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　39話 see

　「てめぇは何者なんだ！！！」
　
　———俺に、聞かないでくれ。

　———俺だって解らないんだ。
　
　「お前はッ……俺の何なんだ！！！」
　
　———知らないよ。
　
　
　この二人に何があったのか。遡る事、数十分前———


　
　＋＋＋＋
　
　拓人と蘭丸の戦いは激しさを増していた。何回も戦っている、剣を交わらせているが、ここまで激しい戦いはなかった。過去最高の戦い。
　剣を振るい、相手を圧倒させる。
　拓人は美しい剣捌きで蘭丸を斬る。が、その剣が体を傷つけることはない。蘭丸も又美しい動きでいるからだ。
　剣をよけつつ、隙を狙い銃で撃つ。それが当たることもないが、攻防戦となり激しい。
　拓人は魔法も使い、隙を狙う。拓人の魔法—melodyは広範囲で攻撃すること、防御することに長けている。
　そのため、蘭丸を圧倒する。蘭丸も魔法—mistを持ってはいるが、正直蘭丸は剣術、銃を良く用いるため魔法をあまり使わない。その為、魔力を直ぐ浪費して、疲労してしまう。
　だから、使えないのだ。
　この戦い、どちらが勝つのだろうか。

　
　
　
　
　誰も望んでいないこの戦い。