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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 第十一章 ほのぼのアフター⑥ 第3話② ( No.428 )
- 日時: 2012/08/30 13:47
- 名前: icsbreakers ◆3IAtiToS4. (ID: WV0XJvB9)
「昨日の使い魔の親玉、てっきりこの近辺を縄張りにしてると思ったんだけど……」
「結界に隠れてるのかな?」
「もしかしたらそうかもねぇ。さすがに結界内の魔女は追えないわ」
「そっか……」
表情に影を落とすゆまを見て、千里は期待を裏切ってしまったと少しだが気に病んだ。
「ま、まぁ……動き出す時間があるのかもしれないし、また後で見てみよう!」
「うん、そうだね」
笑顔を取り戻したゆまを見て内心ホッとした。
(何、安心しちゃってんの?ちーは……)
安心感を覚えてしまったことに千里は違和感を感じた。
一日前に会っただけの、何も知らない子だというのに。
「ねぇ、ねぇ。この後どうしようか?」
「え?」
もっともな質問だった。
魔女が出てくるまで時間があるのなら、それまでの時間をどうにか潰さなくてはならない。
だが普段、彰以外の人と行動を共にしない千里はどうするかと聞かれ、どうするべきかわからず固まってしまった。
「えーあー」
「ねぇねぇ、もし良かったら行って置きたいところがあるんだけど……」
「ん、えっと、べ、別にいいよ。ちーはどこでも!」
「えへへ、じゃあ行こうっ」
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