二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: イナGO天国から聞こえる〜出逢うべき双子〜イラストが見れます ( No.191 )
日時: 2012/07/26 20:20
名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc (ID: iwg52ulg)
参照: http://mb1.net4u.org/bbs/kakiko01/image/439jpg.html


 34話 revolution

 「円堂、行くにしても彼奴等に説明してやらん訳にはいかないだろう?どうするんだ、話すのか?」
 鬼道有人の問いに円堂守は少し考え、答える。
 「仕方ないだろうな、神童たちには伝えてやらなければいけない」
 「そう、か」
 鬼道がそう呟くと、隣にいた鬼道の補佐役・佐久間次郎が手に持っていたお手製の剣を鬼道に渡した。鬼道は顔色一つ変えず「ああ」と受け取った。
 円堂も準備を始める。だが武器を持つ気はないようだ。それもそうだ。円堂は殺生をしないと誓ったからだ。
 佐久間も準備をする。そして奥の部屋に行き、ある男の名前を呼ぶ。 「吹雪ー!…行くぞ」
 「うん、わかった、佐久間くん」
 すると、吹雪士郎がなかから出てきた。吹雪も剣を握っている。
 皆が揃ったことを確認し、円陣を組み手を合わせる。
 「いいな。これで俺たちの革命は成功するかもしれないんだ。失敗か許されない———」
 
 
 
 知らないところでも、力が動いていた。
 
 
 
 ++
 
 「円堂くん!見て…綺麗…」
 「そうだな」
 昔の記憶だ。思い出す必要はない。
 美しい、夕焼け。
 
 
 「きゃあああああ!!!円堂くん!!」
 「秋ィィィィィィィィィィッ!!!!!!!」
 
 一つの命が消えた。自分の愛する人が、目の前の消えた。血が、血が、円堂の手を汚している。それは紛れもなく"木野秋″の血だ。
 
 「うわああああああああああああああッッ!!!!!」
 
 円堂は喉が張り裂けんばかりに叫んだ。秋だった亡骸を握り締め。
 その時、誓ったのだ。
 「無駄な殺生はもうしない。人が死ぬのは嫌だ…」

 そう。誓ったのだ。
 
 「ごめんな、秋…」
 
 今にも泣きそうな顔で秋の写真を握り締める。
 その様子を鬼道は只、見つめていた。その瞬間、ある女のことを思い出した。
 「お兄ちゃん!」
 「春菜…」
 
 暖かな笑顔、もうそれを見ることはできない。
 
 
 








 俺たちの大切な人を返せ。レジーナ!

 この思いは強い————