ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

　26話　wake

　ある、一つの部屋で一人の少年が覚醒した。
　黒く妖しく光る〝stone"
　それが、この少年を狂わした。
　そう言うべきであろう。
　
　恵珠の代わりの〝器"とも呼べるこの人物。
　『風丸一郎太』と呼んでいた。正しくは、〝狩人ではない風丸一郎太"ではあるが。
　理解できたであろうか。できるはずがない。
　
　「俺は、もうひとつの俺だ」
　
　低い声でそう呟いた。

　風丸がstoneを握り締めると、手から紫色の無数の光が溢れ出た。それを見た風丸は妖しく哂い、詠唱した。
　
　
　　
　



　『evil stone』
　
　大きく、なった衝撃波が近くにあった壁にぶつかり、穴を開ける。大きく空いた穴———これほどの威力なのであろう。

　
　
　
　

















　「俺が、潰す！！」

　
　————お前は不要なんだよ、消えろ

　　　　　　　












　　　　　　貴方こそ消えろ