二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: イナGO天国から聞こえる〜出逢うべき双子〜京介ェェェェェェッ ( No.88 )
日時: 2012/06/19 18:18
名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc (ID: UTKb4FuQ)
参照: 好きだよ・・・円堂君!君自身が!!!

 16話 ぶつかり合う悲しき刃

 「くっ・・・!」
 拓人は蘭丸の鋭い攻撃を受け止める。ぶつかり合ったところから
 火花が飛び散る。
 拓人は後ろに飛び下がる。蘭丸は口からペッと血を吐いた。
 一瞬の隙を狙い、斬りかかる。
 が、読まれていたのかすぐに止められてしまう。
 それでも斬りかかる。
 皆、負担を強いている。
 典人だってああは言っているが、傷を負っている。
 京介も兵と戦っている。それこそ無理であるのに。
 
 「蘭丸・・・!女王は何が望みだ」
 「お前に言ういわれはない」
 そう言い、蘭丸の周りに霧があらわれる。
 これこそ蘭丸の魔法、「フォグ・ミスト」である。
 「フォグアンドディープ!」
 蘭丸の周りの霧が拓人に降りかかる。
 拓人は雰に覆われ、前がよく見えなくなる。
 それに、霧が生き物のように動き、拓人の足に纏わりつく。
 拓人は身動きが取れなくなった。
 「なっ・・・!」
 
 「どうした?動けないのか?・・・終わりだな。
  さぁ、晴れろ!霧よッ!!」
 その声に反応したかのように拓人の視界を被っていた霧が晴れる。
 が、以前拓人の体に纏わりつく霧は放れない。
 「———ッ!!クソッ・・・!」
 霧が晴れると同時に蘭丸が拓人に斬りかかる。
 「終わりだッ!!拓人!!」

 蘭丸の剣が拓人の腹に突き刺さった。
 刺さったところから鮮血が溢れた。
 拓人は痛みに顔を歪めた。
 蘭丸は対照的に満足そうに嗤った。
 
 ドサッ—————

 狩人の勇士が一人消えた—————