二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ボカロ 〜囚人/紙飛行機〜 ( No.100 )
日時: 2012/08/05 20:00
名前: ゆりかん ◆Qd6XA/vkyQ (ID: QJ6Z1NnV)

次の日も、掃除にいく不利をして僕は紙と鉛筆を持った
またあの子に会えるかもしれない
昨日の返事も書けるだろう

「友達になってください」
と書かれているしたに
「もちろん!よろこんで」
と書いた

小さいころから収容所にいて、文字を書くのはあまりうまくない
けど、きっとあの子なら読めるはず
そんな予感がした



外へ行くと、昨日のあの女の子は地面に座っていた
相変わらず麦藁帽で見えないが、空を見ていたみたいだ

僕が近づくと、それに気づいてみたいでたち、土を払っていた

土を払い終わるのを見かねて、僕はあの子みたいに紙を飛行機にして飛ばした
空を飛び、そして地面に落ちる紙飛行機
あの子が拾う

そして読んでから、今度は鉛筆を出してまたなにか書き出した

そのとき、また昨日感じた疑問が現れた
『どうしてこの子は直接はなさないのだろう?ここからだったら十分離せる距離なのに...』
そんな疑問は再びあの女の子が投げた紙飛行機を見て消え去った

なんて書いてあるんだろう?

気になって、はやく紙飛行機が落ちてこないか待ちわびた
そして今度は紙を開くのももどかしく、いそいで開いた
そこにはこう書かれていた

「ありがとう!私、病院でずっと一人なの。すごく寂しいの。だから一人でも友達がほしかったんだ!また、これからもここに来てくれますか?」

ぼ...く...も...毎日...一人...

あの子に急いで返事を書いた
ふと帽子の下から見えたあの子の顔はとても可愛かった


光がない、真っ暗な人生の中で君だけが光となり、支えとなってくれた


いつか自由になる
そして自由になったら真っ先にあの子の元へ...

そのとき初めて、自由になろうと決心した



それから毎日、僕はそのこと手紙を飛ばしあった
ひとつ不思議なのは、あの子はまったく話したがらない
返事もすべて文字に書く

いつか、「僕とこっちにきて話そうよ」そう声をかけた
けど、彼女は無言のまま首を振った

僕の思いはつたわらなかっらのかもね...


それと、まだ名前を聞いてない
けど、お互い聞こうとはしない、いや
お互いじゃなくてあの子が聞こうとしないんだ

僕は知りたいのに...


だけど、君を見ていることが今の僕の唯一の支え
そして唯一の幸せ

贅沢なんていわない


けど...



この幸せはいつまで続くのだろう?



僕はまだ君と離れたくない
君だってそう、思うでしょ?







ね...



名前も知らないあの子...