二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: イナGO天国から聞こえる〜出逢うべき双子〜京介ェェェェェェッ ( No.55 )
日時: 2012/05/13 18:27
名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc (ID: xjLgaDWy)



  「がっは…」
  京介の体から鮮血が出る。
  服は血で汚れてしまった。苦渋の顔で篤志を睨む。
  が、篤志は不敵に微笑んでいる。剣を構え、高速で
  京介の方へ奔ってくる。
  「何だ…その槍は見かけだけか?
   斬れないのか…だったらお前が死ぬだけだぞッ!!」
  京介を体に向かってくる刃。
  それをすんでのところで躱す。
  防戦一方だった。体には傷があり、動く度傷が痛んだ。
  だが負けるわけにはいかなかった。
  敗ければ此奴は拓人の所に向かう筈だ。
  そうすれば圧倒的に拓人は不利である。
  死んでしまうかもしれない。
  (そんなこと…)
  させない。自分は天馬を助けなければいけない。
  それには拓人の力がいる。
  護りたい。天馬を、拓人を。
  『チカラ』を開花さしてくれた拓人には感謝している。
  口には言えないが、感謝している。
  恩を仇で返すわけにはいかない———…
  篤志が斬りかかる。京介は動かない。
  「フッ…やっと覚悟ができたみたいだな…」
  篤志の斬撃は京介の体を斬る…つもりだった。
  京介は篤志の剣を素手で掴んだ。
  掴んだところから血が滴り落ちる。
  「ああ。出来たぜ、覚悟。
   俺はアンタを————

   
   殺す。絶対にな」
  京介が手に力を込める。そうすると篤志の剣は粉々に粉砕された。
  篤志は粉砕された剣の刀身を見る。
  「へぇ…やるじゃねぇか。
   コレでもう少し楽しめそうだな…」
  ニヤッと篤志は口に薄い笑みを含んだ。
  そして腰に下げていた2本目の剣を抜いた。