ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

　　15話　過去。生まれた二人。

　ある普通の夫婦に二人の子供が生まれた。
　その二人は生まれた時から、強い「チカラ」を持っていた。
　だが、その夫婦はチカラのことを何も知らなかった。
　無知であった。赤子の頃は問題なかったが、成長するにつれて
　そのチカラの片鱗を見せていった。
　
　二人の子供のうち、綺麗なピンク髪の方はチカラを制御しようとした。
　が、失敗した。
　
　それからの双子の行方を知る者は誰一人としていない。
　双子は死んだ。
　そう言われている。
　が、その双子がまたこの世に現れたとしたら？
　その二人で世界を壊すだろう—————・・・
　
　チカラの暴走。世界に終を告げる、双子。
　
　その双子を人々はこう呼んだ。

　『rebellion zu twinz』
　
　—————と。
　
　「その二人は、今知らず知らずの内に出逢ってますの。
　　ねぇ・・・蘭———拓人。
　　フフッ！アハハハハハハハハハッ！！！
　　滑稽な方・・・・！
　　キャハハハハハハッ！！」
　欣喜雀躍と嗤う女王。
　後ろでそのざまを見ている一人の青年。
　「キャハハハハハッ！！！・・・居たの？恵珠(ケイジュ」
　「はい。どうかしましたか？レジーナ様」
　ニコリと微笑む恵珠。
　レジーナは薄い笑を口に含んだ。
　
　「そうですのねぇ・・・恵珠。好きよ、愛してるわ」
　「いいのですか？蘭丸様は」
　レジーナは悪魔みたいな笑を零した。
　
　
　「あんな男どうでもいいですの。今は貴方だけを見ていたい————」
　「ありがとうございます。レジーナ様」
　

　
　さぁ、壊しますの。すべて何もかも！！
　お願いね、蘭————拓人。