二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ボカロ 〜囚人/紙飛行機〜 (リク曲募集中) ( No.107 )
- 日時: 2012/09/20 19:26
- 名前: ゆりかん ◆Qd6XA/vkyQ (ID: 5oH7j2fh)
次の日
また、こっそり病院を抜け出した
あの子に会うために
着くと、まだあの子はいなかった
...今日もくるといいけど...
待つ事10分
退屈...もしかして今日はこないのかも
せっかく、待ってたのにな
あっ!!来たっ!
ふふ、箒を持ってる...あ、あの紙も持ってる!!じゃ、じゃあ返事を書いてくれたんだ!!
私は、今気がついたという振りをして、土を振り払った
そのとき、頭上に紙飛行機がよぎった
...バクバク
いったいなんて書いてあるんだろう?
そこには、文字を書く事になれてない子が一生懸命書いた、
そんな感じでこう書かれていた
「もちろん!よろこんで」
良かった!!オッケーしてくれた!!
私は嬉しくて、手に持っていた鉛筆で
急いで返事を書いた
「ありがとう!私、病院でずっと一人なの。すごく寂しいの。だから一人でも友達がほしかったんだ!また、これからもここに来てくれますか?」
走り書きしたせいで、文字が歪んで見えた
でも...あの子なら多分...読めるかもしれない
そんな気がする
それから、毎日のように紙飛行機を飛ばし合った
何回か、あの子に「こっちに来て一緒に話そうよ」って言われた
でも...私は首をふった
上手く話す事ができないからだ、この体のせいで
かろうじて、少しならわかるけどそんな声をあの子には聞かせたくない
だから、思いだけを届けるために紙飛行機にしたの
「今日、看守にばれないで紙と鉛筆を盗んだんだよ!あの、看守の驚いた顔がすっごく面白くて!君にも見せたかったなぁ〜」
...その看守ってもしかしてパパかも
この前、紙が大量になくなったって言ってたし...
ふふ、驚いたときの顔見たかったなぁ
気がつくと、私はいっつもあの子の事ばかり考えていた
手紙をもらうたびに、頬が熱くなる感じ
....これが『恋』なの?
「何を読んでいるんだ」
私が、あの子からもらった手紙を繰り返し読んでいるとき
いつのまに来ていたのか、パパがいた
「えーと、手紙だよ...昔の」
私がそう言おうとしたらパパの目がどんどん尖っていった
「嘘だろう、最近この病室を毎日抜け出しているのは知っているんだ。だれと文通をしている?」
知ってたの?パパは知ってて黙ってたの?
「...パパの会社にいるしゅーじんって子。金髪の男の子なんだけどあの子はいいこだよ」
「なにっ!?囚人と文通をしているのかっ!?だめに決まってるだろう!明日から絶対に病室は抜け出すな!!わかってるな!!」
そんな...あの事文通する事だけが今の私にとって
楽しみなのに..
「で、でもっ!あの子はすごくいい子だよ?面白い話だって聞かせてくれるし、友達にもなってくれたし...」
「あんなやつと友達になるな!!いいか、絶対だぞ?」
そう言って、パパは乱暴にドアを開けて出て行ってしまった
どうして?どうしてあの子にあっちゃだめなの?
私にはなんでかわからないよ!!