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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: イナGO天国から聞こえる〜出逢うべき双子〜京介ェェェェェェッ ( No.124 )
- 日時: 2012/06/19 18:22
- 名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc (ID: UTKb4FuQ)
21話 最後
「さあ・・・行こうか天馬くん。
君がこれから行くのは〝天国″だよ?」
蘭丸の冷たく罵るような声が聞こえる。何が天国だと思った。
天馬は消え入るような意識の中こう、呟いた。
「助けて・・・京介・・・」
それを聞いた蘭丸は声を上げて笑った。
「無理だよ。死んでいるから。残念だね」
天馬に重くのしかかる現実。
嘘だと信じたくてもそれを遮る蘭丸の冷たい声。
「嫌だあああああああああああっ!!嫌だよ!死んじゃいやあ!
生き返ってよ!お願い!助けてよ!!ねえっ・・・!」
そう叫ぶ天馬を、蘭丸は冷たい目で見チッと舌打ちをした。
その後、思いがけない攻撃を喰らう。
蘭丸は自分の近くにいる天馬を強い力で殴った。
「うっ・・・」
「はぁ五月蝿い奴だな。黙れ。今度そんなことを言い出したら
どうなるかわかっているか?」
天馬の髪を引っ張り、自分の目元まで引っ張る。天馬はくぐもった声を発した。
そして、少し首を絞める。少し、痛めつけたいという思いがあったからであろう。
「やめっ・・・」
天馬が足をばたつかせる。蘭丸は既のところで絞めていた首を離す。
「女王様のところへ連れて行く。手伝ってくれ篤志」
「ああ」
天馬の腕に縄がつけられる。身動きを封じるためであろう。
「やめて・・・行きたくない!」
「口も封じろ」
「やらせない。天馬は京介のものだ。あの女王のものじゃない」
「!!」
蘭丸と篤史は聞いたことのある声に反応した。
そして、後ろを振り返ってみる。
風に揺れた灰茶色の髪。
傷を負った身体。
「拓人—————!」
「戦争はこれからだ。勝手には終わらせない。
奏て。『ラブ・ソティー』」
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