆に振り返る。


円堂「よし、1度家に帰ろう!」

壁山「家かァ…」

鬼道「永いこと留守にしていたからな。」

秋「お母さん達も心配してるだろうなァ…」

夏未「家庭でのリフレッシュも、大事だわ。」

円堂「いいですよね、監督!」

瞳子「いいわ、1日ぐらい休みましょう。」

「「「やったー!!」」」

マネージャー「…」


皆それぞれに喜んだ。


綱海「オイオイ、俺達はどーするんだよ!」

円堂「皆家に来いよ。母ちゃんの肉じゃが、最高に美味いんだぜ?」

立向居「俺肉じゃが大好きです!」

木暮「俺は嫌ーい。」


吹雪「…!」


吹雪は空を見上げて何かに気付いた。


土門「どうした、吹雪。」

吹雪「…」


零「…」


零も空を見上げる。笑顔だが、目は笑っていない。


(零は瞳子の右側に居ます)


円堂「! ……え?」


円堂も異変に気付く。


——ドゴォオッ!!


「「「!!」」」


黒いボールが地面に降ってきて、青白い光でその場全体を包み込んだ。


円堂「…; !! あれは…」


黒に青白い模様——ダイヤモンドダストのボールだった。
ボールからは冷気のようなものが漂っている。

ボールから声がした。


『雷門イレブンの諸君、我々ダイヤモンドダストは、フットボールフロンティアスタジアムで待っている。…来なければ、黒いボールを無作為にこの東京に撃ち込む。』


円堂「何だって!?」

鬼道「無作為にだと…!?」

壁山「ムサクイって?」

零「デタラメ、ってことだ。」

目金「もしそんなことされたら…っ東京が、滅茶苦茶に…!!」

壁山「えぇーっ!? 大変っすー!!」


ボールは役目を終え、灰と化した。


瞳子「…仕方ないわ。直ちにスタジアムに向かいます。」

「「「はい!!」」」


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(抜かし・ED)


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