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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 第十一章 ほのぼのアフター⑥ 第1話① ( No.417 )
- 日時: 2012/08/29 13:09
- 名前: icsbreakers ◆3IAtiToS4. (ID: WV0XJvB9)
そこは開発途中で投げ出され、日の目を見ることの出来なかった水族館だった。
完成間近まで来ていたのか、巨大な水槽やプールも設置され、あとは動物達を待つだけの状態だった。
千歳(ちとせ)ゆまは本来従業員だけが立ち入るであろう場所にいた。
水を通すための太いパイプが迷路を作るかのように張り巡らされ、辺りの暗さも相まって二度と出れない迷宮を思わせた。
普段は佐倉杏子(さくらきょうこ)と共に行動しているゆまだが、今日は単独で行動していた。
杏子が何でも屋稼業で受ける依頼の中には魔女が関わっているものも少なくは無い。
初めのころは一緒に魔女を退治していたのだが、ここ最近は危ないからという理由で連れて行ってもらえなくなっていた。
ゆまはできる限り杏子の助けになりたいと思っている。
だが杏子が足手まといと感じているならば、そうではないと知ってもらう必要がある。
そこで偶然杏子が漏らした魔女退治の話を知ったゆまはその魔女を一人で倒そう———そう決めたのだ。
ゆまは途中でその魔女の使い魔と思われる敵を見つけ、それを追ってここまで来たのだ。
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