二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: イナGO天国から聞こえる〜出逢うべき双子〜 ( No.40 )
- 日時: 2012/04/27 19:32
- 名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc (ID: GfbO1Kzf)
10話 動いた者と気付いた者
京介はもう一度、拓人の行動・言動のついて思い出してみた。
何かが引っ掛かる。
『…京介のムラにな…』
何故俺がムラ育ちだと知っている?
俺は一言もそんな事言っていないのに。
それにあの餓鬼を助けたあとの発言も気になる。
『ありがとう。お兄ちゃん!』
『ああ。じゃあ、あの道を行ったら街に出れるよ』
『うん!ありがとう!!じゃーね!』
何であの餓鬼が街に住んでいるとわかった?
偶然じゃあない。違う。絶対違う。
俺には分かる。
京介は足を止め、立ち止まる。
拓人はそれに気付く。
「どうしたの、急に立ち止まるなよ」
「アンタに聞きたいことがある」
拓人は頭を傾げる。京介はおもむろに口を開いた。
「何でアンタあの餓鬼が街に住んでいるとわかった?」
ぴくっと拓人の眉が動く。
京介は続ける。
「それにアンタ、俺がムラ出身だと何故わかった?
答えろ。必ずだ」
拓人はふうと溜息を零し、やれやれという風に頭を掻いた。
「良く気付いたな。すごいよ正直、わかるとは思ってなかった。
まぁご褒美に話してやるか…
これも奏人の能力の一つだ。俺には分かる。
相手の能力、そして俺が知りたいと思ったこと全て。
京介。何故お前はチカラを使わない…
宝の持ち腐れだぞ?どうして使わない…」
「何言って…」
—————トンッ
拓人が京介の額を指で叩く。そうすると京介は倒れてしまった。
「…お前を開花させる。お前の過去何て知ったこっちゃない——」
此処は何処だ…?
あの森じゃない。何処だよ此処。
『気付いたか、くそ餓鬼』
お前は誰だ——————?
「さぁ行くぞ。全ては女王の赴くままに——
壊すぞ。全て。
殺すぞ。逆らう者全員。
この国は全て…
女王様の物だッ!!!!!!」
大勢の兵士たち。それを率いるのは———
蘭丸…そして。————篤志…