二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 殺人鬼少女 更新  参照いきなり100超えてる…? ( No.39 )
日時: 2012/06/08 23:30
名前: 音愛羽 (ID: bJXJ0uEo)

任務3


「何回見てもこの家大きすぎでしょやっぱり」

ぽつり、と少女はつぶやいた。
太陽の光に反射してまぶしく光るこの家の色…白色、は見ると目が痛いくらいだ。
ふぅ…とため息をついた。
するとその次の瞬間には走り出していた。
家の裏口へと向かっている。
この大きな家は裏へ回るだけで10分はかかるのだが、彼女は構わずものすごい速さで走った。
そしてわずか3分で走りきってしまったのだ。

「なんだ、そんなにかかんないや」

とつまらなさそうに言いながらゴソゴソとポケットからもう一つの“鍵”----------裏口の鍵----------を取り出した。

彼女は、ものすごい速さで走ってきたにもかかわらず、息切れどころか汗も書いていなかった…------------。



ガチャ



と鍵が回る音とともにギイイと耳障りなおとをたてて裏口のドアが開く。
ニヤリ…と彼女は笑った…。


中に入る前に靴を脱ぐ。
廊下が大理石でできているため、靴で入ると泥がついてばれてしまうのだ。
昨日入ったとき、そういうこともちゃんと見ていたのだ。

そう、それは彼女にとっては“当たり前”なのだ。
プロ、の彼女には。

建物の中は廊下と同じ大理石の柱や、木造の部屋の扉…がずらり、と並んでいる。
壁の部分には絵画や花瓶が飾ってあり、どれも美しいものだった。

「ぁ…これレプリカだわ…家に本物があるし…」


廊下の突き当たりまで来ると、そこにある螺旋階段を上る。
天井には大きなシャンデリアが飾ってある。
小さな窓からは暖かな日差しが差し込んでいた。
その窓以外に、2階には窓がなく、部屋の数も少ない。
廊下の電気もついておらず、暗い道、が続いていた。
ただ、大理石でできた廊下は1階と変わらず冷たい。
冷える足を無視してでも、彼女が向かう先は“あの”部屋だった。

ふと、足を止めた。
目的の部屋の扉の隙間から光が漏れている。
暗い廊下なので光は目立って明るかった。

誰かがいる、というのはこの状況だと誰にでもわかるはずだ。
だが彼女はそんなことはお構いなしだ、とでもいうように何のためらいもなくその扉を開けたのだ…------------!!