二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 第十一章 ほのぼのアフター⑥ 第4話① ( No.435 )
日時: 2012/08/31 11:12
名前: icsbreakers ◆3IAtiToS4. (ID: WV0XJvB9)

二人は水族館に着くと、水族館の壁に生じた魔女結界への入り口となる歪みを見つけた。

中に入ると昨日見た水族館の風景は無く、代わりにあるのは混沌とした世界だった。

空には無数のシャンデリアが消えたり点いたりを繰り返し、周りでは着飾った顔の無い人のようなモノが踊りまわっていた。

「ダンスホール……かな?」

千里は今見ている結界内の風景を見て思いついたことを言った。

「なんかそんな感じだね」

ゆまは昨日の使い魔がタップシューズを履いていたことを思い出した。

タップシューズもタップダンスに使われる靴だ。

ダンスに関連している。

二人はとりあえず道なりに進んだ。

そして途中で使い魔に会うことなく、最深部と思われる大きな扉の前に辿り着いた。

「この先にいるわね……。アンタ、準備はいい?」

「うん……大丈夫」

千里とゆまは二人で大きな扉を開いた。

そして開けた途端、シンバルや太鼓の音がけたたましく鳴り響いた。

「な、なに!?」

千里は思わず耳を塞いだ。

ゆまは耳を押さえながら周りを見渡した。

中央には大きなステージが置かれており、その周りでは使い魔が様々な楽器で演奏していた。

そして演奏は突然ファンファーレへと変わり、中央のステージに顔のと片足の無い巨大な魔女が出現した。

その様はまるでドレスを着た案山子のようだった。

演奏が止まり、中央にスポットライトが当てられると、魔女がクルクルと回り始めた。

それが合図と言わんばかりに、使い魔たちは一斉に二人に襲い掛かってきた。