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Re: 第十一章 ほのぼのアフター⑥ 第3話③ ( No.429 )
日時: 2012/08/30 13:48
名前: icsbreakers ◆3IAtiToS4. (ID: WV0XJvB9)

「す、スーパー?」

ゆまに連れられて来たのは何の変哲も無いスーパーマーケットだった。

「今日は安売りの日なの。安い時に買っておかないとね」

「アンタ、苦労してんのねぇ」

「楽しいから辛いなんてことないよ」

「ふーん」

千里は買い物するゆまの後ろをとりあえず着いて行った。

途中、ゆまはばら売りされたリンゴ売り場で立ち止まった。

そしてリンゴを睨みつけるように見ながら唸りだした。

「何やってんの?」

その行為が妙に気になり、千里はゆまに聞いてみた。

「どれがおいしそうかなって。いつも買っていくんだけど、いまいちおいしくなくて……」

「色が良くついたやつがいいよ」

「そうなの?じゃーこれとかどうかな?」

ゆまが赤色の綺麗なリンゴを手にとって千里に見せた。

「それは良い色だけど、袋をかけて作ったリンゴだから案外甘くないんだよね。それよりは色も形もちょっと落ちるけど、こっちのリンゴのほうがいいよ」

千里はゆまが手に取ったリンゴの隣に展示された別の品種を指差した。