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　45話　通じる


　「鬼道クン、俺ァ間違ってたのか？確かに、俺はアンタに憧れてた。憧れが何時しかこうなっちまったんだ。
　　鬼道クン！どうか、佐久間を嫌わないでくれ……！」
　「不動……」
　不動は顔を上げ、懇願する。
　「佐久間は俺が巻き込んだんだ。俺はどう思うがいい。でも、でも……！佐久間だけは……！」
　「誰もお前も佐久間も許さないとは言っていない」
　鬼道の優しい声に不動は少し泣きそうになる。佐久間はそんな不動に微笑みをしてみせる。
　「俺は、お前らと解り合えるだけで十分だ。許すとかそうじゃなくて……」
　一旦言葉を切り、不動の目を見て話す。
　「こうやって通じ合えるだけで嬉しいんだ、そうだろ？」
　「鬼道クン……」
　
　
　
　
　
　
　　
　
　
　
　
　
　
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　「さァて！やるかァ！！」
　「五月蝿い。バカ不動」
　威勢良い不動に佐久間が罵る。不動は青筋を浮かべる。
　「だと佐久間！！」
　「お前ら、いい加減にしないか」
　喧嘩しかけの二人を止める鬼道。
　

　　
　
　
　此処に刻む——不動明王、佐久間次郎。
　これにて狩人に転身。
　
　
　
　
　　
　
　
　「いい加減にしてもらいますわよ、狩人………！！」
　グラスを素手で割り、手から赤い血がとめどなく出る。
　レジーナはこれまで見たことないような目つきでいた。