二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: イナGO天国から聞こえる〜出逢うべき双子〜イラストが見れます ( No.240 )
日時: 2012/08/10 19:44
名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc (ID: yJbSBs4g)
参照: 神ではないよ。紙だよ。髪だよ。何を言ってるんだい?


 41話 過去の過ち〜Legge〜

 鬼道と不動、佐久間達は昔からの知り合い——友達だった。rivalでもあったが仲良しだった。
 啀み合ったりもあったが(特に不動と佐久間)三人の絆は強く結ばれていった。
 不動は何時も、鬼道だけを見ていた。強く、優しい鬼道に憧れと憎しみを抱いていた。鬼道は裕福に暮らしている。教鞭も十分に執らせている。なのに……自分はッ!
 「クソッ………!」
 奥歯を噛み締め、ずっと修行を続けていた。そうすれば何時か実る。努力は報われると信じて。
 佐久間はそれを只黙って見ていた。不動が疲れていたらゆっくり休めと気を使っていった。
 だが、不動は「必要ない」と断り、続けた。
 佐久間は憎しみなど抱いていなかった。鬼道の味方でもなかった。正直言うと仲間とか見方とかこの際どうでもよかった。
 その時に自分の役に立つ方を選ぶ——
 そう言う生き方だった。何にも本気にならず、生きる。
 楽だった。
 二人みたいに生きているのが信じられなかった。
 どうでもいいじゃないか。楽に問題なく、生きていければいいじゃないか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 「お前は、何がしてんだよ。佐久間」
 「どう言う意味だ」
 不動が率直に淡々と質問してきた。佐久間は顔色を変えない。
 「だぁーかぁーらぁ、アンタは何で生まれてきたんだって。やりたい事とかないわけ?」
 佐久間は怪訝そうに「やりたい事……」と復唱する。だが、そっぽを向き「別に」と答える。
 不動は「あっそ」とだけ答え、そのあと挑発するような口調でこう言う。
 「じゃあさ、俺と手ェ組もうぜ」
 
 

 その答えは————?