二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: イナGO天国から聞こえる〜出逢うべき双子〜 ( No.15 )
日時: 2012/04/16 19:12
名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc (ID: uV1PemL6)



   2話 頭痛は語る

 ズキン…ズキン…ッ

 「うぐっ…」
 
 拓人は頭を抱えてしまった。
 
 どうしようもない頭の痛み。
 
 何かを教えている様だった。
 
 「うっ…蘭………」

 え…?ラン………?

 誰だそれ…え…俺の知り合いか…?

 小さく呟いた名前に困惑した。

 拓人の頭の中に映像が流れ込んでゆく。

 楽しく遊んでいる二人の少年。

 だがその少年の顔ははっきりわからなかった。

 その風景は一瞬で終わり、違う光景が流れ込んでゆく。
 
 剣を持った少年がこちらを見ている。

 その瞳には光がなかった。

 「うあっ…」
 
 「拓人ッ!!?」

 拓人がいきなり倒れ込む。頭を抱え、額には汗を掻いていた。

 次から次へと映像が流れ込む。

 「うわああああっ!!!」

 あまりの痛みに拓人は気を失ってしまった。

 +++++++++

 ズキンッ
 
 「うっ…」
 
 同じ時、蘭丸もあの頭痛がした。

 頭を抱え、膝をつく。
 
 「蘭丸っ!?どうしましたの?
  頭が痛いんですの…?」

 レジーナが心配そうに寄る。

 「拓ッ……?」
 
 誰だそれ、俺にそんな知り合いなんて———

 イヤ…いたかもしれない…

 イヤ…いなかったかもしれない。

 そこで笑い合ってる少年達は誰?

 拓ってダレ…?

 蘭ってダレ…?

 「俺ってダレ………?」
 
 どさっと蘭丸が倒れる。

 だがレジーナは心配をする様子もなく、ニヤッと笑っていた。

 「運命の双子ね…気に食わないですの……」