二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ボカロ 〜Bad∞End∞Night〜 ( No.24 )
日時: 2012/04/24 18:02
名前: ゆりかん (ID: EmSHr2md)

〜第6章〜





「はぁ、はぁ、はぁ...」

少女はずっと階段を下へ走っていた

けれども、見えるは階段の石ばかり

いっこうに出口が見えてこない


まるで...地獄へ続いてるよう...


不吉なおもいがめぐった少女は慌てて頭を振った

「どうしたら...家に帰れるのかな...?」


少女はこう小さくつぶやいた....そのとき

「舞台が終われば...」
「帰れるでしょう...」

主人、奥様、執事、そしてメイドの声が聞こえてきた

まさか、と思い後ろを振り返ってみるとそのまさかだった


—逃げなきゃ、逃げなきゃ絶対に殺される—

少女はこのときそう確信した

—あの人達は私の命を狙っている—


「ネェネェ...?」
「遊ボウヨー?」

双子人形達もそう言いながらこっちへ向かって走ってくる

その顔はつい殺気と変わらないのに少女にとってはとても恐ろしく感じた

「こ、こないでえええええええ!!!!!!!!」

少女はそういい必死に階段を下りていった

「帰りたいの〜ぉ?」
「チェー。」
「おやおや...」
「ざーんねーん♪」

お嬢様も双子人形と口々に言う

そのとき少女は確かにこう聞こえた


「そろそろ時間だね」
「どうするの?」
「決まってるさ、あの方のためにこの子を殺すのさ...今回は予想外のことが起きたからね、うんと楽しませなきゃ」



「いやよっ、そんなののために私が殺されるなんて!!このままじゃ私、殺されちゃう!!いったい...Happy enDの鍵はどこに落ちてるの..?」

「Happy enDの鍵?それって家に帰れると思ってるの?」
「そんなもの、最初からある分けないよ」

最初から..ある分けない?どういうこと?

「だって...あなたが無事帰れたとしても帰れるところがないんだもの♪」

「そうそう、今と着は止まっているのだから一生家に帰れない...つまりTrue enDは....」

「うそよおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」

少女はそう叫び一気に階段を下りていった

その先に見えたのは一つのドア

「っっっっ!!!やっと辿りついた!!!」

少女はおもいっきりドアを開けた

すると...


見えたのはついさっきみたのと同じ光景

今にある大時計が目についた

時計の針は相変わらず12時前をさしている...


「...どうして?階段を下りてきたのに元の部屋に戻ってるの?」

そのときだった

止まっていた時計の針がまたチクタクチクタク動き始めた

「!!動いている!!ということは時間は止まってないんだ!!きっとこの館から抜けだせれる!!!」

そのとき、グッドタイミングなのか、バッドタイミングなのか、館の住人達がドアを開けて中へ入ってきた

「おやおや、もう鬼ごっこはおしまいですか」

執事はそう言ってきた

以前の少女ならここでまた逃げ出すだろう

けれども、今の少女は違った



—Happy enDの鍵は絶対にこの部屋の中にある...—

少女はそう思い部屋を見回していたら少女は時計の長針と短針に目がいった




キラリと冷たく光る鍵....Happy enD....Bad enD....時計の....針.....


そのような言葉は少女の頭の中を駆け巡る

そして....一つの結論へと導いた.....






「....みーっつけた♪」