二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 殺人鬼少女 任務3(後半)任務4更新〜☆ ( No.53 )
- 日時: 2012/06/08 23:39
- 名前: 音愛羽 (ID: bJXJ0uEo)
任務5
「任務終了です、------様」
「よくやった。確か…一週間じゃ無理だとか言ってなかったか?」
そういってからかうようにニヤつく男。
「す、すみませんねぇ!!悪かったですぅ〜〜!!」
嫌味たっぷりに言う少女。
男は笑うと、
「ま、いい。褒美をやるといったな。ちゃんと用意してあるぞ」
そういった。
「珍しいですね。」
「何か言ったか?」
「いえ別に。なんですか、褒美、早くください。予定より早く終わらせてきたんですから」
「そうせかすな。まずは金から渡せ」
「はいはい」
持っていた手さげカバンを男に渡す。
膨らんだカバンのチャックを開けると男はニタリ、と笑った。
「確かに受け取った。お前の母さんに褒美の件は言っておいた」
「母さん…お母様に聞け、というのですか」
「いやか?」
「別に。でも今聞きたいんです。ずっと楽しみにしてたんですよ?」
「…そうか。お前にやる今回の褒美は…」
ニヤニヤと笑う男をみていやな予感がする、と感じた彼女の勘はあたりだったようだ。
「学校、だ」
そういった彼に丸くした目を向け、驚きを隠せない様子の少女。
「学校…」
「そうだ、お前行ってなかっただろう?だから」
「お、お気遣いどうもありがとうございます…」
(いらないことしてくれちゃったな、おい…)
「さっさと家に帰って制服を試着してきたらどうだ?」
さっきからずっとニヤニヤしている。
男は彼女に嫌がらせのようなことをしているのかもしれない。
「…本当にいやな男ですね、あなたは。
私が人を苦手としているのを知っているくせに」
怒っているのかそれとも…本当はうれしいのか。
少女は声を荒げていながらもそれほど顔は怒ってないようだ。
「そんなこと言ってうれしいんだろう?」
「ち、違いますよ!!」
「またまた・・・そうだ、次の任務も言っておこう」
「え・・・?」
「次の標的は、----家だ。近づいて、殺せ」
「結局そのためなんじゃ…」
「つべこべいうな。任務はきちんとしろ。それがあの方の命令だ」
「…はい」
(それだけ信用されているということか)
彼女はうなづくと、くるりと背を向ける。
「任務は果たします、…必ず」
二つにくくってまとめている長い薄ピンク色の髪が風になびく。
綺麗な二つの紫色の瞳に映っているのは…
果たしてなんなのか。
太陽の光に反射して胸元のネックレスはキラリ、と光った。
「しっかり働いてくれよな、天夜 琉美音…いや、いまは宝野琉美音か」
男はつぶやき、反対方向へ進んでいった……-----------