二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ボカロ 〜人柱アリス〜 ( No.95 )
- 日時: 2012/07/08 00:56
- 名前: ゆりかん ◆Qd6XA/vkyQ (ID: nxPXMTJg)
- 参照: http://www.pixiv.net/novel/member.php
〜3番目アリス〜*続き
「これは...」
彼女が見たものは、おしゃれな服の山だった
文字通り、山になって積み上げられていたのである
おしゃれ好きの彼女にとってはまさに夢のようである
そのひとつひとつを手に取りながらふと
「どうしてこんなところに...?」
そんな疑問が浮かんだがすぐに頭から消して服を見渡した
「この服、この美貌...きっと私に目をくらむ人だっているかもしれない!!!」
『これこそ、彼女の夢...』
「私の城に縛り付けられる理由なんてない!!私の人生は自分で決めるもの」
『1番、2番目のアリスとは違い...』
「私の夢はかなったのよ!!!」
『彼女なら...』
「夢」の作った森に迷い込み、「夢」が作った城に入り
「夢」が用意した服を見て...
彼女は壊れた
まず、彼女はその足でいったん城に戻った
王、女王、そのほか大勢から尋ねられた一言を彼女は
「なんでもないのよ」
その一言で返した
思えばそのとき城のみんなが不振に思えばミクは壊れずに...いや、壊れても元通りにできたのかもしれない
けど...彼女を元通りにできるものは誰もいなかった
その後、彼女は自分の美貌や服でさまざまな人を惑わせた
やがて王、女王が死に自分が国の頂点にたったとき
自分だけの、おかしな世界を作り出した
「夢」が作った森はいつしか彼女の城のほうまで侵食してきた
しかし彼女はなにも思わない
何も感じない
ただ、ただ、人を惑わせていくだけだった
しかし、そんな彼女にも終わりがやってきたのかもしれない
何十年と時が過ぎるのと同じで彼女の体も朽ち果ててきた
そのとき、彼女はおかしな夢を見るようになっていた
「『夢』の期待にこたえられないのか!」
「僕がその『夢』をかなえてあげる...」
「きみの『夢』は何...」
「君はもう用なしだ...」
いつまでたっても「夢」をかなえないミクにとうとう『夢』が怒った...
いつしかそんな「夢」にとりつかれながら、歳をとる恐怖にかられるミク
あの頃の若くてきれいな美貌をもったミクは...
いったいどこへいったのだろう?
「3番目もだめか...やっぱり僕はこのまま..?」