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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 第十一章 ほのぼのアフター⑥ 第1話⑤ ( No.421 )
- 日時: 2012/08/29 13:12
- 名前: icsbreakers ◆3IAtiToS4. (ID: WV0XJvB9)
「ふー。良かったぁ」
ゆまは胸をなでおろし安堵のため息をついた。
千里も壁に背をつけて胸をなでおろした。
「まー、助けて貰ったし、さっきの一発は無かったことにしてあげる。ところでアンタはこんな所で何してんの?」
千里がゆまにそう尋ねると、ゆまは質問に答えることはせずにジッと千里を見つめた。
「な、なによ?」
「ゆまは『アンタ』って名前じゃないよ。千歳ゆまって名前があるんだよ」
「そんな小さいことどーでもいいじゃん。これだからガキんちょは〜」
千里が呆れながらそう言うと、またもやゆまはジッと見つめてきた。
「こ、今度はなによ!」
「ゆまは自己紹介したよ。アナタも教えてよ」
「うざったいわねっ!綾女千里っ!それがちーの名前!」
千里が名乗るとゆまは笑顔を浮かべた。
「だから『ちー』なんだね。よろしくね、ちーちゃん」
「いきなり馴れ馴れしいヤツね……。アンタいくつよ?」
「ゆまは11歳だよ」
千里はゆまの年齢を聞くなり、ゲッと渋い顔を作った。
「ちーと同い年なの?」
「そうなんだ!じゃあゆまがガキならちーちゃんもガキだね」
「ち、違うわよ!アンタがガキっぽいってことよ!」
あげ足をとられた千里は頬を赤くしながらそっぽを向いた。
「で……なんでこんな所いるのよ」
千里は話題を変えたい一心で先ほど自分の言ったことを繰り返した。
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