二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: イナGO天国から聞こえる〜出逢うべき双子〜イラストが見れます ( No.175 )
日時: 2012/07/20 21:20
名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc (ID: 492uL0E4)
参照: http://mb1.net4u.org/bbs/kakiko01/image/439jpg.html


 29話 death

 「死ね」
 「死ね」
 「死ね」
 「死ね」
 
 繰り返される〝死ね"という言葉。蔑みの目。村人から来る暴力。
 二人の少女は、逃れたかった。双子は逃げた。
 
 走り、走り、走り、辿り着いた先にまっていたのは…
 
 
 
 
 「見ーつけたッ♪…逃がさない」

 
 
 
 いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ


 あの日、二人は死んだ。生死を彷徨ったと言う意味ではない。〝人"として死んだのだ。
 生きる価値などない。只、物として扱われるだけである。こんなの生きていると言って良い訳がない。
 死んだと同じであろう。

 逃れられない運命。

 〝奴隷"として生きていくのだろうか?
 
 そんなのは嫌だ。そう考えた二人は、又逃げた。捕まるかもしれないのに。
 
 「ねぇ…ねぇッ!何処行くのお姉ちゃん」
 「何処だっていいでしょ。逃げるのよ!メイカ!」

 手を握られ、連れて行かれるメイカ。メイレが冗談でこんなことを言ってるのではないということがその表情でわかる。
 
 本気なんだと悟った。メイレは本気で奴隷から逃れたいと考えているのだ。この先、どうなるかなど知る由もない。
 
 
 メイレとメイカは何時間も走り続けた。そして森の中で休んでいた。
 荒い息を抑え、地面に横たわる。
 余程疲れているのか、二人は無意識に寝てしまった。それが一番の危機とも知らず。

 
 「きゃああああああああああ!!!!」
 
 「うるせぇ餓鬼だ。こんなの殺しちまいな」

 
 +++

 最悪の事態だった。
 自分が寝ている隙に、妹が、メイカが生贄にされてるのだ。十字に貼られ、処刑が始まる。
 
 
 ギロチンが落ちてくる前、二人はこう叫んだ。
 


















 「「絶対許さない———憶えておけ」」

 
 ————と。