二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ボカロ 〜カゲロウデイズ〜 ( No.30 )
- 日時: 2012/05/02 00:08
- 名前: ゆりかん (ID: vBQZrbVQ)
〜第1章〜
「あああああ〜〜あっちぃぃ〜」
今日は8月15日
今はだいたい午後12時半くらい
こんなに天気がよくちゃ、遊ぶ気にもならない
太陽も、俺たちのこと考えて照らしてくれよな...
こんなに日差しがまぶしくて暑いんだから病気になっちゃうじゃないか
にしても....あともう少しで夏休みも終わるんだなー
こんなに暑いとそんな感じがしないんだけど..
まだ夏休みの宿題が大量に残ってるから憂鬱だ...あーあ、このまま夏休みが終わらなければ良いのに...
「レン〜〜暑いよぉぉぉ.」
隣にいるのは俺の双子の姉、リン
そして今俺らがいるのは家からすぐ近くの公園
え?なんで暑いのに外にいるかって?
...家にいると母さんが宿題しろとかうるさいからリンと逃げてきたんだ
「なぁ、リン...もうすぐで夏休みは終わりだなー...あーあ、このまま夏休みがすっと続けばいいのに...毎日暑いけど学校がないだろ?」
「そう...だね」
今リンはうちで飼ってる黒猫のクロを膝に抱えてる
逃げてくるときに一緒につれてきたものだ
こんなに暑いのに猫を膝に乗せてるって...リンは暑くないのか?
「でもまぁ...夏は嫌いかな?いくら休みがあったとしても...」
リンはそうふてぶてしくつぶやいた
そう、リンは昔から夏が嫌い
でも理由はいつも教えてくれない
なんでだ?俺たち双子なんだからそのくらい教えてくれても良いのに...
「なぁ、いつも思ってるんだけどなんでリンは夏が嫌いなんだ?」
「え?....それはね...」
リンが口を開きかけたそのとき..
「あっっ!!クロ!!!そっちに行っちゃ危ないよ!!」
クロがリンの膝から飛び降りて道の方へ逃げ出してしまった
ちっ、クロのやつ...
あと少しでなんでリンが夏が嫌いな理由聞けたのに...
「クローーー!!危ないってばあ〜」
...そういうリンだって危ないぞ?そこの大通りは車がよく...え?
信号が赤に変わった
けれどもリンはそれに気づかずクロを追いかけて道に飛び出した
「お、おい!!!リン!!!!赤信号だぞ!!!危ない!!!」
そのとき目の前に一台のトラックが飛び込んできた
「おい...リン...リン!!!!」
そんなとき何かがあたった音と、何かを引きずる音が俺の耳に聞こえてきた
俺は、怖くなりとっさに目をつぶってしまった
おそるおそる目を開けて前を見たら...
そこは血の海だった
「う、うそだろ...」
トラックにも、道路にも、看板にも...あちこちに血が付いてる
そして目の前には....さっきまで一緒に話していた俺の双子の姉のリンが血を流して倒れていた...
あふれてくる血の匂いとリンの香りが鼻を突いてむせ返った
「ぐ..ごほっ、ごほっ..う、うそだろ...リン...うそだうそだうそだあああ!!!」
「うそなんかじゃない...」
急に声が頭の中にひびいてきた
辺りを見回すとたくさんの人の群れの中にひとつ、カゲロウがゆらゆらと動いていた
人の形に見える
「うそじゃないぞ、これは..現実だ」
「うそだああああああああああああああああああ!!!!」
俺はそう叫ぶと、目の前が真っ暗になった
やけにうるさい蝉の鳴く音が鳴り響いていたことしか覚えてない
そして...俺は意識を失った