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　「まぁいいわ、メイカ。アタシの邪魔しないでよね？
　　ただでさえ邪魔なのにこれ以上何かしたら…」
　メイレは、冷たい目でメイカを見る。昔と違う、冷たい目。あの優しい〝お姉ちゃん"はもう戻ってこないのだろうか。
　何処から違った？二人は。
　何時も一緒にいたのに、何時からか遠く遠くなっていく。何もかもが大きく開いていく。差は埋まらない。
　寂しい。怖い。そうメイカは思ってしまう。
　いつか、メイレが自分を捨ててしまうのでないかと不安になってしまう。
　そう考えると、こうしてはいられなくなる。

　自分の感情を押し殺し、その人を怒らせない接し方をする。最低限、そうすると。
　「いいえ」は言わない。黙っていればいい。
　さっきは少し、安心し過ぎていた。
　これ以上へまは踏まない。
　絶対。

　「アタシはこうして生きているんだもん———」
　
　メイカの気持ちはメイレには届かないのだろうか。