二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: イナGO天国から聞こえる〜出逢うべき双子〜京介ェェェェェェッ ( No.68 )
日時: 2012/05/15 19:47
名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc (ID: 1Q3a3sd2)


  14話 託された想い

 篤志と京介の戦いはさらに激しさを増していた。
 圧されれば圧し返す———・・・
 京介も最初は不慣れだったランスロットも今は
 慣れ、扱えるようになっていた。
 だが、篤史の動きは読めない。疾く、パターン化もされてもいない。
 敗けるわけにはいかなかった。
 拓人は自分に背中を託してくれた———
 なら自分に出来ることは限られてくる。
 勝つしかない。
 京介はありったけの力をランスロットに込めた。
 色々な想いが渦巻いていた。
 だが、心にあるのはこの想いだけ。
 ————護る、俺が。
 
 「はあああああっ!!!」
 ランスロットが黒く、光る。
 刀身にエネルギーが溜まる。
 そして無意識にこう叫んだ。
 
  
 「デスソードッ!!!!」
 
 黒い衝撃波があつしめがけて撃たれる。
 そして槍が剣へと形を変えた。
 「なっ・・・」
 篤史はそれを剣で受け止める。が、威力が強く受け止めきれない。
 圧され、とうとう剣が折れる。
 「・・・っ!ぐあっ」
 剣を折ったあとでもその威力は収まるということを知らず、
 威力を保ったまま篤史の体を切り裂く。
 鮮血が溢れた。
 篤史は苦しそうに顔を歪め、倒れる。
 「終わりだな」
 「くっくそぉ・・・」
 京介は篤史のもとへ行き、剣を振りかざす。
 
 「じゃあな」
 止めを刺そうとした時————

 「やめて・・・京介!!」
 声が聞こえた。