二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ボカロ ーコノハの世界事情ー[お知らせ] ( No.62 )
日時: 2012/05/22 18:09
名前: ゆりかん (ID: VNP3BWQA)

—コノハの世界事情—

*この話しはカゲロウデイズの続きです
これを読むにはカゲロウデイズ、コノハの世界事情、そしてヘッドフォンアクターを聞いた方が分かりやすいです(というより聞かないと分からないかも)





———これで、何回目だろう?



私たちは一生この無限ループから抜け出すことができない

そう思ってた



今度こそ...今度こそと思いながらまた、このループは繰り返していく

もう、あきらめなくちゃいけないのかな?けど、もしかしたら助かるかもしれないと言う淡い期待を持って私達は今日も公園へ行く

けれども、期待はずれ
カゲロウが現れてこれは現実だと突きつけて消えてしまう

いったい、いつになったら終わるんだろう?この世界の終わりまで?

「レーーーーーン!!!!!!!」

ほら、また今日もまた...レンは笑いながらトラックに飛び込んでしまう
いったい何回続いたのかな...何百回?それとも何千回?

レンの笑っている姿はまるで、こんな無限ループから抜け出せない私達とカゲロウをあざ笑ってるかのよう

けど...私は信じている
いつかきっと、私達の手でこのループをおわらせてやるのだから




——次は俺の番


なんどこの言葉を思っただろう?でも、リンを救えるのなら別になんだっていい


それにしてもいつになったらこの無限ループから抜け出せるのだろう?この世界の終わりまで?だとしたら..狂ってしまわない限り終わらないかもしれない


「レーーーーーーーン!!!!」
はは、またこうしてリンが叫んでいる
もう何百回、何千回も聞いたかもしれない

けど...俺は信じている
いつかきっと、俺達の手でこのループをおわらせてやるのだから





———また始まった

また始まった、この無限ループが
ボクが見ている限りだともう10年以上続いているかもしれない

...二人とも辛抱強いなぁ〜

ここでどちらかがあきらめれば、女の子は死に、また元の世界に戻れるかもしれないのに...もっとも、元の世界に戻ってもこの世界は少しおかしいから意味はないけどね...ハリボテの終末実験の日がもうすぐだから...

女の子はかなり前に一度死んだ
のに、男の子が無理に助けようとするから無限ループが始まりボクが生まれたんだ
それは真実、うそじゃない

何度もそう言う言葉をかけてやったのに二人とも信じてくれない
....もっとも信じたくないのだろうけど




そりゃぁ...ボクだってできることなら助けてあげたいよ?でも、ゆらゆら揺れて透ける体じゃ何もできないんだ、たとえ手を伸ばしたって届かない

ほら、あと少して届くのかもしれないのにね

そうして、二人の未来がつぶれるのをボクはただ、反対車線で見ているしかなかった
そんな、機会仕掛けの町を見渡しながら...


———いつになったら終わるんだろう?

どうして、どうして、俺たちはこんなループの中にいるんだろう?

いつのまにか、カゲロウは飽きたのかあまり顔を見せなくなったしあざ笑うような顔もなくなっていた

まだ...こんなループに俺たちが巻き込まれる前に...リンとよく
「また来年だね」
って話していた

夏が過ぎた後は特に...
そんな未来は...?いったいどこへ消えてしまったのだ?



———きっと、信じているから


私は信じている、このループが終わるのを...私達の手できちんと終わらせることを信じてる..ただ、その時が来るのを待つしかない



そんなとき、予想外なことが起きた


ぽつり....

「あれ、今雨が降ったこなかった?」
「まさか...今日はニュースでも日差しが強いって...」

言葉を切った
だって...本当に肩に雨が当たったのだから

「あ....め?」

いつも、期待はずればっかのこの世界

けど、今回はちがった
そんな世界の隙間から雨が降ってきた

予報はずれの...雨


そのときに....




————奇跡が起きたのかもしれない

ボクはほんの一瞬そう思った

まず、ことの始まりは朝かもしれない
ちもはやけにうるさい蝉の声も聞こえないし外も少し暗い

分かるよね?ボクがカゲロウだってこと...カゲロウは雨の日にはでてこないんだよ
ボクが出てこないってことはどうなるか分かるよね?

はは、でもなんでだろう?なんで雨が降るのかな?

まぁ...これもいいのかな?
だってボクがいなくなるってことは二人の命が助かるのだから

ボクはそう、信じてるよ...たとえ、この町が機会町で、そしていずれなくなってしまったとしても...


これでいいのかもしれない、きっと二人の強い想いが奇跡を生んだのかもしれないのだから
例え、未来が書き変わっていても...



さぁて、ボクはもうじき消えるみたいだし、最後にもう一仕事やっておかなくちゃ
そうしてボクは未来のヘッドフォンを取り出して...


あの子に届けなくちゃね







  『以上がボクの昔の話し』






END

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なんか...ヘッドフォンアクターの伏線をだしちゃいましたww
ので!!紙飛行機/囚人の次はヘッドフォンアクターを書きたいと思います!!まだまだ先ですが^^;