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Re: 第十一章 ほのぼのアフター⑥ 第1話⑥ ( No.422 )
日時: 2012/08/29 13:12
名前: icsbreakers ◆3IAtiToS4. (ID: WV0XJvB9)

「一緒に行動してる魔法少女に足手まといだって思われてるみたいなの。だからそうじゃないんだって知ってもらいたくて———」

「それで一人で魔女狩りか……」

千里は自分と似たような目的だなと思った。

そこで千里はあることを思いついた。

「ねぇ、ちーと組まない?」

「え?」

「いやね、ちーもある人をギャフンと言わせたくて、魔女を倒したいの。でもちーの魔法って戦闘ではまったく使えないから……。そこで戦えるアンタが一緒ならいけるんじゃないかなって思ったのよ」

「ゆまはいいよ。ゆま一人じゃさっきも危なかったし、ちーちゃんの魔法があると心強いよっ」

「決まりね!さっきの使い魔から、魔女の魔力も捉えられたし、いつでも魔女を追えるよ!」

「そうなんだ!じゃあ明日から一緒に探そう!」

「そうね、今日はもう遅いし。アンタ、どうせ迷子なんでしょ?出口まで一緒に行ってあげる」

「うんっ!」

千里が魔法で展開した地図を見ながら進み、水族館を出た。

外に出ると、すっかり夕日は沈んでおり、月明かりが地面を照らしていた。

「ちーちゃんは明日大丈夫?」

「うん、明日は土曜だしね」

「じゃあ、明日は午後1時に公園で待ち合わせねっ」

「わかった。遅れないでよ」

「うん、じゃあね!」

二人はそれぞれ家の方向へ歩を進めた。

千里は途中振り返って、走っていくゆまの背中を見つめた。

「約束……か」

同年代の子と待ち合わせの約束など、何時振りだろうか。

「ま、たまにはね」

そう呟く千里の顔には笑みが浮かんでいた。