二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: イナGO天国から聞こえる〜出逢うべき双子〜イラストが見れます ( No.190 )
日時: 2012/07/26 16:50
名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc (ID: iwg52ulg)
参照: http://mb1.net4u.org/bbs/kakiko01/image/439jpg.html


 33話 sorry

 「人数はこれだけか…」
 拓人は集まった狩人を数え、ふうと溜息をつく。あまりいいようではないようだ。
 向こうは何万人と兵を持っている。倒しても倒しても次から次へと来るであろう。それに対して、狩人は…正直辛い戦況である。人数はそこそこいるが、倒れたあとに出てこれる人がいないという現実だった。
 それはどういうことか。人数が減るということだ。
 「まずいな…一郎太さんが来てくれたといってもこの人が剣を握るのは何年ぶりだし…正直言って…」
 拓人はそう考えるが、「まぁいいか」と切り返した。良くはないが深く考えるのはよくない。
 「拓人。どういう作戦を考えている?」
 「ああ、それか。そうだな、俺ら…俺と典人、一郎太さん、豹牙、京介も呼んでいる。いずれ来るだろう。
 この5人でまず守護人を戦先切って倒す。あとの奴らは、ここの守備、俺たちと一緒に守護人を倒す…これくらいだ」
 その作戦に典人はOKし、頷く。
 
 
 

 「行くぞ…絶対死ぬな!」
 
 ++
 
 
 「何で…俺が……」
 一郎太は驚愕した。兵を取り仕切っている男が自分に似ている、全く自分であったからだ。
 「俺は闇丸一郎太。レジーナ様により生まれたんだ。戦おう…お前が肉片となり消えていくまでな!」
 闇丸の強い斬撃を真正面から受ける。剣からは火花が飛び、風丸は歯を食いしばる。
 次の瞬間、闇丸の剣が風丸の体を二つに斬る。風丸の体から鮮血が出る。
 ゲホッ…と吐血する。
 「この程度か。つまらない」
 再度、斬ろうと剣を振るう。が、それは風丸の剣で塞がれる。
 「いいだろう。これくらい、なんともないさ」
 「強がりはよくないぞ」
 二人の剣が交わる。
 
 
 「拓人!」
 「京介…遅いぞ」
 拓人の前に息を切らした京介が来る。京介は「すまない」と小さく謝り、視線を敵に変える。
 「此奴ら…」
 「行くぞ。容赦はしない」
 
 
 
 「俺もだ。拓人」
 空からする聞いたことあるライバルの声に拓人は目を細める。そして、その男の名を口にした。
 「蘭丸———」
 「今回は負けねぇ」
 ニィと笑い、下に降りる。
 拓人は無言で剣を握る。京介はそんな拓人に背中を合わせる。そしてこう言い放った。
 「背中は守る…」
 「預けた。しっかりな」
 
 あらゆるところで戦いが始まっている。
 
 そんな中、

 「まずいぞ…このままじゃあ…鬼道さん!」
 「仕方ない。円堂、行くしかない」
 「ああ、行こう」
 暗い部屋で数名の男が、言い合いをしていた。