二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: イナGO天国から聞こえる〜出逢うべき双子〜イラストが見れます ( No.160 )
日時: 2012/07/07 13:21
名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc (ID: 5EpTQfZU)
参照: http://mb1.net4u.org/bbs/kakiko01/image/439jpg.html


 24話 冷血な僕   恵珠視点

 僕は昔から、何を考えているのか自分でもわからないような奴だった。人と少し違う考えを求めていた。
 人と違うことして、違う生き方をしたいと思っていた。

 十分変な奴で痛いとは解っていた。理解していた。だが、その〝痛さ″が快感だった。
 自分を窮地に立たすのが楽しかった。
 
 イカレている———うん、そうさ。

 否定などしない。否定など僕には不要だ。
 
 一人、人を殺したことがある。

 あれは寒い夜だった。
 僕は、自分の興奮を抑えきれずにいた。
 その快感を人を殺すことに使ってしまった。
 だが、自然を罪悪感はなかった。
 
 そいつは、僕は昔から憎んで憎んで仕方ないやつだった。
 親だった。僕に特に教鞭を取らす気もなく、僕に働かしてらくしようと考えていた。
 それが許せなかった。僕は〝モノ″ではない。〝人″だよ。分からせるため、殺した。
 一瞬は楽しかった。
 だが、その後、どうすればいいかわからなくなった。
 
 歩き歩き歩き、僕はこう考えた。
 
 僕が望む、僕だけの〝世界″を作ろうと————

 そのために、レジーナを利用した。彼奴はいい道具になる。

 彼奴は僕と同じ、〝特別″だから。

 だから、誓ってあげる。

 その代わり、不要になったら〝殺す″からね♪

 楽しみにしておくよ。君のその無様な死に様をね。

 

  





 「どういうつもりだ!恵珠…」
 拓人くんは僕の陰謀に気づいたみたい。
 じゃあ、手でも組もうか。

 「どうする?拓人くん。僕は味方になってあげる。
  そしたら君たちの勝利は目前だよ———?」
 
 





 どういう選択をするか、楽しみだね。






      一章 loser winner
      
      end

  
      二章 に続く。