二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: イナGO天国から聞こえる〜出逢うべき双子〜京介ェェェェェェッ ( No.92 )
日時: 2012/05/23 12:53
名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc (ID: B61vek7l)
参照: 好きだよ・・・円堂君!君自身が!!!


 典人は踏み込み、蘭丸に殴りかかる。
 繰り出される拳。それを避けることは出来なかった。
 蘭丸はよろけ、尻餅を付きぺたんと座る。
 唇の先が切れている。蘭丸は血を指で取る。
 そして指についた血を下で舐めた。
 「拓人は死んでねぇ!今度言ったら・・・
  殺すぞ」
 典人の瞳に殺意が芽生える。
 蘭丸は殺戮を覚えた。此奴こんな瞳もできるのか・・・
 今まで黙っていた京介が口を開く。
 「落ち着け、アンタ。今冷静を失ってどうする!」
 声を荒げる。典人は唇を噛んだ。
 蘭丸は不服そうに笑った。
 もう少し楽しみたかったようだ。
 が、そこに篤志が割って入る。
 「どうした。今此処で狩人殺せば女王も喜ぶだろ?
  なんだ?なぶり殺しにしないのかよ?」
 「それはそうなんだが・・・」
 蘭丸が考える。篤史はニィと哂う。
 
 
 「女王の願いは叶えないと———だからな」
 それを聞いた篤志が嗤う。
 目を見開き、典人はこう叫ぶ。
 
 「まずい——!逃げろッ!!!!」
 その声はもう遅かった。
 
 「さようなら。典人」
 ————ザンッ
 典人の体が真一文字に斬られる。
 鮮血が溢れ、その場に倒れる。
 「なっ・・・」
 「今から戦争を開始する。
  死ね。お前らに未来はない!!」
 京介の額から冷や汗が一筋落ちる。
 
 ————助けてくれ、拓人ッ!!!

 『・・・声が聞こえる?』
 天国の果てで誰かがそう呟いた。