二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ボカロ 〜Bad∞End∞Night〜 ( No.19 )
日時: 2012/04/16 22:36
名前: ゆりかん (ID: jwhubU7D)

〜第4章〜



「チュンチュン」

ことりのさえずりが聞こえ、朝が来たとわかる

それが、少女の朝の目覚めの仕方なのだ

だが今日は違った



「ここはどこ?」

少女はそうつぶやいてからすべてを思い出した


昨日、手紙をもらい不思議の館に来たことを

どこか、変わった住人達に歓迎され、

宴でワインを飲みすぎ、奥の部屋で眠ってしまったこと


ーしかしー



















「何か」がオカシイ....















そうだ...朝が来ないんだ












眠ってからけっこう経ったはずだ

それなのに、外は相変わらずの暗さ


いや...


ますます暗くなってるような気がする...




少女は怖くなり宴を開いたあの部屋に向かった

部屋は来たときのまま、殺風景な光景だった

そこには当たり前だが誰もいなかった

少女は目の前にある大きな古時計を見た

そのとき...





カツ...カツ...


小さな小さな足音が聞こえてきた

それも、二人分だ


「だれ....?」


少女はそうつぶやきドアの影へこっそり隠れようとした...が



「アラ、コンナ時間ニ何シテルノ?」
「ドウシテ、ドウシテ?」

そこに現れたのはあの、双子人形だった

「どうして朝がこないの?」

そう言ったとたん双子は目を見開いてこう言った

「ソンナコトナイサ、キット君ノ見間違イサ」

そんなこと言われても、少女は納得しない

むしろ、この双子は何かを隠してると思った

「教えて頂戴!!なんで私をこの館に招いたの?何か理由があるんじゃないの?」

「.....」

双子は何かを考えてたようだがしばらくしてこう言った

「ジャアヒトツ秘密ヲ...」
「教エテアゲルヨ...」
「アノ時計ヲ見テゴ覧...ソウスレバ謎ハトケルヨ...」


少女は言われた通りゆっくり時計を見た

「!!!!!」

少女はこのとき初めて今までの違和感が解けた


「時計の針が....止まってる....」

壊れてるのではない

確かに、この館に入ってきた時は動いていた

それに、時計は止まって入るがチクタクチクタクと音は鳴っている

「分カッタカナ〜?今、トキハ止マッテイルンダヨ〜」

「ココハ、夜ノ館...朝ガ来テシマエバボクタチ、ミンナ消エチャウンダヨネ〜」

「ネェ〜ボクタチ、アノカタヲ楽シマセナケレバイケナインダヨネ〜君ハ...」

「タノシマセテクレナイノカナ〜?」


少女は怖くなり時計の隣の部屋に逃げ込んだ

奥様が、絶対に入っては行けないと言った部屋へ

「ア...ソコニ入ッテハダメ!!!!!」

双子が止めるのも気づかず少女は重たい扉を開けた




しかし、そこは....



















棺の山だった.....