二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: イナGO天国から聞こえる〜出逢うべき双子〜京介ェェェェェェッ ( No.136 )
日時: 2012/06/25 21:42
名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc (ID: PfIgrp5a)
参照: 最近の口癖は「神童さんマジ天使」ですのよwwww


 「目を覚ましましたか?美しい少女さん」
 「誰……?」
 少女の目の前にいたのは、淡いブルーの髪の少年。少女より少し大人びた印象を受ける。
 目は紫で怪しく光っているようにも見えた。
 「君を助けた命の恩人に『誰?』って言う?ひどいなぁ」
 「助けてなどと申した覚えはありませんわ」
 ぷいっとそっぽを向き、適当に扱う少女。少年は苦笑し、そして、いきなりこう言い出した。
 「君は、何が望みなわけ?〝強さ″?それとも…

        〝復讐″?」
 妖しい笑を口に含み、少女を見る。少女は何を考えているかわからない少年に恐怖を覚えた。
 何故それをわかるのか、と聞こうとした瞬間、不思議な感覚に襲われた。
 何かに包まれる。暖かくも冷たくもない。だが、それは心地よい。何だ…これは?
 「気持ちいい?だよね。それはね、君を快楽へと襲い込み、最終的には命まで奪ってしまうものなのさ」
 「なっ…今すぐ此処から出しなさい!!」
 少年は指をピッと立て「ノンノンノン」と言った。
 「殺すために入れたんだよ?出すわけ無いだろ…?」
 「何が目的よ貴方…」
 少年は彼女を見据え、「聞きたい?」と聞いた。彼女は「ええ」と簡単に答えた。少年は笑う。
 「僕はね、新しい世界を創りたい。天国みたいな。いや、天国を作ろう!〝utopia″だ!そうだよ!そのためにはチカラがいる。
  君を利用するんだ。異議は認めない。だったら死ね。君は生きるか死ぬか、それしかないんだよ」
 少年は高らかに笑い、冷たい笑を少女に向ける。少女はこう、思った。
 

 ああ、これこそ本当の〝悪″だと。
 
 「貴方に身を委ねればわたくしは救われるの…?」
 「当然さ。僕は貴方についていく。君が王女になれば復讐も成功だろう?違うかい?」
 少年は、少女を利用し新しい世界を創る。それが目的。それ以外何もいらないだろう。少年はきっと今まであったことないような悪に満ちている。
 だが、それが少女の心を揺さぶる。高める。興奮させる。
 
 
 

 
 「いいですわよ。わたくしはレジーナ」
 「僕は、恵珠」
 二人は手を取り合い、怪しく笑った。
 この日から、二人の『悪』が始まった。

 
 
 
  ++++

 
 「馬鹿な人。世界を創るだって?出来るわけないだろ?
  大丈夫。僕が殺してあげるから————」