二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: イナGO天国から聞こえる〜出逢うべき双子〜イラストが見れます ( No.189 )
- 日時: 2012/07/26 16:24
- 名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc (ID: iwg52ulg)
- 参照: http://mb1.net4u.org/bbs/kakiko01/image/439jpg.html
32話 ハジマリノウタ
「そろそろ…ですわね。一郎太、始めなさい」
女王—レジーナは大きな玉座に座りながら優雅にそう言った。レジーナの前で膝まついている一郎太は顔を伏せ、「御意」とだけ答えた。そんな一郎太の姿にレジーナはいたずらっぽく笑った。
「そんなに萎縮しなくていいですわよ。面を上げなさい」
「御意」
そう言い、一郎太が面を上げる。長い水色の髪は下ろしており、何故か宙に浮いている。目は赤く、その目に"意志″なるものは見えない。
只、レジーナの言うとおりに動くだけを目的に造られた物のようだ。
黒いマントで身を覆っている。
首からは"stone"が下げてあった。紫色の美しい石だ。
「一郎太。貴方は狩人、そして、世界を壊すのよ。いいわね、失敗は許しませんわよ—?」
レジーナの目が一瞬光る。その後、目から黒い炎のようなものが出ている…ように見えた。
一郎太が「御意、女王様の仰せのままに」と答え、立ち上がり出ていこうとする。
一郎太は最後、こう言い出て行った。
「俺は、負けません…」
それを聞いたレジーナもまたこう答えた。
「当然ですわ」
++
「何故今このタイミングで!」
「何も今…来ることもないのに…」
そう、狩人は次々に呟く。それを聞いた典人はこう叫ぶ。
「五月蝿いッ!!早くしろ!でないと…此処が潰れるぞ!」
典人のその一言で皆、我に返る。意を決し、戦闘に向かう。
何故ここまで焦っているかというと、守護人が街を襲ってくるからである。それは狩人を滅殺するということであろう。
何故、こんなに早く来たのかはわからない。焦っているのか、それともこの時を狙ってだろうか。
何がどうあれ、戦わなくてはいけない。
又、あれを繰り返すわけには行かない。
俺たちは、拓人を王として、生きてきたんだ。
だから—————、
「負けるわけにはいかないんだ!守護人!!」
典人の決意であった。
「俺も参加しざるを得ないみたいだな…」
風丸はその戦況を見て、奥にしまってあった剣を取り出した。
それを見て、ふっと悲しそうに微笑んだ。
「さて、行くか」
様々な思いがこの戦いには表れている————
end the,apocalypse