二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: イナGO天国から聞こえる〜出逢うべき双子〜イラストが見れます ( No.277 )
- 日時: 2012/08/20 21:40
- 名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc (ID: oUMqL.jW)
- 参照: ピクシブ〜始めました♪(アメミヤだw
神ちゃん少し待ってね。
ちょっと休憩する。
これは、拓人の物語。
「俺は、人じゃないのかもしれない」
不意にそう思ってしまった。この発言に意味もないし、信憑性などない。そう思う節も何も無いのであるが、只不意に思ったのだ。拓人は心地良い微風を体で感じながら草原の真ん中に寝ていた。する事もなく暇だったから。いや、する気が無かったのかもしれないが。とにかく拓人は物思いにふけっていた。
拓人はこれまでの事を思い直していた。色々遭ったなぁと思う。忙しかった。こんなにゆっくりは出来なかった。狩人として入って直ぐに其のチカラに魅せられ戦闘に赴かれた。拓人が居た時はまだ人手が足りなかった。新人だろうが何だろうが、使えるものは使っていた。正直、そんな感じだった。日々戦っていた。守護人との戦い。治安をも守っていた。何でもしていた。だがそれが幸を呼んだ。一気に有名になれた。"狩人"の名を国中に轟かしていた。
その後、狩人に入ってくる人が増えた。典人もその頃に入ってきた。一気に賑わった。街も酒場も。人で溢れていた。それはそれは楽しかった。続く筈がないと解っていながら楽しんでいた。そんな現状をレジーナは許しはしない。許す筈がない。
ああ、火の海が人々を包込んで行く。ああ、怠慢の所為だ。やはり自分らに自由など無いのだと思い知らされた。どうしようも無い。見殺しにするしかない。助ければ自分が死ぬ。仲間が死ぬ。それは駄目だ。
守護人勢が放った炎は街を包み込み、一気に焼いていった。逃げ惑う人々。其の人々をも殺していった。罪もない人を。守護人が言うに「此処に住んで居るのが罪だ」だそうだ。何と言う理不尽。暴虐だ。人を何だと思っている。聞いても無駄だった。死ねばいい。そう言う答えだった。悪逆非道の奴ら。憤りを感じる皆。拓人の声は届かなかった。一番恐れていた事が起きてしまった。皆が守護人目掛けて剣を、銃を、向けたのだ。こんな形で戦うなど無謀にも程がある。止めておけ。そうは言ったが聞く耳を持たなかった。戦争、そう言うべきだろう。
拓人は嘆いた。だが今更言っても意味は為さない。拓人は只見ていた。怒りの強さを。押している、押しているではないか。勝てるかもしれない。皆思った事であろう。いや、そんなに甘くない。世の中は甘くないぞ。誰かがそう呟いた気がした。
ああ、敗けたんだ。勝てなかった。何故だ。血で服が汚れているのにも関わらず皆着替えようとはしなかった。只呆然と何かを見つめていた。それは亡骸だった。仲間、住民。亡骸を見つめていた。涙が頬を伝い、「ごめん」とだけ出てきた。謝る以外何も出来なかったのだ。謝る以外何をすればいいのか解らなかったのだ。復興には少し時間を要した。復興をする迄に心を立ち直る迄に時間を要した為だ。何もしたくない、嫌だ。と駄々を捏ねていたのだから。そんな皆に拓人はこう呼びかけた。「罪滅ぼしにはならないかもしれない。だけど出来る事は山程ある」と。その言葉で皆目が覚めた。そしてその日から復興を始めたのだ。笑顔で忘れる様に皆一同にやっていた。忘れはしない。だけど、今を生きるんだ。復興を支援する為、各国から色んな人が来た。だが、守護人には見なかった。居ても意味はないだろうが。そして数年の年月が経ち、やっと元の街、いやそれ以上の街になった。「此処からが本当のスタートだ」
いやおかしい。何故あの時平然と見ていたのだろう。無駄とは解りながらも皆を止めると言う手段は無かったのか。いい事を言っているだけではないのか。自分はそんな姑息な人間だったのか。ああ、そうなのか。自分は恐ろしい。末恐ろしいよ。人の事を考えていると言いながら結局は何も出来ていない。汚い人間なんだ。何の為にこんな事をしているのかさえ解らない。何も解らない子供なんだ。
何が王だ。自分は王になる器じゃない。そんな器持ち合わしていないではないか。そんな物あったらとっくの昔に使い果たしているだろう。自分は期待されていながらもそれに応えれていない、子供なんだ。ああ、チカラだけが先走って自分の成長を見送れないのか。
——強くなりたい……
風邪ひいていたので訳の解らないモノを書いてしまった(´;ω;`)
終わりなんか存在しませんおwwwwwww